花組青年館一回目 | すっぴんマスター

すっぴんマスター

(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基本ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。

昨日は愛音羽麗主演の青年館公演、『近松・恋の道行』にいってきた。

ツイッターを通して評判がよいのは感じていたし、なにしろ花組の愛音さんと華形ひかるが出ているのである。期待しないわけにはいかないのだ・・・。

感想としては、期待を裏切らない、すばらしい完成度で、語りたいことはたくさんあるのだが、じつは月曜日にもう一度観にいくことが決まっているので、くわしいことはそのあとに書こうとおもう。

で、昨日は人生二度目の出待ちをしてみたのだった。

といっても、一度目は、子どものころ、真矢みきさんで、旧東京宝塚劇場が取り壊されるというときだったから、なんかもう、細部はあいまいだが、祭りのような雰囲気で、あれを正しい出待ちと呼んでよいものかどうかはわからない。

霧矢さんが退団されるときも、我々は出待ちを試みたのだが、くわしいものから聞いていた時間をまちがえて、のんびりごはんを食べて買い物してから外に出てみたらもう誰もいなかった、という大失敗をやらかしてしまった。あれはほんとうにショックだった。


くわしいことは『宝塚読本』などを読んでもらうとして、入り待ち出待ちというのは、要するに楽屋に出入りするみなさんを待って、幸せな気持ちになるという日常的な行為である・・・。なにかこう、プレゼントをしたりというのもしていいようだけど、宝塚ファンというのは大人なので、大騒ぎになったりはしない。たとえば、客席に檀れいがきている、なんていうようなことはわりとひんぱんにあるけど、せいぜい、会場内が「ざわ・・・」となる程度、基本的に横目で見るだけで、特に騒ぎになったりはしないのである。というのはまさに昨日のはなしで、ああ、宝塚ファンというのはほんとうにマナーがしっかりしているなー、大人だなーと、なんか感動してしまった。


といっても、そういう一種の節度は、ファンクラブのかたがたが厳格に守っているから保たれているのかもしれず、出待ちにおいても、場所なんかはしっかり決まっているし、みなさんが並んでいる前にとびでてスターさんに声をかけるなんてことはしてはならない。まあ、空気的に明らかにそうなので、するひとはいないとおもうけど、劇団が今後も維持していかなければならない開放性と閉鎖性の同居に関しては、明らかに、ファンクラブのちからも大きいよなーといつもおもう。


大劇場のほうにかんしては、いつもみかけるので、どういうふうな感じで待っていればよいのかだいたいわかるのだが、青年館はしようと試みたこともなかったし、そもそもこちらでは出待ちはしているのかという疑問はあったし、するとすればどこでするのか、楽屋口はどこかと、終演後しばらくのあいだ、我々はうろうろと周辺を歩き回ることとなった。


で、どうやらここらしいという、なんか人だかりを見つけたのだけど、日比谷のように道路でやっているわけではないので、ファンクラブの背後に立つというわけにもいかず、そのあたりにもぱらぱらとひとはいたので、なんとなく、喫煙所のあたりにぼやーっと立って、実験的に待ってみることにしたのだった。


1時間もすると、どう見ても宝塚の生徒な金髪+大荷物の、人間ばなれした足の長さのひとたちがちらほら見られるようになったのだが、最近どうも視力が落ちてきて、そこからではほとんど、それが誰であるのかわからない。が、華形さんだけは、あまりにもオシャレなので、背中を見ただけですぐにわかり、我々はわずかに接近し、ご本人だとはっきりすると、おもわず「ほ、ほんものだ・・・」とつぶやき、歩みをとめ、なんだか知らないが怖くなり、微妙に退歩して、遠くからこれを見るにとどめたのだった。心拍数があがって、ふたりしてなんかちょっと不整脈的に気分が悪くなってしまったほどである。要するに大満足である。



しかしいつもおもうのだが、終演してからものの1時間で出てくるのは、ちょっと早すぎやしないだろうか。生徒さんたちは、こう、おしゃべりをしたりとかしないのだろうか。あるいは、友人どうしでどこそこに買い物いこうとかはないのだろうか・・・。それとも、わたしたちが出待ちをしているところに顔を見せるのも仕事のひとつ、ということなのかな・・・。



というわけで、お芝居も楽しみだが、次回月曜日もまた、なんとなく待ってみようとおもいます。




宝塚(ヅカ)読本 (文春文庫)/中本 千晶
¥590
Amazon.co.jp