貯水槽の屋根を作る その① | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

家のすぐ脇の大きな杉(アトランテイック杉)の木の下に雨水を貯める水槽があります。樋を下った雨水が流れ込んで貯まるようになってます。一定の水位を超える水は排水口から流れ出るようになっています。


貯水槽


前の家主の旦那は、すごく器用な人で左官でも大工仕事でもプロ並みにやってのける職人肌で、そこに魅せられてこの家を買ったのでしたが、住んでみると、肝心なところが抜けてたりに気づきました。たとえば4つあるトイレのどれにも換気口がなかったり、暖炉の煙突が屋根の梁に邪魔されて途中で止まっていたり……と。

買って2年目に樋が杉の針状の葉で詰まってしまい、梯子を5mほど昇る冒険をしてやっと詰まりを解きました。地中の排水管は3度詰まりました。原因は、細かな針葉樹の葉です。樋に被せる網を売ってますが、ウチの樋は形が特殊で掛けられない。仕方なく、プロに頼んで杉の木の屋根に被さる枝を切り落としてもらいました。

貯水槽にも針の葉が落ちるので、目の細かな網で覆いましたが、ネコが水に惹かれて網の上で昼寝したり引っ掻いたりで破ってしまい、傷みが激しいので、この際ガレージの屋根を葺こうと取っておいたスレートの余りで屋根を被せることにしました。

生まれた6匹の仔猫が落ちて溺れたりしないように。日本へ帰ると決めたのに、いまさら工事なんてと最初は思ってましたが、裏門を終えた勢いで、好い置き土産になるだろうと、これまたガレージの柱用に買ってあった角材を使って大工仕事を始めると結構面白くて、あれこれ工夫を凝らすうち、チビクロが居なくなったのにも気づかずにいたのでした。

庭で工事を始めれば必ず寄ってきて傍で観察したチビクロが居ないのを寂しく感じます。「コリーザ」という伝染性の鼻気管炎から急性肺炎を併発して呼吸困難となり血液中に酸素が送られなくなり死亡したのでした。2週間まえにくしゃみをしだして、カミサンが薬を粉末状にして餌に混ぜて与え、治ったようでしたが、この「コリーザ」という菌は一度回復してもしつこく何年も身体に残って、体力が弱まると恐ろしい勢いで繁殖するのだそうです。

coryza は辞書には鼻炎とかギリシャ語の語源が「鼻水」だとか能天気なことが書いてあり、めのおも鼻水が止まらないのでもしやコリーザかと疑ったりしますが、3週間ほど前から、どこかに気に入った場所をみつけたチビクロは、家のいつもの寝場所に、6匹も仔猫が寝てるし、暖かい夜が続いたこともあり外で寝るようになっていたのです。夕立があり、雨に打たれたりしながら、外で寝るうちに「コリーザ」の菌が最も抵抗力の弱い呼吸器、肺と気管支を襲ったのでした。

3日間、隣の庭の草の下で苦しみに耐え、最後の力を振り絞って、屋根を乗り越えてウチの庭に戻り、お別れに来たのだと思うと哀れでなりません。土曜にはまだ撫でてやるとおとなしくこちらを見つめたりしましたが、日曜の朝には四肢は冷え瞳孔が開いたままで、
撫でるとこちらの手を押しのけるのでした。

急性肺炎( pneumonie foudroyante )は人間でも死に至る
恐ろしい病気です。フランスの国民的俳優デパルデユーの息子が37歳で急死したのもこの病気だったそうです。

昨日の夕方、チビクロの遺体は10km隣村の獣医さんのところへ移送され、お別れに行き、火葬にしてくれるよう頼みました。書類に署名をし、変わり果てた姿とお別れをしました。3週間ほどで遺灰が送られてくるとのことです。庭に一部を埋め、少しだけ壺に入れて身近に置こうと思います。

チビクロが亡くなる数日前から始め、中断した貯水槽の屋根の工事を今日再開し、片側だけですが骨組みを完成しました。


最新


これが最新の状態です。ああ、このあと防腐剤を塗りましたが。金曜は一日晴れの予報なので残りの側も骨組みを終え、スレートを乗せていくパズルみたいな作業にかかれるでしょう。

途中経過を何枚かの写真でご報告したいと思います。

まず、頑丈な梁を作るのから始めました。傾斜は最低限に抑え、貯水槽に渡す横木にいちばん太い角材を、尾根の角材は少し細めで軽い角材を使いました。


梁

初めてノミを使って「ホゾ」と「ホゾ穴」を作ってみました。
ノミの切れ味が悪いので昔日本から持ってきた砥石がどこかにしまってあるはずと探しましたが見つからず、ささくれが目立ちます。


ホゾ

接合部はL字金具で補強しました↓


補強のL金具

防腐剤を塗って梁は完成です↓


防腐剤

本格的なスレート葺きは、約30cmの長さの3分の1だけを表に出し、ほとんどの部分を重ねて雨が漏るのを防ぐのですが、ハンパ切れのスレートを使い、雨水が漏るのは一向に構わないので、端の部分だけ重ねを多くし、上や真中辺は2分の1くらいを重ねようと思います。ただ湿気が垂木を腐らせるのはまずいので、雨は出来る限り外へ流れるようにします。


骨組み

上の横木で一本だけ茶色いのは、物置で見つけた樫の横木です。丈夫なのでいちばん目立つ部位のスレートを支える横木にしました。店の小売値を見ると一本2千5百円ほどでした。

井戸の水を汲むように、屋根の一部に窓を開けます。
垂木が二重になった長方形の部分が開口部です↓


開口部

(つづく)

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