ウチには今7匹のネコがいる。うち4匹は去年庭で生まれたので仕方なく飼っている。仔猫のうちにネットで里親を見つけて、と考えていたのだが、全員エイズ持ちなので引き取り手はいなかろうと飼ってるうちに可愛さがつのってそのままいるといった状態。若い4匹のネコに加え古顔が3匹。7年前に来たクロ、翌年に来たチビトラ、それに4匹を産んだミクロクロの3匹。
去年の7月ミクロクロが庭で産んだのは6匹↑ うち残ったのが4匹。2匹は病気で死んだ
もう一匹いたのだが先月死んだ。庭で暮らし夜は地下室で寝て家には入らなかったアンゴラ。ミクロクロと兄弟猫だ。7匹全員猫エイズ持ちで、隣の家で生まれる猫はすべてエイズ持ちなのだ。犬猫病院へ連れて行っても、ネコエイズは治らないと言う。
この村の疫病神にとり憑かれた猫は病原菌に対する抵抗力が弱く、病気に罹るとたちまち悪化して死んでしまう。こうして今までにチビクロが肺炎、ミニクロが脳性腫瘍に罹り安楽死させてもらった。
いちばん愛くるしく美しかったミニクロ。デイナを帝王切開で産んだ。
眼と毛並みが綺麗だった。半野生で地下室で寝ていたのがガンの原因だと
カミサンはいう。最後は、平衡感覚を失い、立って普通に歩くことができなくなった。
死ぬ1週間前に迷い込んでガンで死んだチチ。病気じゃないが車に引かれて死んだデイナ……。庭には遺体を埋めた墓が4つにもなった。ミニクロはじめ荼毘に付してもらった遺骨の箱が4つもある。
しろたえの根元のデイナの墓↑
隣の家では、ネコを自然放置して、去勢も避妊手術もしない方針? カミサンは動物愛護協会に話して警告して貰うと意気込むが、なかなか扱ってもらえそうもない。
つぎつぎと仔猫が生まれ、母猫と一緒に仔猫がウチにやってくる。
猫の餌代、病気に罹れば獣医さんとこへ連れて行かざるを得ず、ネコの世話だけで毎月家計は赤字で、とうとう夫婦ふたりの生命保険を取り崩して赤字補てんした。それでも足りないので、この4匹を最後に、他所から猫が来ても餌はあげないことにしようと決めてあったのだが、いざ生まれて2~3週間のまだ産毛が生え変わらずよちよち歩きの子猫が来ると、可愛さ余って惻隠の情が湧いてしまい、昼の間だけ涼しい家の中に置いといてやろうとなってしまう。
1週間ほどまえから二匹の仔猫が毎日顔を出すようになり、一昨日は黒い仔猫が右前脚を持ち上げ、びっこを引きながら歩く。高いとこから飛び下り、くじくかして傷めたらしい。家に入れてやると、洗濯したばかりの布団に上がって横たわり、とうとう一夜を明かした。翌日も昼頃まで手足を伸ばし寝ていたので、歩くのが辛かろうと枕もとに餌を置くときれいに食べ、起きて猫トイレで用足しをし、母代わりのプランセスが来ると尻尾を立てて喜び、一緒に出て行った。
去年、肺炎で死んだチビクロ↑ ヒースの鉢が好きで乗かってます。
プランセスと隣が呼んでる首輪をつけたネコは、去年死んだチビクロとプチトラの母親で、二匹がよちよち歩きのときに連れて来た。仔猫二匹はそのままウチに居ついてしまい、大きくなったのだが、一匹は肺炎で、一匹は家を出たまま行方不明となった。
村のネコ嫌いの歯医者に毒殺されたというのがカミサンの意見だ。これは、毎日餌を作っては野良ネコにやっていたムッシュー・ウーダンから聞いたことだし、今までに死んだネコ、行方不明になったネコの末期を振り返ってみると、ほぼ殺されたのは間違いない、というのだ。これらのネコはみんな、いったんウチに戻って来て2週間ほど暮らした後、本格的に居なくなったり死んだりした。これは餌を与え手なづけた上で最終的に毒殺したと、推理してほぼ間違いないという。ファルジョー村のネコミステリーがありそうな気がする。
4匹の若ネコのうち、一匹だけメスのミネット↑ 若いうちに避妊手術をした。兄弟喧嘩が嫌いな年ごろになり門扉を背にして昼寝している。たぶん門の向うの公園に惹かれてるのだろう。そのうち
家出するのでは? ち気がかりだ。道へ飛び出てデイナのように車に轢かれては可哀想だ。
オーストラリア政府が2020年までに野良猫200万匹を殺処分にする、と発表した。前回の「残虐な猫」で書いた通り、猫は可愛いのは一面だけで、猫ほど他の生き物を殺害する動物はいない。オーストラリアへは欧州人の入植が18世紀末に始まって以降、持ち込まれた。少なくとも哺乳類27種の絶滅に野良猫が関わったという。







