アウグスト・リキスという人 | 今村つばさ の ブログ

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ブラジルで活動するシンガーソングライター今村つばさの日記。
石川観光特使。

今度の14日、ニューヨークのソーホーで行われる映画フェスで「Queen of knives」という映画がプレミア上映されます。既に12の賞もとったそう。

その映画音楽を、ブラジルの作曲家でギタリストのアウグスト・リキスが担当しました。



ブラジルツアーの間、とても沢山のアーティストと共演させてもらいました。ほんとに沢山。


その中でもとても印象的で、今でも他愛のない話でやりとりしているアウグスト。

彼は元々「Engenheiros do Hawaii」というバンドで活動をしていて、アメリカや日本など世界ツアーも行っていた凄いバンド。



私のyoutubeのブラジルの曲のカバーシリーズで彼らの楽曲を演奏したのをきっかけに繋がり、

アウグストの住むリオデジャネイロで公演の際、スペシャルゲストとして一緒に演奏してくれることになりました。


きっと、遠い国、日本の純日本人の女性が自分の曲をカバーしているということは新鮮だったのだろうなぁ。



彼はバンドを離れてから、業界や世間に疲れていて暫く表舞台には出ていなかったそうで。

スーパーナチュラル(アメリカのテレビドラマ)が大好きな娘さんもパパがステージで弾いているのは生でみた事がないと言っていました。


スーパーナチュラル、私も大好き


彼はとても親切で、家に招いてくれ、音楽の話をしてくれたり、一緒に演奏をしたり、屋上からリオの街を一緒に見たり、屋上一角にあるスタジオみたいな部屋で、機材を案内してくれたり、

それから、生搾りのオレンジジュースも作ってくれました。


帰りは車だったのだけど、道がわからないといけないと言って、結構な遠くまで先導してくれました。


リオ公演にて。

左からアウグスト、オルデップ、ダニエル、ハファ。


公演当日には全国からアウグストのファンクラブの会員の人たちも駆けつけてくれました。


リオでの公演会場


一緒に演奏した後、ハグをした時、彼の体が震えていたのをとても覚えている。

何万人のステージで数えきれない程のギグをしてきたアウグスト。

そして、何十年振りにステージに立ってくれたアウグスト。

彼の優しさや、今まで背負ってきたものに触れた瞬間です。


アウグストの長年のファンクラブの方々にもとても喜んでもらえ、何より初めてステージで演奏するパパを観た娘さんがとても喜んでくれた。



そんなアウグストからの嬉しいお知らせ。

思いも込めてブログに書いてみました。

早く観たいな。




「Queen of knives」