TSUBASA倶楽部 (中村翼の日々)
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12月もあと一週間ちょっと。

街中はクリスマス一色ですが、僕はレ・ミゼラブル一色です。

舞台稽古の合間とかに日比谷のイルミネーションでクリスマスを感じてましたぁ~

気づいたら2025年になっていそう…

レミゼ、プレビュー公演が終わりようやく本日全員が初日を迎えました。
8月からのエコールという歌稽古が始まり5ヶ月間かけてようやく初日までたどり着くことが出来ました。

 

僕は今回プルベール役を演じさせていただいております。

旗を振っているなと思ったらプルベールのことが多いです。



レミゼは普段の作品と違うことが多々あります。
稽古期間や本番期間が長いのもそうなのですが、
アンサンブルも全員ダブルキャスト、テナルディエ役にいたってはクワトロキャストなので舞台稽古期間がとても長いです。
稽古含め本番までしっかり準備をして臨めるというのは役者にとってはとてもありがたいことです。

今まで何度も観たレミゼ、初めての出演で分かったことがたくさんあります。
その一つ、衝撃だったのが早着替えの多さです。
囚人として出演した後、すぐ次の農場のシーンでも出演するので
30~40秒?ほどで急いで着替えなきゃいけません、
その後も民衆の歌が終わるまでは基本早着替えの連続なので舞台裏は常に戦闘態勢になっています🤣


当時のフランスではジッパーがなかったり、よくある早替え仕様のマジックテープなどが一切ないので
ボタンを一つ一つ止めていってみんな着替えをしています。
貧乏な役でぼろぼろに見える衣装も実はすごい良い素材が使われていたり
ほんっとに細かいところまで拘って作っているのがすごいです😌

もう一つ僕のレミゼ好きポイントといえばカーテンコールです。

こちらは今日の出演回のカーテンコールの様子です。

 

レミゼは基本歌で紡がれていくミュージカル。
これだけ音がずっと流れている中で、最後のカーテンコールは無音なんです。
みんなが挨拶をしたあとバルジャンが残ってようやく音楽が始まる瞬間がたまらなく好きです。
そしてexitの音楽もすごい素敵なんです。
出演してお辞儀しているときも、客席から観ている時もやっぱりレミゼのカーテンコールはかっこ良いです!!

カーテンコールって作品によっては自由度が高いことも多々あるのですが
レミゼではカーテンコールも演出のクリスとムービングディレクターのジェシーが細かくステージングをつけてくださっていて
レミゼの細部までの拘りを感じるポイントの一つです。
もちろん自由度が高いことが悪いわけではないのですが、ダブルカーテンコールの位置や目的まで明確に決まっているのは
初めての経験でした。


書こうと思えばいくらでもかけてしまうくらいレミゼが好きになったので
またメルマガとかで色々書こうかな、、?
ブログよりもっと詳しく色々書いているので気になる方はぜひ登録してみてね。

 

 

 

いよいよ11月に入りまして、気づいたら今年ももうすぐといった感じです。

あっという間だなぁ~

 

先日は6年ぶりの帝国劇場、レ・ミゼラブル製作発表でした。

 


実は6年前にレミゼのど自慢大会で帝国劇場に立っていました!

 


高校3年生の時に、ジャンバルジャンの「彼を帰して」を歌いました。
当時『ロイヤルホストクラブ』というミュージカルの稽古をやりながら、大学受験をやりながらやっていて
なんと帯状疱疹になってました(笑)
6年前なんて懐かしいです、、



今回の製作発表では
昔から聞いてきた民衆の歌とワンデイモアを帝国劇場で歌えたこと
とても貴重な経験をさせて頂きました。

 

 

 

 

 
 

 

製作発表に参加するのが初めてだったので貴重な体験でした。
本番に向けて実際の劇場で歌えて気合入りましたー!!


ここ最近のことを色々振り返ってみたいと思いますー!!

7月までは『ロミオ&ジュリエット』でした。
もはや懐かしいですが、初のswingを経験させていただきました。
大千穐楽ではカーテンコールで喋らせてもらう機会も頂けて
同い年が5人もいる現場で凄い楽しかったです!

 



8月は『メメント・モリ~僕が「愛」した日々~』
初めてプロデュースして大学の仲間たちと一緒に舞台を作りました。
それこそロミジュリの本番と並行しながら準備を頑張っていきまして、
無事に終演してよかったです。
ダイジェスト動画が公開されました~
もしよかったら観てみてください!!

 

 



8月末はAI-WRI-EN LIVE



そして9月から10月にかけては
朝ミュや

AI-WRI-EN

Backroom Boys


などなど毎週立て続けに本番をやっていました!
レミゼのエコールが週の半分ある中、毎週末に本番をするのは
めちゃめちゃ充実している毎日でした。
60~70曲くらいを同時に覚えないといけないときもあって
頭がパンクしそうな時もありましたが、無事に全公演終わって良かったです。

今はレ・ミゼラブルの立ち稽古が始まり、本格的にレミゼの毎日です。
海外演出家、海外スタッフの元稽古を進めていくのは初めてなので新鮮です。
海外スタッフ一人一人に通訳の方が付き、
キャストも80人を超える人数がいるので
稽古場にスタッフキャスト含めて常に100人以上がいる状態で大所帯です。
これだけの人数で稽古をするのは初めてなので、スケールの大きさにはじめは圧倒されていました。

セットも本番に近いセット稽古の時からたくさん使えて贅沢です。
今まで客席で観ていたレミゼを実際に中に入ってみてみると
このシーンはこうなっていたのかぁ!とかたくさん発見があって
ワンデイモアのシーンなどを稽古するときはついにこのシーンかと興奮してました~

いよいよ来月からは本番が始まります。
帝劇でミュージカルに出演するのは初めてなのでとても楽しみです。
残り1か月半頑張っていきますー!

5/11(土)にシェイクスピアの朗読challengeに出演させていただきます。
 
作品は…
 
 
『ロミオ&ジュリエット』 !!

 

 

なんとシェイクスピアの朗読challengeは、たった1人で1時間のシェイクスピア作品の朗読をするんです!!
ロミオもジュリエットも、はたまたパリスや神父や夫人まで
全部僕が一人で演じます🤣🤣
 
 
といっても、通常2時間以上ある戯曲を1時間でやるので
「Theatre company カクシンハン」木村龍之介さんの
解説を交えながら、シーンをピックアップして上演します。
 
カクシンハンさんはシェイクスピア作品を数多く上演してきた劇団で、
木村さんはシェイクスピアのプロフェッショナルです👍
 
僕も先日金子大介さんのシェイクスピア朗読challengeを観てきました!
 
 
作品は『じゃじゃ馬ならし』で、今まで観たことがなかったのですが、
たった1時間なのに、内容もちゃんと理解できて凄い楽しかったです!!
莉紗さんともばったり🤭
以前『オセロー』で同じくシェイクスピア朗読challengeしていたそうです〜

 

色々なシェイクスピアの作品を
気軽に観れて理解できて楽しい企画です😇
 
ミュージカルのロミジュリにどっぷり浸かってるこの時期に
まさかロミジュリの朗読劇をできるなんて幸運、本当にありがたいです🙇
 
ミュージカル版は歌もたくさんあるため、
潤色という形で原作からストーリーが少し変わっていたりします。
 
今回、戯曲に向き合う機会を頂けたので、
ミュージカル版に活かせる発見もたくさんできると思います!
原作とどう違うのかも当日話せていけたらなぁと!
 
ミュージカル版をやっているからこその
僕にしかできない朗読劇を作っていけたらいいなぁ〜☺️
ぜひぜひ観に来てください!
 
 
今回の上演は、軽食付きとなっております。
意外とボリューミーです、そしておいしい!!
ぜひ朝食は少な目で来てもらえたら嬉しいです!
 

 

また、バースデーライブもその日の朗読劇上演後にやらせていただけることに!
まさかの誕生日当日にバースデーライブができることほんとうに嬉しいです!
 
今から何を歌おうかなぁとか考えてわくわくしてます~!!
ロミジュリの本番直前でもあるので、
ロミジュリの話も色々出来たらなと思っていますー!!
こちらもぜひぜひ観に来てください😊
 
会場の雰囲気はこんな感じです〜

 

 
シェイクスピア朗読challenge、バースデーライブともに
ご予約はこちらのメールアドレスから受付しています!
ticket39@tsubasa.club
 
以下の事項を明記をお願いします!
1)お名前 ・ ふりがな
2)メールアドレス
3)電話番号
4)チケット種類と枚数 (朗読劇/BDライブ)
 
(後日チケットフォームもできるとのことです。
上記のメールアドレスからでも、フォームからでもどちらからでもチケット申込できます!)
 
 
【公演詳細】
 
シェイクスピア朗読challenge
 
日時:5月11日(土)
開場:11:00
開演:11:30
 
会場:
月光荘サロン 月のはなれ
中央区銀座8—7—18 月光荘ビル5階
 
料金:3,500円(チケット代+飲食合わせて)
飲食:軽食+ワンドリンク
 
 
バースデーライブ
 
日時:5月11日(土)
開場:14:00
開演:14:30
 
会場:
月光荘サロン 月のはなれ
中央区銀座8—7—18 月光荘ビル5階
   
料金:6,000円(チケット代+飲食合わせて)
飲食:オードブル盛り合わせ
   飲み放題

朝ミュージカル「僕と彼女と物憂げな傘」
AIミュージカル「AI-WRI-EN」
2月公演が終演いたしました。

 



ご来場頂きましたみなさま、
スタッフキャストのみなさま
本当にありがとうございました!!

まさかの朝ミュージカルのmy千秋楽の次の日がAI-WRI-EN初日ということで2月の後半は怒涛の本番dayでした。

朝ミュのコンセプトは、朝ミュージカルという名前の通り、稽古や本番前の午前中の時間を使ってミュージカルをやろうというものです。

なので朝が早いんですよね💦

朝ミュの稽古が朝8時から始まり、その後AI-WRI-ENは夜22時まで稽古の生活でした。

自由が丘から浮間舟渡まで通う日々は、今思うと大分頑張ってましたね。


2作品のかけもちは、ありがたいことに中々ハードスケジュールでした。

というのも、朝ミュは上演時間が50分とはいえ、その50分の中にストーリーがしっかり詰め込まれています。

長台詞もあったり、歌やダンスもあるので意外と盛沢山です。

AI-WRI-ENは2人芝居ノンストップ80分なので歌も台詞もたくさんあります。

作品のタイプもハッピーエンドでカフェで上演している朝ミュと、

今後どうなっていくんだろうという問題提起を残して終わるアトリエで上演されているAI-WRI-ENで

同じ脚本家の話でもこうも違うのかと実際やってみて面白かったです。

 

喉がもつか心配でしたが、無事にできたので、本当に良かったです。
作品を切り替えることの難しさなど、両立することで色々学びもありました。

AI-WRI-ENは去年のメイキング公演を経ての本公演の初演でした。
メイキングから上演時間が20分増えて、曲も4曲追加になりました。
2人芝居のミュージカルなのですが、リプライズなども入れると30曲ある盛りだくさんなミュージカルに仕上がりました。

メイキングの時は僕が演じた詩月がAIに対して、嫉妬や葛藤をして、受け入れていくみたいな物語でした。
今回は大分暁葵の感情も描かれて、二人のすれ違いなども描かれるようになりました。
AIのお話ですが、より人間ドラマになりました。
上演時間は20分増えましたが、AI-WRI-ENの台詞は1文字も増えてないんです。
AIがテーマだからこそ、結果人間ドラマが大事だということに行きついたのが、なんか深いなぁと感じます。
 

劇場ではなく、アトリエのようなリビングに近い会場で上演しました。
客席と舞台上との距離がめちゃめちゃ近く、ストーリー的にも日常の2人暮らしの家の様子を覗き見するような感じです。
なので舞台と映像のちょうど中間のようなリアルさが求められる作品でした。
劇場と同じように芝居をすると大きすぎてしまうし、かといって声や感情の表現が小さいと伝わらないし、
今回の作品と会場でのリアルのバランスを探すのに苦労しました。

耳に残る素敵な楽曲だらけだったのですが、どれも一筋縄ではいかない難しい曲ばかりでした。
単純にキーが高かったり、8分の7拍子や、8分の6拍子など、普段あまり目にしない拍子で動く曲がたくさんありました。
一番難しかったのは、色々な発声のバリエーションをもっていないと歌えないということですかね。
M1は高音域ですが、主旋律のハモリではないので、少し抑えて出したり、
逆に「沈みゆく月」以降のソロ曲はがっつり出すとこが必要だったり、
3拍子の曲はまた違う歌い方だったり、、、
たくさん歌うからこそ、色々試行錯誤をしながら歌っていました。

二人芝居はたくさん歌って芝居させて頂けて本当に楽しかったです。
やっぱりたくさん芝居したいし、歌いたいので、
がっつりやらせていただける作品にまた挑戦したいです!

 

 

朝ミュのゲストのさやかさん

高校生の時にワークショップ公演でご一緒したり、

tiptapのコンサートでご一緒させて頂いてました。

舞台の共演は今回初めてで嬉しかったです。



初共演の諒馬さん

まさか朝ミュで共演できるとは!

ロングラン公演だとこういうことがあって素敵ですね!!

 

同世代の都竹さん

1歳違いということで、すごい親近感湧きましたー!

朝ミュは一瞬だったのでまたいつかご一緒したいなぁ~

 

ゲストの遼介さん

実は去年「この世界の片隅に」のレコーディングでご一緒したときに

いつか朝ミュ出てくださいよーって言ってたらまさか本当に共演する日が来るとは!!

言葉にすると叶うものなんですね!

今年の初仕事も一緒だったり、最近なにかとご一緒することが多い遼介さんと

舞台では初めてご一緒することができて嬉しかったです!!

 

去年に引き続きのまいまいさん

二人芝居なので助けてもらいながら一緒に作っていったのですが

ほんと頼れるお姉さんです!

「GOD SPELL」以来中々ご一緒する機会がなかったので

今回一緒にできて嬉しかったですー!

NY旅行記の続編です。
僕は今回ブロードウェイでの観劇が目的の旅だったわけですが、

ではブロードウェイとはいったい何?
みなさんは知っていますか??
僕はミュージカル俳優なのにブロードウェイが何かを分かっていませんでした(笑)

 



どういうことかというと、

まず、ブロードウェイの劇場街はマンハッタンという街にあります。
マンハッタンは縦の道と横の道からなる碁盤の目のような街になっています。

 



僕はブロードウェイを
ずっとどこかのエリアなのかなと思っていたのですが、
ブロードウェイは道のことでした。
よくよく考えてみればbroad wayなのでそりゃ道ですよね(笑)

 



地図で見るとよくわかりますが、碁盤の目なので四角形の街ができるのに対して、
ブロードウェイは斜めの道です。
碁盤の目の道だけだと、目的地まで大回りする道も斜めの道があることでショートカットできます。
マンハッタンは思ったより小さな街でした。
地下鉄もあるのですが、時間が不確定だったり、急に止まったりするので、
現地の人は歩いて移動することが多いそうです。
僕も、ホテルから劇場街まで2ー3キロあるのですが、毎日歩いてました。

地図の上の方をみると、碁盤の目とブロードウェイがぶつかる場所があります。
少し台形のようなこの場所をスクエアと呼びます。
ユニゾンスクエアや、マディソン・スクエアなど。
このスクエアを中心に街が栄えているそうです。

 

 

劇場街があるのは、タイムズスクエアの周辺。
マンハッタンのちょうど真ん中あたりに位置します。

渋谷のスクランブル交差点の何倍も大きいモニターがたくさんあって、
大都会でした。

めちゃめちゃミュージカルの街なのかと思っていたのですが
意外にも、都会の街の中にミュージカルが溶け込んでいるといった印象でした。

 



ゴミ箱やタクシーに上演中のミュージカルのポスターが貼られていて
ミュージカルが街に根付いていました。

このポスターは僕が一番好きなミュージカル

「The Book Of Mormon」です!


劇場も凄かったです。
何が凄いかって、まず築年数がどれも古くて立派。そして劇場内が丸いので音の響きがとても良いです。
なぜ丸いと良いのかというと、
音は壁にぶつかると反射して跳ね返る性質を持っています。
日本のように四角い劇場だと平行に同じ場所にしか反射していきません。
ですが、平たい場所がなく、丸い形だと全体に音が跳ね返って響きが良くなっていきます。
どうしても平たくなってしまう場所には彫刻だったり、模様だったりを作って
でこぼこをあえて作る工夫がされていました。

 

The Book Of Mormonを上演していたユージン・オニール劇場

 

Back To The Futureを上演したウィンター・ガーデン劇場

 

Harmonyを上演していたバリモア劇場

 

やっぱり全部劇場が丸いですね。

ちなみに日本はなぜ四角い劇場なのかというと
四角い建物の中に劇場を作るので、効率的にするには四角くするしかないんだそうです、、、
ブロードウェイは、劇場は劇場のみで建っているので丸くできるみたいです。

ちなみに四季劇場は丸い劇場です。

 

ブロードウェイの劇場は飲食もOKで、客席の地下だったり劇場内でドリンクやお菓子を売っています。

せっかくなので、ジンジャエールを飲んでみました。

 

 

こぼれないように特注の容器に入っていて、

蓋を回してストローで飲みます。

作品によっては、作品のロゴが入っていたり!
ディズニーランド感覚で楽しいですね。

 

劇場もそうですが、全体的に古い建物が多い印象でした。

タイムズスクエアは日本の渋谷みたいな場所だったので、高いビルだらけでしたが、

一本隣の道に行くと全然街の印象が変わるので面白いです。

ヨーロッパも歴史ある古い建造物を大事にする文化があると聞いたことがありますが、

アメリカ人もルーツはヨーロッパからの移民ですし、

古いものを残す伝統があるのですかね、、?

古い建造物というのは、日本もそうですが海外でもやっぱりすごいなーと思います!!


観劇記録は前編の方で書いたのでまだ見てないよって方はぜひ!

 

 


今回初めてブロードウェイのミュージカルを観て
アメリカ人のためのミュージカルだなという印象を受けました。
もちろん英語が分からないところがあったり、アメリカンジョークが分からなかったりというのはあるのですが、
文化の違いというか、僕の語彙力では上手く表せない「アメリカ人のためのミュージカルだ!」と感じる何かがありました。

そう感じる原因を色々考えてみたのですが、
一つはトニー賞の存在だと思います。
トニー賞の特に作品賞を受賞すると、世界中のミュージカルファンが注目するので
確実にロングランになって、ビジネスとして成功します。
なので、恐らくブロードウェイの全プロダクションはトニー賞を目指して作品作りをしていると思います。

アカデミー賞もそうですが、トニー賞の審査基準は、
単に作品の面白さや、凄さだけではありません。
アメリカの今の情勢や社会的思想、国の問題など、今のアメリカで作品を上演する意義などを鑑みて審査しています。
ポリコレやフェミニズム、差別などを考えながら作品作りをするので、
白人のストーリーでも、黒人やアジア人をキャストの中に入れたり、
そもそも作品の段階から黒人やアジア人を取り上げたり、あえて女性メインの作品も多く存在します。
ハミルトンは白人の話を有色人種で演じ、黒人の文化であるラップを多く取り入れることで話題になりました。
MJも黒人のキャストが半分以上でした。
ウェイトレスはクリエイターが全員女性ということで話題になりました。

昨年オペラ座の怪人がcloseしてしまって、
今やっているロングランの作品といえば、
「wicked」「ライオンキング」の二つだと思うのですが、
どちらも有色人種の女性が主役、キャストのほとんどが黒人です。
観客も今のアメリカの情勢で観る作品を決めているところがあるのかなと感じます。

今のブロードウェイが強くポリコレの影響を受けているというのが現状なのですが、
このポリコレってなんなのかというと、
ポリコレとは、「ポリティカル・コレクトネス(political correctness) 」の略で、「政治的妥当性」「政治的正当性」という意味があります。
ちょっと何言ってるか分からないよって感じですね(笑)
ざっくりいうと、人種だったり性別だったり、差別をやめましょうよっていう考え方です。

ニューヨークには本当に色々な人種の方がいます。
一見日本人に見える方もいるのですが、少し観察していると、恐らく日系人かもなという方も多く見かけました。
人種のサラダボールって昔学校で習いましたけど、
そういう町、そういう国だからこそ、多様性を尊重しないと衝突が増えちゃうのかなと思います。
実は日本でもポリコレの影響を受けていて、
日本のクレヨンから肌色という色が消えたり、ファミマのお母さん食堂も議題に上がったりしたそうです。

このポリコレを意識してミュージカルを作るとどうなるかというと、
まず、差別的な要素を含む話は受け入れられません。
そして白人至上主義的な考え方(白人が一番!)で、オールキャストを白人にするということも受け入れられません。
黒人や、アジア人をキャストに1人以上入れないと基本的にはいけないそうです。

こうしてみると、
日本とは作品の選び方や作り方の段階から違うことが分かります。
アメリカで評価された作品を日本で上演するのもとても良いことだと思います。
ですが、日本人のための日本のオリジナルミュージカルがもっと上演されていくようになればいいなと思いました。
近年は、ホリプロや東宝をはじめ、各プロダクションがオリジナルミュージカルに力を入れています。
日本はアニメ、漫画と日本オリジナルの原作がたくさんあるので、
実は日本産のミュージカルって作りやすいんじゃないかなと思っています。
2.5次元がはやり始めてからまだ10年?くらいですし、
今はどんどん速いペースで作品を作っていく段階なのかと思います。
ただ、ブロードウェイでも平均7~8年かけて作品を作っているように
もっと時間をかけてブラッシュアップを繰り返した作品が
増えていったら今よりさらにレベルの高いオリジナルミュージカルも増えるのではないかと思います。
日本のオリジナルミュージカルがもっと流行するミュージカル界にしていきたいです!

オリジナルミュージカルといえば!
今月はなんとオリジナルミュージカルに2作品出演させていただきます。

2/17,18,23 朝ミュージカル「僕と彼女と物憂げな傘」
2/24,25 AIミュージカル「AI-WRI-EN」
ありがたいことにどちらも主演で出演させていただきます。

2/17(土),2/18(日),2/23(祝・金)

朝ミュージカル「僕と彼女と物憂げな傘」

 



去年の3月から出演させて頂いていて、2月で4回目になります。
一緒にやるキャストが変わったり、その間に僕が出演していた舞台だったり環境で自分の芝居も変わっていくので、
毎回新鮮な気持ちで演じさせてもらっています。
同じ作品に何度も出演することは中々ない経験で楽しいです。
2024年の朝ミュージカルはどうなっているのか?
ぜひ観に来てください!!


◽️チケットお申込みはこちらから
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/020bcu8h4qh31.html
 
◽️チケット詳細
※全席自由席(税込)
傘チケット 4000円(当日精算)

◽️ホームページ
https://asamusical.amebaownd.com/

◽️上演スケジュール

🗓️2024年2月
17日(土) 10:00~ 
18日(日) 10:00~ (完売しました)
23日(祝・金) 10:00~ (残席僅か)

◽️会場
自由が丘プラス南口店 2F

東京都世田谷区奥沢5-24-10 小野ビル2F


2/24(土),25(日)は2人芝居に出演させて頂きます。

オリジナルAIミュージカル
「AI-WRI-EN(エイリアン)」

 



なんとAIを使って脚本と歌詞を書いている新しいミュージカルです。
昨年に60分でのメイキング公演をやりました。
2月公演は、曲も3曲増え、シーンも増えての90分バージョンでお届けします。
どう新しく進化するのか今からわくわくです!!

オリジナルキャストなので、
ありがたいことに僕のキーで音楽も作られているんです!!
たくさん歌って芝居をします。
ぜひ観に来てほしいです!!

◽️チケットお申込みはこちらから
(ご興味ある方はぜひDMください)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSex7V4OsRjflrKaQEMSSccUvgCaJiU0ahxCHm3k3-0V8yv1iQ/viewform
 
◽️チケット詳細
※全席自由席(税込)
一 般 5,000円
応 援 7,000円(公演パンフ付)
お気軽 3,500円(丸椅子)

◽️上演スケジュール

🗓️2024年2月(計4回公演)
24日(土) 14:30|18:00
25日(日) 13:00|17:00
※各回開場30分前,上演時間約90分

◽️会場

音楽サロンScale

◽️Staff
脚本•演出/山﨑聡一郎
音楽/久田菜美

◽️Cast
中村翼
津久井舞

◽️Piano
石渡裕貴

◽️あらすじ
"発達していくAIとどう向き合うのか"
脚本家の詩月は、志す物語が書けずにいた
暁葵は、イメージはあるものの形にできずにいた
そんな中、AIのエイリアンが暁葵のイメージを形にしていく!
暁葵の成功を応援する詩月だったが・・・