最近みた映画 | すっぴんマスター

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(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基本ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。

あまりにもなにも書いていないので、たいした内容にもならないとおもうが、備忘録的な意味で最近みた映画について書いておこうかとおもいます。

 

最近は鎌倉には行っていない。飽きたわけではないのだけど、建長寺にいって、とりあえずはずっと行きたいとおもっていたところは行ってしまったので、切迫感のようなものはなくなった感じだ。また、わりとかんたんにいけるということを学習したことも大きいかもしれない。

映画も、実をいうと去年ほどは見ていないように感じるのだけど、映画館のある場所に出かけはしてもスケジュールが合わなかったりたんに観たいものがなかったりでからぶりしていることが多いような感じがある。

 

4月9日にはM.ナイト・シャマランの『ノック 終末の訪問者』をみた。WWE出身のレスラーで、MCUのドラックス役で世界的に有名になったデイヴ・バウティスタが出演している。あとハリーポッターのロン役、ルパート・グリントも出ていた。ロンは、ダニエル・ラドクリフと同じで、殻を破るべく前衛的な映画や役に積極的な印象だが、今回もがんばっていた。バウティスタはクレーマー顔が当初苦手だったが、ドラックスのイメージがついたおかげもあって、好きになりはじめている。今回は体育教師の役である。いくらなんでもあそこまで刺青がっつりであんなガタイの教師がいるかよという感じだが、不思議と違和感はなく、彼の役柄が担っていたある「役割」にぴったりの包容力だった。評価としては微妙なようで、じっさいシャマランは小ぶりの世界観にわずかな違和をまぎれこませて、それをカタルシスとともに解きほぐす、みたいな作品を撮るひとで、世界規模のおはなしとなった『ハプニング』的な作品は、あまり言及されない印象があるが、ときどき急に観たくなる奇妙な中毒性がある(その世界観の小ぶりさと中毒性が合致したのが『サイン』)。

 

4月20日はハロウィンシリーズのリメイク版完結篇『ハロウィン THE END』。いまでも毎晩のように「なんかホラー映画みよう」ということになってネットフリックスやアマゾンプライムで玉石混交のメニュー画面を流す日々だが、ハロウィンは意外と最近まで観たことがなかった。最初に観たのは今回のリメイク、というかオリジナルの第一弾の続編であって、そこから続く三部作の完結篇ということになる。オリジナルからの2作目以降は見ていないのだが、調べてみるとけっこう迷走していたようで、一部では「なかったこと」にされているようなところもあり、ぼくでは大好きな『トゥルーライズ』で親しいジェイミー・リー・カーティスが同じ役で出演、あの伝説的第1作をしっかり作り直し、しっかり葬ろうとしているのがよく伝わってきた。マイケルの無造作な立ち姿だけでも見る価値のあるシリーズ。

 

5月1日は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。予告されてからずっと待っていた映画で、期待通りといってよかったとおもう。とりわけ、マリオのゲームは敵キャラがぜんぶかわいいので、そこのところがいちばんの楽しみだった。で、じっさい敵はみんなかわいいのだが、出てこないやつはぜんぜん出てこない。たとえば、ぼくがいちばん好きなのはテレサだが、キングテレサっぽいのがいっしゅんうつるだけで、お化け屋敷っぽい舞台もあるのに、肝心のテレサはまったく登場しない。ハックンとかハナちゃんとかも期待したけど、見かけなかったなあ。だけど、これは続編が予定されているためじゃないかとおもう。

 

5月9日には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』。人生通して指折りの傑作。詳細は記事にしてあります。

 

 

 

 

6月15日『リトル・マーメイド』。はじまる前から主演について出ていない見解はないというほどありとあらゆる言説が入り乱れたが、ふたをあけてみれば、ただのとてつもない傑作だったという印象である。はじまる前の喧々諤々については記事にしてあるので以下に。これについてはしっかりした記事を書きたいけど、ぼくなんかが書く意味が果たしてあるのかというほど見事な批評がかなり出回っているので、いつか必要を感じたら書いてみたいかも。無理に探し出そうとしてもケチのつけられないたいへん見事な実写映画だった。いちばん心配したのはものすごいカニなセバスチャンだったが、あれも、あのビジュアルではないと浮いてしまってへんなのかな、などと考えた。2秒くらいでなれるので心配ないです。あとセバスチャンが歩くときの、足先が岩をたたくカツカツいう音が気持ちいい。(作品の影響とか外部的な意味については堂本かおるさんの記事がいいです)

 

 

 

 

7月8日、ついこないだだが、『パール』を観にいった。ほんとうはインディ・ジョーンズをみようとしたのだが、あまりにも混んでいたので、たまにはまったく予定していないものでも衝動的にみるかということで、これを選んだ。『パール』は実は『X エックス』という作品の続編というか三部作のふたつめのものになるのだが、まったく知らずにみることになった。いちおう問題なく見れるが、エックスをみているとなおよいことはまちがいない、が、ぼくらは帰宅してすぐエックスのほうをアマプラでみたのだけど、その見方もこれはこれでありで、どちらでもよいようにおもう。イースターエッグ的なしかけがたくさんある作風で、作品どうしの響きあいも細かく計算されて作られている。予定されている三作目も、主演はミア・ゴスという奇才(といっていいとおもう)で、ホラー好きな観客はみんな彼女のとりこになってしまうだろう。エックスにはいまをときめくジェナ・オルテガも出演しており、主演がふたりいるような、へんなお徳感もある。はなしとしては、エックスでは、ミア・ゴスはマキシーンという若い女性の役で主演しており、彼女が仲間とともに映画撮影のためにやってきたのが、パールというおばあさんの住んでいる家だったという流れだ。このおばあさんのパールもミア・ゴスが特殊メイクで演じており、この年をとった(という印象は「パール」を観たからこそなのだが)女のすさまじさに、こんな映画をこれまでまったく知らずに来たとはと、じぶんたちの視野の狭さをおもわずにはいられなかった(とはいえ、エックスもパールも2022年の作品なのだが)。そのパールというおばあさんの若い時代を描いたものが『パール』になり、予定されている三部作完結篇は『マキシーン』というタイトルになって、『エックス』で生還した彼女がまた主人公となるようである。マキシーンはすれた女の子だが、若いパールは(表面的には)素朴な、かわいらしい田舎娘で、これがホラー映画の文法とは異なった、段階を踏まない滑らかな動作の必然の結果として、人体破壊的なことをしていくさまには、もう完全に降参してしまった。それから、役者なら当然のことなのかもしれないが、マキシーンと年老いたパール、それに若く元気なパールが、ぜんぶミア・ゴスによって演じられているということに、新鮮な驚きがある。特にぼくは『パール』で若くてかわいらしいパールを見た直後だったので、すれたマキシーンと老いたパールがそれと同一人物だとは、いわれても信じられないほどだった。そもそも、『パール』の作品のなかでさえ、パールは信じられないくらい雰囲気の落差がある。すごいなあとおもう。日本ではまだ封切りされたばかりのはずなので、必要ならアマプラで『エックス』を観て、ぜひ鑑賞してもらいたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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