ディズニーランド20230713 | すっぴんマスター

すっぴんマスター

(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基本ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。

昨日は超久しぶりにディズニーランド行ってきた。





調べたら、最後にディズニーランドに行ったのは2010年の11月、13年も前だった。昨日プリンセスの姿で遊んでいた子どもたちは全員生まれていないことになる。ディズニーシーはその1年前、2009年の11月が最後だ。行っていないのはわかっていたが、引き算をしてみて改めて年月のすすみをおもう…。ちょうどこの頃に仕事が忙しくなって、相方と一緒の休みがとりにくくなったのだった。休みはあっても、疲れすぎて連休でもなければどこにも行く気になれないみたいな日々が8年くらい続き、会社を移ってからはそもそも一緒の休みがなくなってしまった。今回は特に希望を出してもいないのに自然にふたり一緒の連休が発生したのである。まあ、意図的に誰かが、一緒に休ませないようにしよう、なるべく連休をつくらないようにしようと努力でもしないと、以前までのようにはふつうならないということでもあるが、いまの職場環境には感謝しなければならない。


というわけで連休が発生、なにするかということでディズニーになった。ランドかシーかでかなり迷いはした。ぼくらはあまりアトラクションに参加せず、うろうろするのがメインなので、どちらでもいいといえばそうなのだが、どちらでもいいでは決まらない。どっちかが常に銀杏くさいとかで微妙だったらまだしも、どっちも最高だから困るのである。わずかに、リトルマーメイドを見たばかりでもあるし、シーのほうが好きかな…みたいな感じはあったが、なんかランドになった。なぜそうなったかは忘れた。




ソフトランディングでリトルグリーンまんを食べながら眺めたカモかなんか。人間が通りかからない水辺で、鳩や雀も気楽に遊んでた。


心配なのは足が痛くなることなので、10日前くらいからカーフレイズ(ふくらはぎ)を多めにし、太もも内側のトレーニングも取り入れ、痛くなりがちな小指付け根のタコをせっせと削ってきた。カバンも軽くして万全の態勢、体力を底まで使い切る感じの楽しみかたをすることができた。以前までも、ディズニーに限らずどこかに出かけるときには、翌日のことを考え、常に体力をある程度は温存して帰宅しなければならないところがあった。しかしこの日のぼくらには翌日の休みがある。今回は生まれてはじめて、閉園までディズニーにいることができたのだった。どうやって閉園させるのか、いままでけっこう謎だったが、受付じたいは終了しつつも、けっこうふつうに21時以降もひといるのね。アトラクションに並んで消化待ちのひともまだたくさんいたし、ぼくなんかは帰る前にタバコ吸いたいからスペースマウンテンのとこで吸いだめして外で相方に待っててもらってたけど、急かされることもなかった。そのあともふつうに買い物とかしたし…戦場だったけど。



大好きなプルート。パークの外にいる。プルートはグーフィーと違って四足歩行なのに、パレードで二足になってもなぜか違和感がない。


天候も味方してくれた。曇り空でときどき思いついたように小雨が降りはしたが問題なく、なにしろ直射日光がないのがよかった。1日を使い切る感覚で遊びつつも、帰路や帰宅後に余韻を感じつつ語り合うほどには体力を残すことができたのだった。


さて、久しぶりすぎてなにをどうすべきかわからない感じだったが、まずは入場前にボンヴォヤージュで少し買い物。この時点でジャックジャックの巨大ぬいぐるみと野獣のだきまくらに一目惚れしていたが、荷物になるからあとにしようとこのときは買わず、後悔することになる。入ってからはとりあえずソフトランディングでリトルグリーンまんとポテトを食べて回復、カウンター席で鳥やゲストを眺めながら行く先を考えた。ぼくらは、あんまり並んでアトラクションに入ることはないのだけど、美女と野獣のやつはさすがに行きたいなあということで、「魔法のものがたり」に向かった。前日からアプリでみていた限り90分待ちとかだったのが75分待ちになっていたことも後押しになった。空間じたいがエンターテイメントなので、ディズニーでは並ぶことは苦ではないが、これだけ長い列に入るのは初めてのことだった。ぼくではせいぜいハニーハントに並ぶくらいで、これもだいたいは60分くらいだからな。

しかし、あんな世界を体験できるのなら、90分なんてものの数ではない。すばらしすぎて涙出てきたけど、まわりに人がいっぱいいるのでガマンした。あれ、人形なんだよね?どうなってんのか、なんであんな滑らかな動きが可能なんだろ…。開始前、まだ乗り物に乗る前の、ベルと野獣のやりとりのところで野獣が咆哮、赤ちゃんが弾ける感じで泣いちゃったのには一同爆笑という感じでドッとなり、なごんだ。野獣のしょんぼりした顔が誰のあたまにも浮かんだはずである。












オレタチのガストン。


美女と野獣で胸いっぱいになったところでトゥーンタウンに行く。子ども向けアトラクションが多いけど、古いディズニーアニメが好きなので、居心地のいいところだ。そこでピザとか食べながら17時からのパレードを見た。といっても、ずいぶん遠くから人混み越しになのでほとんど見えなかったが。現在は東京ディズニーリゾート40周年ということで、ハーモニー・イン・カラーというテーマで、カラフルな演出のなかにキャラクターがすすむ。チョイスとしては、カラフルなイメージのあるというかことなのか、インクレディブル・ファミリーやカールじいさんが出ていたことに驚喜した。カールじいさんはたぶん風船がカラフルだからだろう。知らずにきたが、ボン・ヴォヤージュになぜかカールじいさんのバッジが売っていて、そういうことだったかと腑に落ちた。



巨大ジャックジャック。ようやく見えるのがこういう位置だった。


そのあとは、いつも行っているので、とりあえずハニーハントと小さな世界に行くことに。小さな世界、イッツ・ア・スモールワールドは、自分でもなんで毎回乗ってるのかよくわからなかったが、美女と野獣に並んでいるとき、後ろの家族が「次は小さな世界行こう!あれ、いい感じに休憩になるから!」と話しているのを聞いて、すごい納得してしまった。たしかに、まあ楽しくて乗ってはいるんだけど、休憩の面もかなりあるなとは思ったわけである。並ばないし。

乗ってみて驚いたが、ぼくが知っているのとぜんぜんちがうのである。基本哲学や雰囲気は変わらないが、なにかこう、洗練されているのだ。しかも、各所にディズニーのキャラクターがたくさん出てくるので、なにしろ13年ぶり、はじめは気のせいかとおもわれた雰囲気の変化も、そうではないと理解されてきたのだった。2018年にリニューアルされたらしい。



生まれ変わったイッツ・ア・スモールワールド。もう休憩とは呼ばせないという雰囲気をかもしだしている。


そうこうするうちにエレクトリカル・パレードである。てきとうなところに腰掛け、開始を待つ。至近距離ではなかったし、道に背を向ける感じでしか座れない場所だし、その前の道は立ち止まらないよう注意されてる感じだったから、すいてるだろうと思ったのだが、はじまるとやっぱりひとが集まってしまった。が、ディズニーはそういうときも配慮を欠かさず、パレードも段階的に句読点のような空白を持っているので、そういうタイミングで、立ち止まらないでくださいとうながしていた。

宝塚でもぼくはフィナーレのパレードが好きで、ちょっとムカつく悪役も、パレードではキャラを保ちつつも中和された笑顔で階段をおりてくるのがたまらず、MCUにハマったのも結局そういうことなんだろうなとおもう。要するに、アッセンブルが大好きなのである。もとをたどれば、ウルトラ6兄弟とかそういうのが原風景なのかもしれないが、ともかく好きなのだ。ディズニーのパレードは素晴らしい音楽とともにこれに応えてくれる。


残り時間が少なくなってきた。あとスターウォーズのやつもいつも乗ってるから行きたい、となったが、昼のパレードでみた巨大ジャックジャックが忘れられない。ボンヴォヤージュと、あと他にもどこかで見かけたが、どこだったかな…と、ここで後悔である。しばらく駆け回りようやくゲット。ギリギリでスターウォーズに駆け込む。そしてこのスター・ツアーズも2013年にリニューアルされており、驚愕することになるのであった。


このあたりでもう21時近い。初めて閉園アナウンスも聞いた。たしかに帰宅の波があらわれはじめている。が、ショップなどにはまだひとが大量におり、各アトラクションも、新規入場じたいは終わっているものの、まだ並んでいるひとは大勢いる。これは、まだ余裕があるのでは?ということでもう一体、野獣のだきまくらを探しにいくことにした。最初から手触りがヤバすぎて絶対買うんだろうなということはわかっていたのに、買わずにいたものだ。そしてこれが見つからない。しばらく探し、そもそもどこでみたかが不明確なので、ボンヴォヤージュにあったことは間違いなかったから、ここでパークをあとにし、ショップに向かうことに。が、ないのである。相方はあきらめかけていたが、ここまで汗だくになって探したということもある、キャストのひとに在庫をたずね、持ってきてもらったのだった。キャストのかたは、5体くらい抱えた野獣から選ばせてくれた。持ち帰って抱きしめ、改めて思ったが、これはひとをダメにするだきまくらである。全人類に購入をおすすめする。



https://share.shopping.tokyodisneyresort.jp/landing/landing.html?start=3&prod_cd=123012660



あまりにも強烈な多幸感で、帰りたくない、明日もまた来たい状態になってしまったが、これにはわけがあり、じっさい、パーク内は異空間だ。あそこでは、他の場所では見逃せないようなこともたいがい笑って赦せる。評価や感情の起伏について、用いられる尺度が、現実世界とちがうのである。同形の世界では宝塚もそうだが、「ものの価値」みたいなものもここでは歪むので、お金をじゃぶじゃぶ使いがちなのもそのためだ。こういう異空間は、雨ざらしの現実世界の問題を解決しはしないが、少なくとも完全に切断してはくれるものだ。現実世界が継続的な雨ざらしを求めるいっぽうで人間の存在領域が有限である以上、ぼくはそういう時空間は必要だとおもう。直接のちからになりはしないが、それがなければ現実は継続していかない、そういうものかとおもう。

また、パークにいくと映画などをもとにしたアトラクションがあるわけだが、じっさいの皮膚感覚として、逆に思われることがある。そういう映画もいくつかあるにはあるが、まずアトラクションがあって、それが映画になったのではと感じられることがあるのだ。これも、パークがその異空間っぷりを自覚したうえで活用した結果だろう。なにしろパークではその作品世界に実際に入ることができるのだ。この“実際に”というのは、ディズニーが社をあげて歴史的に構築してきた「公式」という概念と無関係ではないが、ビジネスレベルでそんなふうに無味乾燥の語りかたをしなくても、多くのゲストはそう感じるだろう。そして、自身の経験として記憶されるものが、ある種間接的な映画経験を下回るということはないわけである。


もう来週とかにまた行きたい感じだけど、いくらナイスな職場環境でもそうそう揃って連休なんてないし、だいいち夏休みが始まってしまう。今回パークの西側にあまり行かなかったから、秋口にそのあたり探索したい。シーも行かなきゃ…






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