アンリ・ベクレル | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

ベクレル Antoine Henri Becquerel (1852~1908)はフランスの物理学者で「ウランの放射線」を発見。1903年に弟子のピエールとマリー・キュリーと3人仲良く一緒にノーベル物理学賞を受賞している。

フランスの田舎暮らし-ベクレル


1896年 ウラン塩の蛍光を研究中にウランが放出した放射線(アルファ線)が写真乾板を感光させることを発見。

ベクレルとピエール、マリーキュリー夫妻を刺激したのは1885年11月のレントゲンのX線の発見にあった。ベクレルの同僚だったポアンカレはレントゲンの論文を入手してベクレルに渡した。

太陽光に当てたウランの硫酸カリウム塩が燐光を生じることに注目し研究を進めていたベクレルは雨と曇りの日が続き研究ができないので、ウラン塩と写真乾板を一緒にしまっておいた。ある日取り出したところ乾板が感光しているのに気付いた。

偶然がウランが放射線を発していることの発見につながった。

レントゲンによるX線の発見に刺激され、ウラン塩を使って研究をしていたベクレルは、太陽光と関係なくウラン自体が眼に見えないが写真乾板を感光させる能力を持った放射線を発していることを発見したのである。

ベクレルに師事していたピエール・キュリーは、化学学校で教鞭をとっていたが、学校の研究室で当時ポーランドからパリへ出て来たマリアと知り合い、同じ知的体質を持ったふたりはすぐに共鳴し、結婚する。

ベクレルはマリアにピッチ・ブレンドを使って研究するよう勧め、ピエールが発明した放射能の精密計測システムを使い、キュリー夫妻は、ついにラジウムとポロニウムを発見したのだった。

ここでちょこっと長年めのおが抱いている疑問を提出します。

フランスではX線照射またはX線写真のことをレントゲン写真(を撮る)とは言わず、「ラデオradio 」と俗に言います。

放射能は radioactivité で辞書によると1914年にマリー・キュリーによって作られたとある。

ではX線と放射線とはどう違うのか?

X線は放射線の一種で波長が1pm~10nm (ナノメートル)の電磁波のことだそうだ。

X線とガンマ線は波長の取りうる領域は一部重なる違いは波長によるものではなく発生機構に拠るのだそうな。

むずかしいことをそのまま引用すると「軌道電子の遷移を起源とするものをX線。

原子核内のエネルギー準位の遷移を起源とするものをガンマ線と呼ぶのだそうな。