トウルニュスTournus ~スタシオン・デ・ルッス Station des Roussesの165.5km
急峻ではないが峠としては第2カテゴリーが3か所、第3が2か所、第4が一か所と上り下りの連続で力の配分が難しい。最後は昇りが40km以上続く。
スタートから飛び出したのは3日目(第2区)からずっと白地に赤の水玉ジャージーを
保持しているフランスのジェローム・ピノー。彼はゴール前10km地点までずっと首位を保った。後続から抜け出てくるはずの同じクイック・ステップ・チームの親友シルヴァン・シャバネルを待ちわびていた。
この日のコースは、スイスとの国境近くジュラ山系のノルデイック・スキーが盛んな地方で、ヴァンクーバー冬季オリンピック複合ジャンプで金メダル獲得のジャゾン ラミ・シャピュイの故郷。
最後の延々と続く上り坂で早くもそれまでのイエロー・ジャージー保持者、スイスのカンチェレラが苦しい表情で疲れをありありと見せる。それを待っていたかのように、集団から青いユニフォームのシルヴァン・シャバネルが抜けだす。
傾斜度は5~6°とそれほど急ではないが、その上り坂を時速40km以上で昇り続ける。やがてシルヴァンは独り先頭を行くジェローム・ピノーに追いついた。しばらく並走して言葉を交わしている。ふたりはベルギーのチーム、クイック・ステップに所属するフランス人で昔からの親友同士。
「ここまで、おれガンバッたが限界だ。あとオマエにまかす。もうちょっと、引っ張ってあげたかったけど、すまん。Vas-y ! さあ、 いけ!」
ジェローム・ピノーは「ジャージーを守りたかったし、最後はシルヴァンがやってくれると知ってたから、はじめから飛ばした。シルヴァンが勝っても僕が勝っても同じことだ」とインタヴューに答えた。白地に赤玉ジャージーは「その日最も果敢に戦った選手 le plus combatif 」に贈られる。いわば敢闘賞だ。
ピノーとシルヴァンはレース直後のインタヴュー中抱き合って喜んだ。
シルヴァンは開催国フランスの選手として今季初めてイエロー・ジャージーを着た。
チームとしては山岳戦に強いコンタドールがいるASTANA が健闘し2位に浮上。個人総合でもコンタドールは6位に上がり、アームストロングは14位。新城は山は得意でないらしく104位となった。
今日(11日、日曜)はアルプス山岳戦最難所のAvoriaz アヴォリアッツを目指す登坂レース。コンタドールは来週のピレネー山脈での実力発揮に満を持しているとの噂だが、ここらでじりじりと順位を上げて行くだろう。
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