おうちへ、かえろう | すっぴんマスター

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(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基本ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。

昨日は友人の家でおとまりの飲み会だった。この年齢になると、女友達って、かなり貴重だ…

今日は休みをとったから、一日中なんにもなかったので、残った他の友人と僕はいちばん最後に家を出た。そして、彼の地元であって、ある意味僕の地元でもあったトコロまで行ってきた。学生のころつきあっていた子が住んでいたところであって、当時はバイト以外ではほぼここに寄生し、住まっていた。スパゲッティを食べて友人と別れてから、僕は毎日のように入り浸っていたデパートの本屋にいって田中と内田樹を買った。店の内装は大きく変わっていたけれど、デパートそれじたいの感触はじつに懐かしいもので、なんともいえない気分になった。

飯食うかぐらいで、特に目的があってきたわけではなかったのだけど、あんまり懐かしいので、二時間くらいかけてあちこちを歩いてみた。つぶれてしまったらしいとこもたくさんあったけど、僕がよく利用していたお店はだいたいそのまんまだった。近くのコンビニには、びっくりするくらいきれいな店員のおねーさんもまだ働いていた。タイヤに空気入れにいくだけでなぜか説教してくる気難しい自転車屋のオヤジも健在であった。近くの幼稚園のアヒルも、おんなじやつかはわからないが、まあ元気にクワクワいってた。タワーレコードではニトロの新作を買った。引越しするときに忘れてきた自転車が残っているか見に行きたかったけど、大家が子供と遊んでいたので、中には入れず。学校さぼってバキ読破したブックオフにもいってみた。
このふるまいは、未練でもあるようだが、そういう重たい気持ちのざわめきはまったくなく、ただ懐かしいばかりであって、なにかを思い出せそうな気分にもなった。帰るところがあるということは、自己の存在を保証する場所があるということは、すばらしいことだったのである。その「感じ」を知っている僕は、それだけで幸運なのである。そういう場所が世の中にはあるということを知っているなら、少なくとも、そこを目指すことはいつでもできるのである。



それはそうと、ニトロの新作最高ですよ。DELIやGORE-TEXは、完全にイカレてる…。珍しくVIBLAMが不参加だけど、YAKKOはほんとうにいい仕事するな~。こんなふうに、トラックづくりにスキルアップを感じることってあんまりないんだけど、このひとはどんどんすごくなってる。PVもやばい。



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