渇水期のロワール河 | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

電車が川を渡ると必ず窓に顔をくっつけるようにして水を覗き込んでしまう。とくに帰郷して小田急線が和泉多摩川の鉄橋を渡るときなど、昔に帰り川を熟視する。


運河橋1

小学校も中学も新宿にあったので、同級生の仲良しとよく和泉多摩川へ小田急に乗って釣りに行った。二度ほど自転車で新宿から多摩川へ行き、帰りに夕立に遭ってパンツまでずぶ濡れで帰ったことがあった。

小学校の近所のお医者さんの息子は、お父さんとよく和泉多摩川へ釣りに来ていた。僕らが釣り場へ着くと、必ず先に来ていて、お父さんとふたり並んで竿を振ってるのが見えたものだ。去年クラス会で会った時、茨城県へ引っ越した今でも、時々釣りをすると言っていた。

電車が和泉多摩川の駅に着くと、すでに心臓が高鳴りはじめ、小走りで土手に近づくと、息が苦しいほどにどきどきしたものだ。なぜこうも狩りとか釣りが興奮を誘うのか? 小鳥を狙うネコの気持ちがわかる気がする。


砂1

自然の川に生息している魚を小さな針に刺した餌と細いテグスで釣るのだから、掛かった時の喜びはありきたりじゃない。クチボソと鮒が主に釣れたが、ときにウグイなど鰭や腹に色がついた魚が釣れると格別嬉しかった。

釣った魚はだいじに底にブリキの缶がついた魚籠に水を張って持って帰り、古いコンクリートの防火用水用の水槽に飼っていた。水草も入れ、エサはときどきしかやらなかったのに数年は生きていた。


見晴らし

6月のまだ初夏の気配の頃、太陽に当たりたくて数年ぶりに釣りがしたくなった。竿とか釣り道具は処分してしまったので、たまたま青空市に出ていた竿を300円ほどで買い、インターネットで一日だけのライセンスを手に入れて、ここへ引っ越したばかりの頃、型のいい魚が良く釣れたコーヌの吊り橋の近くへ釣りに行った。

場所を数か所変え、最後は上流の町まで行ってみたけれど結局一匹も釣れなかった。気象条件に左右されるのが天然の川での釣りだ。太陽に当たり自然の風に吹かれて生きている感覚を取り戻しただけで満足した。

それから一か月、プールへ10回ほど行った。澄んだ水の中を泳ぐのは、魚になったような気分が味わえて面白い。大学時代の友人は3000mを泳いだ晩に心筋梗塞で死んでしまったが、彼が泳ぐさまを想像するとどうしてもイルカを連想してしまう。水になごみ、水に乗るという表現が相応しい泳ぎ方をする人は見ていて気持ちがいい。


ぺにっしゅ

猫背、しわくちゃの肌を人様に見せるのが嫌だと、一緒にプールに来たがらないカミサンが散歩に連れてってくれとせがむので、先週、ブリアールの川沿いの散歩道へ歩きに行った。ここは、運河橋で有名で、ロワールをまたぐ橋が運河になっている。河を横断する橋が運河になっていて船が通る。

橋の上の運河の両脇は歩道で向う岸まで歩いて行ける。橋桁の上から覗くと4・50センチはある魚が仲間と戯れるのが見える。

6月末からまる一か月一滴の雨も降らなかったので、河は水位が下がって底の砂が露出していた。ロワールはヨーロッパでは唯一ダムがない天然のままの河なので、水位の上下が激しい。


運河橋3

満々と水を湛え、とうとうと流れる冬のロワールも見ものだけれど、砂州が現れるロワールは夏の風物詩だ。


砂


砂州



河と平行して別の運河が走っていて、バンや鴨の親子がいた。


クイナ


鴨の親子


この地域で最高気温は日陰で39℃を記録した。その猛暑も先週でどうやら終わりらしく、昨夜は風が吹き荒れて、今日は24℃と涼しくなりました。

台風と猛暑に襲われておられる日本の皆様のご無事と息災を祈ります。どうかお気をつけて過ごされんことを……。