12 - 6 陰の支配者 | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

 「セルヴァンっていう男はどうもフリーメイソンらしいのね。フーキエの時代にもイカルス石油の国際戦略の資金面の支配者だったし、ジャクマンに代わってからもアフリカ、中東、旧ソ連圏のプロジェクトをこの男が陰であやつってるのね。フリーメーソンの陰のつながりを利用しながらいわばイカルスの陰の支配者ってわけね」

 イザベルは祖父から教えられたフランス政財界の裏面を垣間みせる情報を仲間に伝えた。

 セルヴァンへの話は単に噂だけでは迫力に欠ける。確証をつかまなければ動かすこともできないとムホクは言った。ダンテクが武器密輸や人身売買のようなことをやり、イカルスのコルビエールが関係していること、イカルス石油がアフリカの子会社を利用して国際的に闇の金を動かしている匂いがするが、その確証を入手したことをセルヴァンに見せる必要がある。

 そうすれば、不正はルイ・フーキエの代だけでなくジャクマンの代になってもなお続いていることを明らかに出来てジャクマンも共犯になり、フーキエ独りが罪をかぶることがなくなるからだ。

 (つづく)

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