トラウマ、フラッシュバック
日常のように「夫の浮気」関連で
使われている言葉。
この言葉を常用している人
いらっしゃるのじゃないかな。
夫の浮気の事が
フラッシュバックのように…
とか
あの時の言葉が
トラウマとなって
とか。
他の良い表現が見つからないので
この表現を使う羽目に
なっているのだろうけど。
この言葉を使う事で
余計に貴女を苦しめている
可能性もあるのじゃないかなぁ。
「トラウマ体験」とは，
①生命の脅威を感 じるような
身体的・物理的な衝撃を強く受け，
② 対処能力を圧倒する体験である
（例：戦闘体験， 交通事故）。
「傷つき体験」とは，
①対人関係の危機や関係からの
排除を心理的・社 会的に感受するが，
②その場における一応の対処
能力は保たれる範囲の体験である
（例：非難を受 ける，拒絶される）。
小田部貴子 「傷つき体験」による心理的影響プロセスの解明、2011
また、
トラウマ体験とは
危うく死ぬ、重傷を負う、性的暴行を受ける
と言った出来事に曝露されたことにより、
心理的、身体的に特有な症状が生じる事が
心的外傷（トラウマ）という病名が付く。
田村正隆,「公認心理師対策テキスト＆予想問題集」,
ナツメ出版企画株式会社,2019,P284
トラウマ体験というと
20代後半、
実は過去に経験があります。
薬による事故で、
このまま死ぬんじゃないか
と思うような経験をしました。
気を失わなかったのが
あだとなりました。
その後、3ヵ月くらいたって
意味の分からない身体症状が出てきて
主には焦燥感、過呼吸。
検査をしても分からない、
似たような場面に遭遇すると
発作が起きていました。
PTSDと診断されました。
その症状から逃れたいけど
逃れられず、あらゆる治療
セラピーを行った経験があります。
トラウマ、フラッシュバック
という最近一般的に
よく使われている言葉は
ちょっとこれとは違うと思うんですね。
夫の浮気でうけた多くの傷は
トラウマ、フラッシュバックとは
全く別物です。
ショックな出来事が
起こって傷ついたのは事実。
夫の浮気に関する出来事は
その出来事自体は傷つき体験。
貴女は傷つく経験をした。
しかし、ほかに使える言葉が
思いつかないにしても
トラウマ、フラッシュバック
という言葉を使う事によって
もし、あなたが心のどこかで
「自分が被害者だ」と
自分に言い聞かせているならば、
それはもったいない行為
だと思うのです。
開けなくてもいい
苦悩のバッグの蓋を自分であえて
開けに行く行為をしていないか？
という事を考えて欲しい。
自分で再度傷つきに
行かないでほしいのです。
傷口に塩を塗る行為。
その経験をまた
生々しく追体験するように
自分からそこに
飛び込んでいく事によって
貴女は、夫の浮気が
発覚した時の夫の言葉や
事実を知ったショックを
再体験しに行く、
それを自ら選択しないで。
いつまでも自分が不幸で居る事に
何かメリットがある場合も
そういった選択をすることが
実際にはあります。
誰かに同情を得られる時
自分が特別な存在のように感じる結果が
得られた時は、
寂しさを埋められるようで
そうなりやすいものではあるのだけど。
一時的にはそうなっても
人はいつまでも特別扱いを
してくれるわけではないよね。
そこで、
何やってんだろ！
私は元気にならなきゃ！
いつまでもぐずぐず
言ってたらもったいない。
って思える人は良いけど
もっと自分は不幸になって同情を得たい
と考えてしまう人も中にはいらっしゃる。
ミュンヒハウゼン症候群と呼ばれる病気もある。
でも逆に、
ご主人の他の女性との
ベッドシーンを見てしまっても
その傷つきを乗り越え
ご主人と仲良く過ごしている人も
いらっしゃるのです。
この違いは何でしょうね。
その人が強いから？
そうじゃない。
その人は
自分が幸せになる為の
選択を常にしている。
ただそれだけ。
だから多くは、
ただの悪習慣となっているだけ
なんだと思うの。
例えば、黄昏時になると
物悲しくなって
あの時の事を思い出す。
夫が寝落ちしたら
すかさず携帯をチェックする。
これらはすべて習慣。
そうやって悪習慣を
癖づけているだけだから。
目の前のやるべきことに集中する。
これを選択する事は可能なんです。
貴女にはそんな経験を
もろともしない主体的な選択をして
早く幸せを感じて欲しいな
そう願っています。
前に向いて歩こう！
と思えたらこれもトライしてみてね
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