スピノザのライフワーク「エテイカ」を読み始めました。
ユークリッドの「幾何学」に倣って定義・公理・証明という体系をとっているため、一読しただけでは、なんのことかわからない。たぶん、百回ぐらい読まないと解らないのではという気がする。
しかし、わからないながらも読んでいってみると、濃霧がかかった風景がやや明るくなってくる。
なんとなく「あれ」について書いてあるのだな、と言葉の裏側で思考が働くようになる。
それでも、依然として霧がかかったままなので、本文を離れて解説を読んでみたり、「注」を読むとやや、はっきりする。
そんな状態ですが、まだ最初の1ページ、というか最初の1行から進んでいません(笑)。
「中央公論社 世界の名著 スピノザ ライプニッツ」が手許にあるので最初それから、つまり日本語訳から読んでみたのですが、皆目わからない。フランス語で読んだらすこしは解かる気になるか、と思い、キンドル版のフランス語訳をダウンロードして、比べながら読んでいます。
では、順を追って……、
スピノザ 「エテイカ」 幾何学的秩序によって証明された
工藤喜作 斎藤博 訳
中央公論社 世界の名著 スピノザ ライプニッツ
五部に分かれる
第一部 神について
第二部 精神の本性と起源について
第三部 感情の起源と本性について
第四部 人間の隷従あるいは感情の力について
第五部 知性の能力あるいは自由について
Ethique Spinoza Oeuvre completes Kindle
Ecrit par Baruch Spinoza en 1677
Traduit par Emile Saisset en 1842
Exposée suivant l'ordre des géometres
Et divisée en 5 parties ou l'on traite :
1 De Dieu
2 De la Nature et de l'origine de l'âme;
3 De l'origine et de la nature des passions:
4 De l'esclavage de l'homme, ou de la force des passions;
5 De la puissance de l'entendement, ou de la liberté de l'homme
第一部 神について
定義
一 自己原因とは、その本質が存在を含むもの、言いかえれば、その本性が存在するとしか考えられないもののことである。(注1)
Definitions
I. J'entends par cause de soi ce dont l'essence enveloppe l'existence, ou ce dont la nature ne peut être conçue que comme existante.
(注1: スコラ学者は自己原因を、たんに原因をもたないという消極的な意味で理解した。またデカルトはこれを、神が存在するために他に原因を必要としないという積極的な意味に理解した。スピノザの自己原因の定義は、もちろんデカルトのように積極的な意味で理解されなければならないが、なおそれ以上にここで問題となっているのは、神の本質が端的に存在そのものであるということである。)
公理
一 存在するものはすべて、それ自身のうちにあるか、それとも他のもののうちにある。
Axiomes
I. Tout ce qui est, est en soi ou en autre chose.
今日の所はこれまで
( ´(ェ)`)