シャンパーニュ訪問 | 雷神トールのブログ

雷神トールのブログ

トリウム発電について考える

7月17日。高校の同期生、大学の同学部の先輩、お友達とランス、エペルネイ中心にシャンパーニュ地方を見物しました。

ランスの大聖堂は、この地でフランク族の初代国王、クロヴィスが洗礼を受け、歴代のフランス国王が戴冠式を挙げたフランスの聖地ですね。ジャンヌダルクがオルレアン解放の後、王太子(戴冠後シャルル7世)をお連れし戴冠式を挙げたのもこの大聖堂でした。

日本生まれの画家、藤田嗣治はフランス国籍を取得した後、やはりこの大聖堂で洗礼を受けレオナール・フジタと名を変えました。

大聖堂の正面(ファサード)には足場が掛けられ洗浄修復中で、微笑みの天使の彫刻も隠れてるのかと一瞬危ぶみましたが、幸い優しくも神秘な微笑を拝することが出来ました。

天使

内陣の奥のステンドグラスが美事でした。シャガールの青を中心としたステンドグラス。

今年は第一次大戦勃発百周年で、爆撃で破壊されたカテドラルの写真が展示してありました。屋根と側壁、ステンドグラスもこの時破壊されたのでした。

大聖堂から、サン・レミの聖堂へ。藤田嗣治は、この聖堂で啓示を受けてカトリックに回心したのだそうです。

サン・レミはクロヴィスに洗礼を授けたランス司教でした。

町の中心のカフェ・レストランが並ぶ地区で軽い昼食の後、フジタの「平和の聖母の礼拝堂」を訪ねました。ノートルダム・ド・ラ・ペ礼拝堂は、80歳を迎えたフジタが建物の設計から内部のフレスコ壁画まで総てを最後の力を振り絞って手がけ、平和への願いを籠めた畢生の大作です。


礼拝堂


パリの南西郊外の村、ヴィリエ・ド・バクルに農家を見つけ、最後の棲み家とアトリエに改造して晩年を静かに暮らしたフジタは、シャンペン・メーカー、マム社の社長、ルネ・ラルーから土地の提供を受け、礼拝堂の設計をしながら、アトリエの3階の壁を使ってフレスコ画の下描きと練習をした後、1966年6月から8月にかけランスの現場に貼りついて、遅い時は夜11時過ぎまでも描き続け、礼拝堂の内壁200m2を覆うフレスコ画を完成したのでした。

完成した礼拝堂は1966年10月1日に奉献され、同年10月18日、正式にランス市に寄贈されました。礼拝堂にすべてを注ぎつくしたフジタは完成の約1年後、1968年チューリッヒの病院で亡くなりました。遺体は一時期ヴィリエ・ド・バクルに葬られた後、現在は君代夫人とともに、この礼拝堂の壁龕に眠っています。半ドーム形の天井には最後の晩餐の絵が描かれ、お二人の墓を見守っています。

ランスの南約40kmのシャンパーニュの中心、エペルネイの地下倉を見学しました。

モエ・エ・シャンドン社はこの地方で最も大きく、日本でもえらく有名なドン・ペリニョンのオウナーでもあります。

ドンペリ

この日は、日陰で32℃とこの夏に入って最高の暑さでしたが、地下倉は冷いやりとして寒いほどでした。

ユーモアを交えた英語で楽しく説明してくれます。

説明
              ピュピットルと呼ばれる瓶の逆さ差し台の前で↑


主なセッパージュ(ブドウの木)はピノ・ノワールという皮が黒く実が透明なブドウと、皮が緑のシャルドネ。ピノ・ノワールは皮の色がジュースに移らないようプレスで静かに絞ります。最初は樽で一時発酵させ、ワインを作ります。

ブドウ畑の陽当たり土壌などにより、特級(グラン・クリュ)、一級(プルミエ・クリュ)、二級(クリュ)と品質が分けられるのはワインと同じです。

シャンペンのヴィンテージは、出来の良い当たり年だけ作り、不作の年には作らないそうで、最近では2004年と2007年だけだそうです。

並みのシャンペンは、あちこちの畑から採れたブドウから作られたワインをブレンドして、毎年味が変わらないブランド品として市場に出すのだそうです。味見をしてブレンドするセラー・マイスターの難しく大事な仕事だそうです。

樽で一時発酵したワインは、次に砂糖とイーストを加え瓶に詰められます。発酵が進むと瓶内部の圧力は6バールにも達し、この圧に耐えられるようガラスは厚く瓶の底は内側に窪んでいます。

二次発酵の段階では瓶の口は金属のキャップで閉められ、瓶は一本づつ交互に重ねられ水平に置かれて数年間自然発酵を待って貯蔵されます。ここの地下倉は三層あり、述べ数十キロに達するそうです。それぞれ通路の両側に深く掘られたセラーには横に寝かされた瓶がぎっしり詰まっています。数百万本あるそうです。

まさに貯蔵(ストック=在庫)を本命とする業種で、ジャスト・イン・タイムとかリーン・プロダクションとか在庫を持たないことを理想とする生産方式の対極にあります。

横に寝かせた瓶の下側にオリが沈殿します。このオリは大き目の不純物で、これを除いた後、こんどは瓶を斜めに口を下に向けて差したピュピットルという台に並べられます。ピュピットルというのはオーケストラの指揮者の譜面台、などにも使われる言葉ですね。

ピュピットルの瓶を毎日一本づつ回転させるのです。器械でできないことはないそうですが、この会社では今も一本づつ人が手で回してるそうです。ああ、最初のブドウ狩りも人の手でひと房づつ摘むのがこの会社の哲学なんだそうです。

瓶の口を下に斜めに置くと微細な不純物がすべて口元に溜まります。瓶の口元を超低温で凍らせ、金属キャップを開けると口元に溜まったオリを含んだ少量の液が自動的に飛び出すそうです。瞬時にコルクの栓をして、針金を掛ける。出荷前にその上に銀紙を被せ出来上がりです。

最低四年間は眠らせて発酵させるんだそうです。なのでシャンペンは高い飲み物なんだ。ブリュット(辛口)は砂糖の量が少なく(リットル当たり5gだったか?)、甘口は砂糖を多く加えるのだそうです。いずれにしても、透明で不純物を除いたシャンペンは贅沢な飲料ですね。昔の貴族は肌の白さを保つためシャンペンしか飲まなかったというような話を聞いたことがあります。

最後の試飲(デギュスタシオン)。2004年と2007年のヴィンテージを手にして。


ヴィンテージ

ドン・ペリと名前だけよく聞いていました。


ドンペリ1


1本で百万円(9800€)もするボトルが展示してありましたラブラブ!


ドンペリ2


ペタしてね 読者登録してね