特養にいる父に会いに行きました。
 
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相変わらずぼーっとした父。
わたしのことを認識していません。
 
「お父さん」
呼びかけても反応しません。
 
わたしの姿が視界に入っているはずなのに、わたしのことを娘だと、知っている人だと認識していないようです。
 
いつも持参しているスケッチブックをスッと取り出しました。
 
父の視線の先に置くと、父はスケッチブックの文字を、声を出して読みました。
 
父「なになに?『お父さん (娘)が来たよ』」
 
(しばらくの間)
 
父「……あー、あんた(娘)ちゃんかね!」

 

 

認識されました。
 
iPhoneの顔認証なら顔を見ただけでロックを解除してくれるけど、父の認証はもうちょっとセキュリティが厳しい。
 
心のロックを外すため、毎回パスコードの入力を要求されている感じですよ。
 
わたし以外の女性がこのスケッチブックを持って登場したらどうなるのか、興味深いところではあります。(父は性別の違いは認識できる)
 
 
 
さて、スケッチブックには、ネコのイラストを添えています。
 
これは、父のお世話をしていた頃、イラストを添えると父の興味をひいた経験からです。
 
「ネコちゃんもいつもと同じだ」
と父は満足そうに言いました。
 
この発言。
毎回見てるから覚えているとも受け取れますが、初めて見るものに対しても見覚えがあるような発言をするのでよくわかりません。
 
いずれにせよイラストが一つあるだけで、父が反応を示すならいいことかなと思います。
 
 
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