すっぴんマスター2023‐読書・漫画 | すっぴんマスター

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(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基本ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。

通常、漫画と小説等の読書はわけて記事を立てるが、マジで時間がないので、まとめてざっと書きます。

 

【漫画】

今年は『チェンソーマン』13巻から『妻観察日記』4巻まで、ぜんぶで64冊の漫画を読んだ。電子やアプリでもかなり読んでいるので実数はもはや不明だが、まあたいしてちがわないとおもう。月5,6冊くらいのペースということで、順調に減ってきて安定してきた感じである。年400冊とか読んでたころのペースがまったく思い出せないし、このくらいまでに落としても信じられないくらいのスピードで本は増え続けている。細胞分裂しているのかもしれない。

今年もいくつか新発売のものに手を出してもいた。しかし定着したものはひとつもなかったな。たぶんもう、感覚がおじさんになってきて、要するに鈍ってきてるんですよね。それが本に携わるものとしてはこわくて、なるべく新しいものを摂取しようとこころがけてはいるんだけど、いま書店にはいないということが後押しするかたちで、最新の感受性を身につけている必要性はあまりないので、なまけている感じだ。感受性がおじさんになってしまうことじたいは、ものごとの摂理なのでしかたないとしても、楽しいものが減っていってしまうことは悲しい。なるべくがんばっていきたいが、チャンピオンやスピリッツを電子で読むようになっちゃったのも原因のひとつかもしれない。もう、ぜんぜんパラ読みみたいなことしなくなってしまった。じかにバキと九条を探し出して、感想書いたら終わり、みたいな。ふつうにもったいないわけなんだけど、なにしろ読みにくくて・・・。コミック誌の電子は、目次から該当ページに飛べるようにならないかな。

それでもなにか書くとすれば、年始に出た板垣先生の自衛隊漫画と、夢枕獏原作のバキ外伝『ゆうえんち』、そしてジョジョ新連載『ジョジョランズ』あたりになる。自衛隊漫画は、ものすごいおもしろいのにどこでも読めない状態になっていたから、新作とともに1冊にまとまったのはほんとうにうれしかった。おすすめです。『ゆうえんち』も、はじめてバキを読んだときの、荒唐無稽なのにリアルに感じられて読む手がとまらないあの感覚を想起させるもので、とてもいい。『ジョジョランズ』もめちゃめちゃおもしろいぞ!

それから、最近友人のすすめもあってマガポケという講談社のアプリをいれて、1話2話単位で読むみたいなこともはじめた。ログインボーナス等で読めるのである。いま読んでいるのは岩明均の『ヒストリエ』。もちろんもとコミック担当として存在は知っていたが、この手のアフタヌーン系のコミックにはほとんど触れずに生きてきたので、とても新鮮だ。こんなにおもしろいとはおもわなかったな・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【読書】

漫画以外の本となると、これは、なんと9冊ということになった。こちらは減らすつもりはぜんぜんないのだけど、なんか、減っていた。去年が17冊、その前が22冊、病みすぎてまったく本が読めなかった2019年が15冊ということで、おそらく人生でもっとも本を読まなかった1年となった。

どうしてこういうことになったか、厳密にいうと、本は読んでいる。それも、大量に読んでいる。50冊くらい並行して読んでいる。ただ、そのせいでぜんぜん読み終わらない。電子もたくさん読んでいる。さらに、通勤時には仕事に関係する論文をたくさん読んでいる。論文だけなら短いものも含めて30本くらいは読んでいるはずだ。いまの仕事は書店時代より厳密さの要求されるものなので、なにかのテーマで本を集めようとしたら、おそらくはそこまでやらなくてもいいのだろうけど、論文を読んで背景を熟知しておきたくなるのだ。

そういうわけで、読書じたいはしている。しているが、それにしても年間9冊とは、馬鹿じゃないかという数字である。しかも、今年は書評をまったく書かなかった。これは去年から実行してきたことである。書くとながくなるが、ぼくはブログを訓練のひとつとして開始した。読んだ本について必ずなにか書くということを決めて、それを15年くらい実行し続けてきたのである。その規律は、ぼくに大きな実りをもたらしたとおもう。いまふつうにバキや九条でしているような読解は、そうした訓練ぬきには不可能だった。だが同時に、ぼくはそれを開始したときから、本を読むのがとても遅くなってしまった。作者や関係者が読むかもしれない公開記事で、適当なことは書けない、だとしたらちゃんと読まなければならないと、当然なったのである。これが、読書量という一点においては大きな障害となっていたわけである。じゃあ書くのを減らそうとしても、なかなか難しかった。もう、書かないと気持ち悪くなってしまう体質になっていたのだ。それが、去年から、ふとした拍子に、書かないでいられるようになった。そして今年はついに、ぜんぜん書かないでも平気でいられるからだになったのである。というわけで、理論的には読書スピードはあがるはずなのだが、あがらなかったということである。ぼくの遅読は精読とは無関係だったということか、芯までしみついた精読癖がぬけていないということか、それはよくわからないが、ともかく読書量は伸びなかった、どころか激減してしまったのである。どうすればいいのかは、わからん。わからんが、影響ないんだったら、もう少し書評を書いてもいいのかもしれない。このままだとせっかく身についたものが鈍ってしまうかもしれない・・・。

 

たった9冊なので書いていくと、出久根達郎『東京歳時記』、ドブロリューボフ『オブローモフ主義とは何か?』、大澤真幸『私たちの想像力は資本主義を超えるか』、鈴木隆美『恋愛制度』、倉田百三『出家とその弟子』、法制執務・法令用語研究会『条文の読み方』、白井智之『おやすみ人面瘡』、山下純司ほか『法解釈入門』、エマニュエル・ボーヴ『ぼくのともだち』、以上である。この読書状況で読みきっただけあって、どれもすばらしかった。特に『法解釈入門』はおそらく今後もお世話になるだろう。批評的創造性については、大澤真幸を読んでおいてよかったかなという感じがある。『ぼくのともだち』もおすすめで、ボーヴのほかの本も読んでみようかと考えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

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