ツッチーのポケ語り -10ページ目

ポケダン二話#08

よく見てみると、なんてこったエレキブルの傍らに気絶したグローブが抱えられていた。
「オメー、ウチの副リーダーに何しやがった、」
「あぁ?コイツがウチのもんに手ぇ出したからなぁ、落とし前つけただけや」
落とし前ねぇ、ただ総動員でボッコボコにしたようにしか見えないぜ?
次の瞬間、俺の体に電気が走り、倒れこんでしまい、意識が遠くなっていった。薄れ行く意識の中で、
「しばらく眠っとけや」
という声がしたような気がする。

(ョン・・・ギョン!起きなさいよ!)
(しっかりしてギョン君!)
ハルヒと朝比奈さんの掛け声で、俺はようやく目が覚めた。俺たちSOS団は木に縄で括り付けられ、グローブは気絶したままでそこらへんに転がっていた。ツッチーはおそらくまだ水の中に身を潜めているのだろう。
少しでも怪しい動きをしようものなら、そばにいるエレキッドが俺たちの首筋をスタンガンのごとく電撃を流すという仕組みなので、下手な動きは出来ない、どうする?

(ツッチー視点)
どーなってんだよコレェ・・なんかエレブーとかいっぱいいるし、
これ僕が出てきたところでどうにもなんないんじゃ・・・
ピルルル・・・
突然救助バッチから連絡用の音が鳴り、
『ツッチー、聞こえるか』
突然ギョンの声が聞こえた
「ギョン!!あの状態でどーやって・・・」
『いいか、俺は今お前だけに聞こえる心の声を信号化して伝えている、』
「信号化って・・・」
『無論、お前の声も、俺たちにしか聞こえてない。よーく聞け、』
そんな機能ついてたっけ?という疑問はこの際置いといて、
「どうすればいいの?」
『まずお前がその水溜りから脱出し、やつらを引きつけろ。その隙に、俺は縄を切り、そしてグローブを救出する。いいか、』
「無理だよ・・・そんなの」
『ハア!?』
「だって僕、そんなの器用に出来ないし、相手は電気タイプだよ?水タイプの僕じゃ歯が立たないよ・・・」
すると、今度はハルヒの声が
『アンタそれでも友達なの!?』
その言葉を聴いたとき、僕ははっとした。
『友達が大変な目にあったとき、助けてあげるのが友達でしょ!!』
そうだ、あの時グローブだって、草タイプであるにもかかわらず、不利な虫タイプに果敢に立ち向かったじゃないか、ギョンを守るために、
「そうだ僕の番なんだ、僕が大事な友を守る番なんだ!」
(ギョン視点)
「よく言ったツッチー!やっぱりお前は只者じゃねぇ!立派なリーダーだ」
とはいえ、ハルヒのおかげでもある。お前もたまには俺たち団員を助けてくれるしな、
ちなみに、心の声チェンジャー(命名俺)はもともとバッチに備わっていたわけではなく、宇宙人もどきである長門が、そういうツールを追加してくれたのだ。
と小泉が
「いやぁよかったですねぇ」
お前は何もしていない。


続く・・・

ポケダン二話 #07

ツッチーはやっとグローブが居ないことに気づき、

「アレ、グローブは?」

「帰った」

「ハァ!?なんで?」

なんでもいーだろ

「いーわきゃねーだろ!」

そこで朝比奈さんが、

「実は・・・」


「なるほどねー。つまりギョンが言い過ぎたせいでグローブがすねて、そのまま帰ってしまったと、」

なんか引っかかるがそういうことだ。そこで小泉が、

「いいんですか?あのまま放っておいて、」
「あいつならわかってくれるさ、ツッチーがアレくらいでへこたれるわけない、アイツは、そう信じてんだよ。」

「そっか・・・」

まあ時間は要すると思うがな。


「昔よぉ、グローブの奴、川で溺れたことがあんだよ」

「うん・・・」

「それで、ある救助隊が助けてくれたんだ、その時なぁグローブは大事なことを教わったんだ」

「大事なこと?」

「救助隊として大切なことだ、今でも俺に話してくんねーんだ。」

「そう、なんだ・・・」

「あとなんか貰ったらしいが、父さんの形見と同じくらい大事にしてそれも見せてくんねーんだ」

ツッチーは申し訳程度に、

「グローブ、お父さん居ないの?」

「行方不明だ、冒険しに行ったっきり戻ってこねえ」

「そっか・・・」


数分後・・・

「で、何やってんだおめーは」

ツッチーは基地の水溜りに隠れていた。

「ぎぎぎギョンも早く逃げた方が・・・」

危機感知能力と言う奴か、いったい何が・・・

「ぎゃあああ出たぁぁ」

俺は振り向いた途端、そこに居たのは、怖そうなエレキブル一体とエレブーエレキッド多数だった。

「ツッチーズ基地いうんはここかぁ?」

「そうですけど・・何か?」

「リーダー出せぇぇぇぇ!!!!!」

このとき俺は、ああ、この人ヤクザだ、と思っていたに違いない。



続く・・・


すいません、なんか勢いで行っちゃた感がありますね。ごめんなさい。

ポケダン小説二話#06

「ふぎゃばぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

「逃げんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

もう石が核ミサイルにしか見えなくなってしまった。

「疲れた・・・、もう肩が限界・・・」

ハルヒがそう言った瞬間、ツッチーは血相を変え、

「隙ありぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」

一瞬の隙をついてツッチーはハルヒに近づき、画鋲を数個踏み、そのまますっ転んだ。

「ぎゃああああああ!!!!!血ぃ出たぁぁぁぁぁ」

あまりにも痛ましい光景だった。全身青色の体で唯一足だけが赤くにじんでいた。


オレンの実で回復し、何とか出血多量を免れたツッチーだったが、まだじんじん痛むらしい。

「これ以上は無理だ、」

俺は、ハルヒに攻撃を止めさせ、稽古は一応終了した。

「ったくだらしないわねー、あんな石ころ怖い訳?」

ツッチーは怒り交じりで

「貴様らに俺の気持ちが分かるかぁぁぁぁ!!!!ボール恐怖症の気持ちがぁ!」

いやボールじゃねーし。

「うっせーコノヤロー」




続く・・・