塗装ショップは一番清潔

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ボデーラインで組み立てられた車体はハンガーに吊り下げられて塗装工場へ送られる。塗装工場はホコリが大敵だから、外部の見学者は普通は入れてもらえないし、社員も入り口でエアー・シャワーを浴びて入る。

溶接ラインから来たばかりの裸のスチール・ボデーはプレスの油や溶接スパットが付いたり錆が生じたりしているので、油はカセイソーダが入った水、錆は塩酸や硫酸で洗浄する。自動車工場が大量の水を使うことはあまり知られていないが、ほとんど塗装工場で使われている。

前処理以外でもボデーに付着しない余った塗料は水のカーテンで床下に落とす。この塗料を含んだ水の処理もまた大切な工程だ。

塗装ショップは大きく4っつの工程に分けられる。
1.前処理+下塗り  2.シーリング 3.中塗り  4.上塗り

脱脂とさびを落したボデーは電着塗装のプールにどっぷり漬かって潜り抜ける。
電着塗装は1963年にフォードが初めて導入した技術で、電気メッキと同じ原理を下塗り塗装に採用した。

ボデーを陰極(-)、タンクを陽極(+)に通電すると荷電を持った樹脂粒子はボデーに移動して析出する。これによって塗料の着きまわり性が格段によくなり、スポット溶接
の周囲に出来る隙間にも塗料が入り込んで付着する。

下塗りを終えたボデーの隙間にビニール樹脂を主体としたシーリング剤で目止めを行う。タイヤハウス内にもアンダーコートを塗る。

田舎暮らしでネットワークビジネス成功-peinture 中塗りと上塗りは静電噴霧塗装で行われる。今でも手直しにはガンを使ってロボットが入り難いところを塗るが、ほとんどはベルを使った静電霧化方式で塗料が無駄なくボデーに付着する方式が採用されている。

最近、塗料が油性から水性に変わった。塗料そのものは油性なのだが希釈剤が水に変わった。これは環境汚染への配慮からで、VOC(揮発性有機化合物)の空中への排出が43%減った。

塗料が水溶性に変わったのは家庭用のペンキも同じで、使用後の刷毛やローラーが水洗いできるようになった。油性の塗料と水が混ざり合うようエマルジョン化させ可能になった。

VOCの大気中への排気を完全にゼロにするには、紛体塗装が必要と考えられている。

塗装ショップは他に焼き付けのファーナス(炉)があり、塗装ブースがありで、内部を移動するには階段を上がったり下りたりを繰り返さなければならない。

塗装ショップは設備主体の工場で人間は検査と手直しをするくらい。サンドペーパーやパフで磨きを掛け、つや出しをしている。

色彩というのは人間の好みや流行や主観と関係する。同じ型の車でも色によって見え方が違ってくる。

ホコリは大敵だが、それ以外にもブツとかタレとか品質上非常に微妙で難しいのが塗装なのだ。使う水や中で働く女性の化粧品が塗装の品質に影響したというデータもある。環境に害があるのだから、当然、中で働く人にも化学物質が影響を与えているショップでもある。