ルーツ探索の旅、第一回は姫路から。
高1の夏に祖母が亡くなって、母と子供とで東海道線に乗った時もまだ蒸気機関車だった記憶がある。大阪で乗換え、神戸、明石、加古川と懐かしい名前の駅に停まるごとに、子供は水筒を持ってホームの蛇口から水を汲むために走った。片道に15時間ほども掛かって、祖母の臨終には間に合わなかった。
そこへゆくと現代は新大阪からひとっとび。30分で姫路に着いてしまう。
駅前通りは三十数年前カミサンと来た時よりもさらに賑やかに、ビルが立ち並び、バスが頻繁に行き来していた。
私は姫路駅前のお城が見える大通りの果物屋の店先で桃や梨の甘い匂いを嗅ぎながら田舎へ行く日を待っていた。
駅前通りが五十メートル通りに拡張される前のことだ。今の通りは百メートル位の幅があるように見える。広い歩道にはところどころブロンズの彫刻が立っている。
ちょうどこの辺の道端に座り込んで遊んでいたのだ。
それにしても、フランスはなんだってこんなに寒いんだろう。もう明後日には5月だというのに。毎朝4℃ぐらい。日中でも10℃以下の真冬の寒さだ。暖房用のボイラーが故障し、いつも来てもらう職人さんに電話しても忙しいのか返事がもらえない。電気ストーヴと薪ストーヴを一日中焚いて寒さをしのいでます。手がかじかんで動かないので、明日から少しは暖かくなることを望んで、今日はここまで。

