2006年秋を端緒にUSAの22州を中心に、カナダ、一部のヨーロッパ諸国、インド、台湾、ブラジルなどで同じ現象が発生、全米だけでミツバチの3分の1がいなくなったとのデータもある。
一匹の女王蜂を中心に数百の働き蜂が集団を作って卵から幼虫にかえった蜂に蜜と花粉を与え育てる。その働き蜂がある日全員巣に戻らず行方不明になってしまう。
集団失踪。
ミツバチは特に神経系統が発達した動物で、集団で社会生活を営み、また蜂のダンスで知られるように、「東の2キロ先においしい花が満開だよ」と仲間に知らせるコミュニケーション能力も発達している。
帰巣本能を持ったミツバチが巣に帰らず、しかも全員がいなくなってしまうなど、まったくの異変で、働き蜂が帰らない巣は残された幼虫や女王蜂もやがては死に絶えてしまう。養蜂家(Apiculteur) は甚大な被害を蒙り、原因の追究が始まった。
「おらっちなんで女王ひとりのために働きづめせんならんの?ブスでアイソ無しの女王だら~。あっちへいったら自由で楽やぞ~。おまけに美人で、サンパ(sympa)な女王や。ビズ(頬づけのキッス)までしてくれたぞ!」「マジで!」「みんなであっちへゆくまいか!」と、はちダンスで交信しあったかは定かでない。
アネルカを強制送還させた連盟に抗議、チームのやる気をなくさせるカメレオン監督をスポイル、トレーニングなんかやれるかとストをしたフランスのブルー(サッカーチーム)みたく集団で反抗したか?
「いったい、どんな積りや?トレーニングもせず勝てる思うとんのか?本田の無回転FKやて練習のたまものなんやぞ!」涙が出そう。らーめん食べたくなる(lamentable)。
結果は出た。フランス、イタリーは一次Tで敗退。惨め。恥知らず!代わって、日本、韓国、USAが勝ち残った。サッカーの歴史が変わろうとしている。この3国には未来に栄光が待っている。過去の栄光を背負った国は可哀想だ。
南アW杯のスタンドの応援はブブゼラがブンブンとうなりをあげ、ミツバチの巨大な群れの羽音にも聞こえる。めのおの庭にハチは来てるか?心配になったが大丈夫、ブブゼラの重低音127Dbにはかなわないが、数十匹がプーン、プーンと軽い羽音を立てながら花粉と蜜の収集にいそしんでいた。
野生の蜂には起きていず、カリフォルニアのアーモンド園など巣箱をレンタルして受粉をさせる養蜂家の巣箱で起きている。世界の農産物の3分の1は養蜂家が育てたミツバチに受粉を頼っており、リンゴ、ブルーベリー、アーモンドなど100種類近くの農産物が危機に瀕している。
受粉を風だけに頼っていると雌蕊に均等に花粉が付着せず、たとえばイチゴなども丸くならず扁平ないびつになってしまう。
ネオニコチノイド系の殺虫剤が蜂の帰巣本能を低下させるなどの指摘もある。ドイツのバイエル社を相手取って農薬による被害の賠償を求める訴訟も起こされた。
ミツバチの集団失踪の原因として有力視されているものはいくつか挙げられているが、ひとつだけが原因でなく、いくつかの条件が複合して発生する現象だろうと言われている。
この現象は、「蜂群崩壊症候群」=CCD(Colony Collapse Disorder )といかめしい名前が付けられている。
有力視されている原因の幾つかを挙げると
1)昔からミツバチの感染症として知られているヘギイタダニやノゼマ病
2)ネオニコチノイド系の殺虫剤
3)都市化の増大
4)越冬用に与えられる人口蜜の原料にOGMトウモロコシが使われている
5)イスラエル急性麻痺ウイルス (IAPV)
5)のウイルスは最近の調査で注目されたもので、CCDの被害が出たすべてのコロニーにこのウイルスが見つかった。しかし逆にこのウイルスに感染していてもCDDが出ていないコロニーもあるので、複合的原因で弱体化したコロニーがIAPV に感染すると壊滅的打撃を受けるのではないかと推察されている。
ミツバチは果物やイネなどの受粉に不可欠な存在。ミツバチのお陰で果樹の栽
培が出来、穀物が収穫できる。このままミツバチの激減が続くと、人間の生存にも影響を及ぼす。つぎのアインシュタインの言葉を引用するだけで充分だろう。
「もし、ミツバチが絶滅し地球の表面からいなくなれば、ヒトはそのあと4年しか生き延びられないだろう。ハチが死ねば、受粉が絶え、植物が絶え、動物が絶え、人類が滅びる。」
話は少し変わるが、めのおの義母ジャクリーヌはアルツハイマーで死んだ。
田舎生まれのジャクリーヌはパリに憧れ、郊外の家を売ってパリに小さなアパートを買った。パリに住むとほとんど外出せずテレビばかり見ていた。
初期症状が現れた時、夜中の3時に「2時に来ると言ったのになぜこないのよ!」と電話してきた。すぐに症状は悪化し、2階の窓と、出入り口のドアの区別がつかなくなった。寝巻のまま、パリの街をうろついて警察に保護された。
当時はフランスではアルツハイマーは社会保障で介護費用を払い戻してはくれず、預かってくれる養老院の数も少なかった。ようやく見つけて入院し1年近くの間、そこで暮らした。
週末にはめのお夫婦はジャクリーヌを散歩に連れ出しに行った。パリのカフェーのテラスのはしごをした。ひとつのカフェーにいると次のカフェーへ行きたがる。立ちあがり1分もするとカフェーに居たことを忘れてしまう。家へ連れてくると、ほんの少しのスキを見付けどこかへいなくなってしまうことが良くあった。
「どこかほかの場所へ行きたい」という欲求が人間にはあるらしい。どこでもいい、とにかく今いる場所から他へ行きたいという闇雲な欲求に突き動かされて、ある方角を目指してものすごいスピードで突き進むのだった。
アルツハイマー症は脳のシナプス回路が破壊されてしまう。悲惨なのはときおり意識が正常に戻ることだ。ジャクリーヌは、そんな時「あたしは頭がやられてしまったのよ」と悲しげに言った。
アルツハイマーの原因にアルミニウムが挙げられたことがある。
飲料水の浄化フィルターにアルミニウムを使っていた地方のアルツハイマー患者の発生率が他の地方より格段に高かったことが根拠のひとつに挙げられている。
田舎は空気は澄んでいるが水道の水はパリと比べると農薬やときにはラドンなど放射性物質が含まれ質は悪いそうである。ペットボトルが重くて運ぶのが大変でも欠かせない。
集団失踪した数十万匹のミツバチが野生化したのならいい。そうでなく、アルツハイマーのように脳や神経組織が犯され巣に帰れず、どこかを目指して一斉に飛んで行ってしまい野垂れ死にしたのだと哀れだ。
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