5月19日マクロン新大統領は、ル・ドリアン元防衛大臣、シルヴィー・グラール新軍備(Armee) 相、を伴いアフリカのマリの首都ガオを訪問、駐屯するフランス軍人とその家族1500人に直接激励の言葉を掛けた。
防衛省は新大統領の下, Ministere des Armees軍備省と名前を変更した。
2013年1月、イスラム過激派テロリストがマリの首都ガオを攻撃し、マリ政府の要請を受けてフランス軍が介入、軍隊を派遣した。
以来4年に渡り、ガオを中心にサヘルと呼ばれる中部アフリカの砂漠地帯にフランスは国連軍とともに4000人の軍人を派遣し、和平活動を続けてきたが成果が出ていない。
ガオにはフランスの軍属1500人が駐屯する基地があり、隣に12000人国連軍が駐屯している。その中にドイツがロジステイックと機器取り扱いの教育に若干の技術系軍人を派遣している。
マリの首都ガオは、イスラム過激派のテロリストが居住し、ここを中心にサヘルと呼ばれるヨーロッパ全体よりも広い地域で活動を繰り広げていた。
マリは北にアルジェリアとリビアと国境を接し、南はニジェールとアイボリーコースト、カメルーン、ナイジェリアと接している。
リビアは政府崩壊後、テロリストの資金と武器の調達拠点と化してしまった。
北はトウアレグと呼ばれる遊牧民族、南はブラック・アフリカと生活習慣の異なる民族が接する地域にマりという国がある。
4年間、フランス軍が介入したけれども成果はほとんど出ていない。にもかかわらずフランスは19人の犠牲者を出した。
マり政府から軍事介入の要請を受けた時、オランド大統領は他のヨーロッパの国、スウエーデン、オランダ、ドイツ等に協力を問いかけたが、反応はなかった。マリが位置するサヘルというヨーロッパ全部を合わせたより広い砂漠で血を流す意味が判らなかったのだ。
今週15日の月曜にマクロン大統領は就任式の翌日にベルリンへ飛びメルケル首相と面談した。その折も長い時間を割いてサヘルの問題を話し合い、軍事行動を増強するという合意を得た。
さらに、スウエーデンとオランダが軍事介入に協力する用意があると表明した。
マクロン大統領は、ガオでの軍人を前にしての激励演説で、3つの行為を同時に並行して行う必要があると述べた。
軍事行動、外交活動、そして教育・産業分野での開発に力を入れ、マりと周辺のサヘルの経済発展を促進し、テロリストが介入する余地をなくしてゆかねばならないと、今後の方針を示した。
衛生と文化活動に力を入れ、和平を目指し、軍事活動は続けねばならないが、軍の活動は平和の条件を準備するものだ、と主張した。
大統領が戦闘が続いている現地へ行き軍人兵士を前に直接激励の演説をしたのは第五共和制で初めてのことという。
