先日、ご紹介した「ぼけの壁」を読み終わりました。
認知症と老人性うつについて。
それから、認知症を防ぐ考え方、暮らし方について書かれています。
常識と思っていたことを覆すような記述が多いので、新鮮でした。
認知症と診断されたら、家族は当面何もしないのが一番とありました。
接し方や環境を変えると、症状が悪化することがあるので、なるべく今まで通りの生活をしながら見守るのが認知症の初期では大事みたいです。
認知症と診断されたから脳トレみたいな計算問題をやらせようとして揉めたり、認知症高齢者が鬱になったり、というのは他の本で読んだことがあります。
悪化しないように何かしてあげたいと思ってしまいますが、今まで通りの生活が一番なんですね。
また、これは認知症関連ではないのですが「高齢になったからといって、安易に免許を返上する必要はない」という意見は驚きでした。
運転しなくなると、脳と足腰が弱くなるので運転をやめない方がいいとのこと。
見えづらくなる夜は運転しない、運転するのは近所に買い物に行く時だけというように、慣れた道などに場面を限定して運転すれば交通事故を起こす確率が格段に低くなる。運転を続けるかやめるかの二択ではなく、もう少し選択に多様性があってもいいのでは、と書かれていました。
認知症を含む親の高齢化を、違った角度で考えさせてくれる一冊です。