とても静かな一日 | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

  
朝からとても静か。車ひとつ通らない。こうした静寂は、ここの田舎でもめったにないことだ。

子供の頃のお正月の朝を思い出した。20歳になって両親が引っ越した先は環八の脇にあったからすでにかなりの交通量で、元旦の朝の、ほんの一瞬だけ、静寂があったように思う。

フランスの田舎の家は前を県道が走っているので、深夜を除いては、けっこう車が通るので静寂の中、余計に音が目立つ。

東京の環八の脇で絶え間ない騒音に悩まされていた頃は、なんとかして一時間でもいいから静寂の中に身を置きたいものだと切実に願ったものだ。東京中が、なにやら地鳴りのような響きに四六時中振動しているような、恐怖にも似た思いに苦しんだほどだった。そんなことも、東京を逃げ出した原因にあったかもしれない。

ヨーロッパを旅していて、深い静寂に出会ったのは数えるほどしかない。ノルーウエーのナルヴィックからオスロに下った時、列車が無くてバスを乗り継ぎ、フィヨルドを小さな船で渡った時。それと、ギリシャのナフリオンという臙脂色の岩肌と濃紺の地中海を崖に腰を降ろして何時間も眺めていた時。深い沈黙は人を瞑想に誘う。

フォンテンヌブローの森にはサイレント・ゾーンが幾つかあり、車が入れない地区になっている。週末ごとにたびたび行ったが、道路から数キロは離れていても、車の音が風に乗って聞こえてくるのだった。エンジンの音というより、タイヤの擦過音とかボデーの風切り音が聞こえるように感じる。

宇宙ステーションなら嫌というほど静寂が味わえるのではないか。

ネコたちが家に棲み着くようになってから、CDでクラシックを聴くこともなくなった。カミサンがネコの昼寝を優先するから。今朝の2時間ほどネコたちが庭へ出てる間がチャンスだったが、暖炉を掃除したり、薪を燃やしつけたり、牡蠣を剥いてる間に、ネコたちは、昨日までの雨で濡れている地面に手足をピリピリ震わせながら家の中へ戻ってしまった。

クリスマスやお正月には、たいていこの曲を聴くんですが、イヤホーンで聴けるようやってみよう。



リンクしたのは、バッハの「マタイによる受難曲」指揮:カール・リヒター。ソプラノ:ヘレン・ドナス、アルト:ジュリア・ハマリ

 (良い大晦日をお迎えください)

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