フロンドの乱 その1 | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

昨日はバスク地方のスポーツ、システラ Chistera の手の延長として填める捕球兼投球器をちょこっとご紹介しました。

これと直接関係はありませんが、人間が古代から動物を捕獲したり、敵を撃退したりに使った道具=投石器について、今日はちょっとだけ。

そう、有名なミケランジェロ作の彫刻、ダヴィデ像はフィレンツエの広場に立って巨人ゴリアテを見張ってますね。ダヴィデはこの簡単なパチンコの王様みたいな石投げヒモで大粒の石をみごと怪物ゴリアテの眉間に命中させ斃したんでしたね。


めのおが使ってるプロバイダーの旧フランステレコム、現 Orange のフリー画像にいつもお世話になってますが、フロンド Fronde で検索を掛けるとなんと次の様な画像ばっかり出てきます↓


フランスの田舎暮らし-ぱちんこ323

または、こんなの↓


フランスの田舎暮らし-ぱちんこ261

これって「パチンコ!」ですよね。

ガキの頃は「木の枝の股状に開いた部分」を利用したり、本格的になると朴の木を削ったりして柄を作り、自転車のチューブを細く切ったのをしっかり留め、その伸縮を使うと強力なパチンコができました。スズメを狙って仕留める子もいた。

今のめのおの庭には元の家主が物置に置いて行ったメス猫が先住権を主張して常時徘徊し昼寝をしてますが発情期になると近所のオス猫どもが惹かれて侵入してくる。捨猫で家に居着いたクロとチビトラが怖がってクロはねぐらを変えるまでになったので、「ここはボルデル(娼館)じゃねんだぞ!」ってよそ者の雄猫撃退用にパチンコを買った。

パチンコは主に釣り師が使うんですね。それも「鯉釣り師」たちが。
寄せ餌のトウモロコシの実を10個くらい上の黒いパチンコの方の大きなホルダーに詰め、仕掛けが落ちるポイント周辺に撒き散らす。ポイントは結構遠いので手で投げただけじゃ届かずパチンコで飛ばすんです。鯉は回遊性があり同じ場所に餌を求めて戻ってくる。釣り師たちはテントを張り夜もすがら釣るようです。鯉って夜行性なのかな? 釣りのライセンスには竿は一人につき4本(昔は3本)と決められてるので、きっちり4本並べてます。当たりがあるとピッピーと電子音が鳴る。読書したり寝てたり「別の恋」を釣ったりしててもチャンスを逃すことはない。釣った鯉はサイズと目方を量り全部逃がしてやらねばなりません。

古代のフロンドは遠心力を使って石を飛ばしたのでゴムの伸縮力じゃない。

簡単なヒモで作れる↓

フランスの田舎暮らし-フロンドひも

ま、もすこし手のこんだ、鍛冶屋でないと作れないようなメカなのもあるようですが↓


フランスの田舎暮らし-フロンドめか

ヒモは最初二本手に持っていて、ヒュンヒュンヒュンと身体の横で回転させる。そして、ある瞬間、片方のヒモを離す。すると真ん中のホルダーの石が飛んでゆく。このタイミングがすごく難しかったろうと思う。円弧の上から前の部分のどこかで石がホルダーから飛び出て狙い定めた的に向って飛んでくよう、そこは熟練と勘と技術が要ったろうと思う。

なんで、こんな話を持ち出したかと申しますと、これがおらが村(サンファルジョー)と深~い関係があるからなんです。城主がパチンコで鳩を捕まえて食ってた? まあ、パチンコで撃たなくても鳩小屋に何百羽とハトは飼ってて食用にしたり糞を肥料に使ってたらしいですが。

フロンドの乱」というのが17世紀の半ばフランスでありました。太陽王ルイ14世が5歳で即位した直後のことですね。蜂起したパリの民衆が宰相マザランの屋敷を取り囲み、フロンドで石を射ち攻撃した。明日から暫くフロンドの乱について書きこみしようと思います。


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