お久しぶりですうさぎのぬいぐるみ

 

素敵なお題を見つけたので滑り込みですが久々に答えてみました!!

画像に埋め込む技術がなかったので、

テキスト化しました…←
長いですが、よろしければお付き合いください_(._.)_

Q1. お名前を教えてください。

⇒白瀬(しらせ)つばめ です

 

Q2. そのお名前の由来は?
⇒全然覚えてないんですよね…←

 決めたの小学生の時で…。

 響きな気がします。「しらせ」とか、涼やかな感じで今でも割と好きです笑

 本名にはまっったく関係ないです。

 

Q3. 主にどんなスパ創作をしていますか?(イラスト、マンガ、小説など)

⇒小説オンリーです。オリジナルも二次創作も書きます。

 

Q4. 好きな組み合わせは? (M/F、F/f、F/m、M/Mなど)

⇒一番はM/m or M/M、次点でM/F かなぁ…

 

Q5. 作品はどこかで公開していますか? (Pixiv, X、 Fanbox、同人誌など)

⇒アメブロです。読んでいただく方の見やすさや管理の面で

 pixivに移行した方がいいなー、と思いつつなかなか重い腰が上がらず…。

 

Q6. スパンキングを好きになったきっかけは?

⇒これも定番の質問なのに、全然覚えてないんですよね…。

 でも最近、たぶん幼稚園の頃に、ピーターラビットのアニメでピーターとベンジャミンが

 ベンジャミンのお父さんにスパされるシーンをを見てドキドキしたのが

 最初な気がしています。まさかの最初のスパの記憶ウサギ…笑

 

Q7. 初めて見たスパ作品、覚えてる?

⇒というわけでピーターラビットです笑

 あとはセーラームーンかなぁ…。

 

Q8. 影響を受けたスパ作品はありますか?

⇒創作物として最初に読んだ記憶があるのは

 当時メディスパ様に掲載されてたディライラ様のテニプリの二次創作スパ小説です。

 テニプリ好きだったのですごい繰り返し読んだのを覚えてます。

 そこから自分でも書いてみようと思ったので、そういう意味で影響を受けましたね。

 

Q9. スパ創作を始めたきっかけは?

⇒メディスパ様で「スパ小説」に出会い、書いてみよう、と何となく思って試しに書いて、

 子どもの勢いでアップしたら反応をもらえて嬉しくて、続けている、という感じです。

 子どもながらに二次創作はハードルが高いと思ったのか笑、

 好き勝手に妄想を詰め込んだメガネ教師が出来上がりました。

 

Q10. 初めてのスパ創作はどんな作品でしたか?

⇒というわけで初めてが『メガネ教師』シリーズです。

 

Q11. 自分の作品の中でお気に入りの作品は?

⇒8割方メガネ教師なので…笑

 メガネ教師の中でも、仁絵の初スパは思い出深いです。

 あと、『メガネ教師たちの受験生時代』シリーズは、

 膝の上で勉強スパや、森都/葉月が書けたりとか、

 結構念願のシチュが書けて個人的にお気に入りですにっこり

 

Q12. その作品のどこが特に気に入ってる?

⇒上記のとおりです笑s

 葉月が同年代でキーになれるのは森都カーしかいない!と思ってたので、

 ここで出せて良かったです音譜

 

Q13. 自分の作品の中でお気に入りのキャラクターは?

⇒カーは風丘、キーは仁絵、あと地味に須王…笑

 

Q14. スパ創作において、好みのカーのタイプは?
⇒飄々としてて普段は緩いけど、意外に譲れない芯はあって、

 スパはわりとがっつりする…えぇ、風丘です笑

 

Q15. 同じく、好みのキーのタイプは?
⇒書いてて楽しいのはやっぱり反抗的な子…

 クールキャラや口悪い子が、陥落して最終的に泣いちゃうのが

 好きです。…えぇ、仁絵です笑 あとは夜須斗もかな。

 ただ夜須斗はクール度が仁絵より高くてちょっと書くの難しいです。

 

Q16. どういうスパが好き?
(ディシスパ、ラブスパ、SMなど)

⇒ディシスパ一択ビックリマーク
 

Q17. 一番好きなお仕置きの体勢は?
⇒何だかんだ膝の上。

 

Q18. 好みのお道具、 よく登場するお道具はありますか?
⇒物差し、靴ベラ、ヘアブラシ、かな。

 細い道具が痛そうすぎて苦手なので、平ためなものが多いです。

 

Q19. 「おしおき」の表現、 どうしてる? (お仕置き、罰、 尻叩きなど)

⇒基本的に「お仕置き」、

 ちょっとキーの羞恥を煽る時に風丘とかは「お尻ペンペン」って言いますけど、

 実は白瀬書いてて恥ずかしくなってます…笑

 

Q20. お尻を叩く音、どう表現する?(バチンッ!ぺん!など)
⇒結構いろいろ使います。バチン ベチィッ ビシィンッ バシィンッ等々…

 カタカナで書きますかね。平手から道具になったり、強さや叩き方を変えた時に

 全く同じにならないように極力気を付けているつもりですが…。

 

Q21. スパ創作においてのこだわりポイントは?
⇒うーん…なるべくワンパターンにならないように、

 せっかくのオリジナルなので、いろんなキャラの組み合わせを書けるようにしたいな

 と思って書いてますが… なかなか難しいです汗うさぎ

 

Q22. スパ創作をする上で、気を付けていることがあれば教えてください。
⇒スパまでの過程を大事にしたいので、そこは極力丁寧に書くように、

 「暴力」に見えないようには心がけています。

 

Q23. スパ創作のネタは、どういう時に思いつく?
⇒ほんとにふとした時です。仕事とか日常生活が忙しい時の方が多い…笑

 あとたまに夢に見ます。ほんとにたまに、ですが。

 

Q24. よく創作するジャンルは? (オフィス、学校、 異世界など)
⇒メガネ教師ばっかりなのでほぼほぼ学校。

 

Q25. 苦手、 または難しそうだと思うジャンルはありますか?

⇒ラブスパ要素、プレイ要素の入った大人な感じの物は書ける気がしません…笑

 

Q26. 作品のタイトルを考えるのは得意ですか?

⇒苦手です!!← なのでメガネ教師はただひたすらに話数カウント笑

 二次創作とかは都度都度なのでタイトルつけるんですが、

 どれもあんまりパッとしない…泣くうさぎ

 

Q27. キャラクターの名前はどうやってつけていますか?
⇒メガネ教師は、生徒の子たちはひたすら響きであんまり共通点とか意味はないかな…。

 教師陣は気象や自然物系の漢字を使ってます。

 かっこいい&綺麗な名前をつけたくて、宝塚の皆さんのお名前を参考に見たりもしてます。

 

Q28. 今までの作品の中で、一番気に入っているキャラクターの名前は?

⇒風丘葉月&花月は我ながら綺麗な名前で気に入ってます笑

 あとまだ全然出て来てませんが

 朝凪和歌葉も、特に「和歌葉(わかば)」は一捻り入れられて気に入ってます。


Q29. 複数の作品を同時進行で創作できますか?

⇒これが大の苦手で、結局メガネ教師しか生き残ってないんですよね…。

 メガネ教師の中で同時進行はいけるんですけど。。。

 あと、二次創作は基本単発なので大丈夫です。

 

Q30. 創作する上で妄想するのはカー目線? キー目線?
⇒どっちなんだろう…。自分はキーなので、キー目線な気がします。

 

Q31. ここらで冷たいものでもいかがでしょう? 好きなアイスを教えてください。

⇒結局スーパーカップのバニララブラブ

 

Q32. スパ創作をしてきて、 特に印象に残っていることはありますか?
⇒こんな素人の作品に皆さんがコメントをくださって、

 ツイキャスなんかもして交流が出来ていることは、本当にすごいことだと感じてます。

 

Q33. 創作に使っているツールは? (PC、タブレット、 色鉛筆、 コピック等)
⇒パソコン、あと殴り書き用のノート。私はスマホでは書けないんですよね…。

 入力履歴残って予測変換でいろいろ出てくるの恥ずかしいとか思っちゃって笑

 

Q34. スパ創作をするにあたって、資料集めはする?

⇒メガネ教師は好き勝手やってるのでほぼしませんが、二次創作はかなりします。

 特に最近ちょこっとだけ始めたnmmnについては、

 実際のエピとかから欠片を拾ってきたり、本当にその人がやりそうなこと

 あり得そうなことじゃないと今のところ書けないので、かなり材料集めのために

 動画見たりラジオ聞いたりします。


Q35. スパ創作が捗る場所や生活シーンは?

⇒リビングで、大体真夜中。


Q36.自己最 「短」 制作期間は?

⇒遅筆の権化ですが…集中すると12時間とか…。

 

Q37. よければその作品を教えてください。
⇒覚えてないな…。でも意外と二次創作のが一気に書けることが多いです。

 黒執事の1作目(駒鳥スパ笑)は、ほぼほぼシチュエーションを原作からもらってきたこともあって

 それくらいで書いた記憶があります。

 

Q38. 逆に自己最「長」 制作期間は?
⇒もはや数年越しのものも多いですよ笑

 プロットだけ書いて…みたいなのはザラです。

 

Q39. 同じく、その作品を教えてください。
⇒メガネ教師は大体そんな書き方なのでそうなりがちです。

 

Q40. いつもの平均的な制作期間ってどれくらい?

⇒メガネ教師については、何本か並行してちょこちょこ書いて、

 ある程度固まってよし、これを完成させよう、とそこまで行ったら

 1週間くらいで仕上がることが多いです。

 でも、そこまで行くのに数か月かかったり…汗うさぎ


Q41. 作業が捗る時間帯ってありますか?

⇒圧倒気に夜中です。不健康ですあせる


Q42. 作品の起承転結、 どのあたりから創作しますか?

⇒スパの理由が固まって、プロットが出来て書き始めたら

 基本的には頭から順番に書きます。

 

Q43. ご自分で自覚のある癖(ヘキ)、スパンキング以外にありますか?
⇒小説では書きませんが実は「くすぐり」とか結構好きです…()

 

Q44. スパ創作をするにあたって、 譲れないものをひとつお願いします。

⇒んー…自分が書く場合、ラブスパのような性的な要素は基本的には入れない、

 ですかね…。

 カップルもいますが、スパ自体は別物にしてます。

 

Q45. 過去のご自分の作品を振り返ってみて、感想を聞かせてください。
⇒いや、本当に拙いんですよ… pixivに上げ直したいんですが

 読み返すのが苦行過ぎて…笑

 シチュエーションとかセリフとか、お気に入り要素は端々にあるんですが、

 いかんせんまとめ上げる文章力が。。。

 

Q46. 世に出していない未完の作品、ありますか?
⇒書きかけだらけですーあせる

 

Q47. 今までのスパ創作で一番好きなカーのセリフは?
⇒えー、決められない…ので、最新作から、

 「お仕置きだからねぇ。少しは痛い思いしてもらわないと。」

 「最後くらい泣いてもらわないとね?」

 こんな感じで、緩い感じで容赦ないセリフが好きです笑

 

Q48. キーのセリフもお願いします。

⇒キーの子たちが風丘や雲居を「変態」呼ばわりするのが地味に好きです笑

 仁絵が言い放った「悪趣味変態ヤロー」とか…笑

 返り討ちに遭えばいいと思ってます…が、風丘は大人の余裕で受け流しちゃうんですよね←

 

Q49. 締切、 好き?嫌い?
⇒嫌い…というか設定して守れたためしがありません。本当にすみません…

 

Q50. 答えるのにも疲れてきましたよね。
このあたりで、好きなお菓子を教えてください。

⇒ポリンキーのめんたい味ラブラブ

 

Q51. スパ創作時、よく口にするものって何かありますか?

⇒基本何も… 強いて言うなら、大体夜中なのでモンスターエナジー(ピンク)

 

Q52. 作業通話しながら創作できる?

⇒これ憧れるんですが、絶対無理だと思います。きっと黙っちゃう…

 

Q53. 創作中、BGMは流しますか?
流すならお気に入りの一曲をお願いします。

⇒結構雑多に何でも流します。SixTONESとかStrayKidsとか

 推しの曲も流しますし、Spotifyから適当に流したり…。

 今たまたま流れているのはSuperflyのカバーアルバムから

 『果てない空』でした音譜

 

Q54. スパ創作をしていて何か失敗談ってありますか?

⇒あるあるですがデータ飛ばし。

 ひどかったのは頂いたリクエストをまとめたメモデータを飛ばして、

 以来トラウマでリクエストは正式に募ることをやめました…。

 

Q55.スパ創作をしていて、難しいなと思うところは?

⇒やっぱりどうしても大枠は悪いことする⇒スパシーン⇒許される、の

 ワンパターンになるので、それをどうワンパターンと感じさせないように

 書くか、というところが毎回苦労します。

 

Q56. コーナータイム描写、好き?嫌い?

⇒個人的にあんまり好きではないこともあり、ちょっと苦手寄りです。

 

Q57. 好きなカーの仕草は?

⇒膝を叩く。

 キーがそれでサッと顔色変えたり突然焦ったり態度変えたりするのが萌えです恋の矢

 

Q58. 好きなキーの仕草もお願いします。

⇒無意識に手で庇っちゃってその手をカーに押さえつけられて悶えてるところ。

 (それは仕草か…?笑)

 スパ中は多少暴れてほしい書き手です笑

 

Q59. 自作品の世界に迷い込みました。 そこはどんな世界?

⇒メガネ教師なら学校か…笑

 

Q60. その世界で、 あなたはカー? キー? それともモブ?

⇒キーになるのも捨てがたいけど、ここは是非モブとして眺めていたい!!

 

Q61. スパンキング以外のお仕置きを組み合わせることはある?

⇒あんまり得意じゃなくて書いてないですね…。

 夜須斗が食らったアルコールくらいか…←

 お灸とか個人的にダメなので…

 

Q62. ご自分のその日の気分が、 スパ創作に影響しますか?

⇒あんまりないかな?

 

Q63. 作品の進捗、こまめに発信しますか? それとも完成してから?

⇒遅筆過ぎて結局あれどうなった!?って思われちゃう気がして、

 あんまり言えません… 

 

Q64. 今までの作品、 自分のお気に入りと周りからの評価って一致していますか?

⇒結構反応いただけるシーンは頑張ったところとかお気に入りポイントが多いので

 わりと一致している方だと思います。

 

Q65. スパ創作の中で、一番好きな作業は何ですか?
⇒作品に取り掛かる前、ただただ断片的な妄想ネタをノートに書きなぐることと、

 アップ前、最後の推敲で通しで読むこと。

 

Q66.スランプだ! 良いストレス発散方法は?
⇒全然違う組み合わせや、メガネ教師がダメなら二次創作書いてみたりする。

 スパ創作全般がダメなら諦めて推し活とか別の趣味に走ります←
 

Q67. 創作する上で、誰かに相談したりする?
⇒絶対できない…汗うさぎ

 

Q68. もらって嬉しかった感想について教えてください。

⇒そもそも感想貰えることが嬉しすぎます!!

 何年も前から読んでましたー、って言ってもらえることも結構あって、

 本当に恐縮です…。


Q69. 他の人の作品への感想、積極的にしたい方?

⇒したいんです!! 書き手としたら反応もらえたら次の作品に繋がると痛感しているので!!

 でも…なかなか言語化できないし、恥ずかしさもあるんですよね…

 書き手の立場としては感想欲しい欲しい言うくせに、

 矛盾してるって分かってるんですけど…泣くうさぎ

Q70. 自作品への感想、 どこへ書いて欲しいですか? (コメント欄、 マシュマロ、 Wave Boxなど)

⇒何でも嬉しいです音譜 お題箱やマシュマロに頂くことが多いかな。
 

Q71. ところで、 いま何時?
⇒夜中の3時…汗

 

Q72. 門限破り3回目、 自作品のカーならどうしますか?

⇒2回目のスパの倍くらいの厳しさになるかなはてなマーク

 でも、風丘とかそんなに門限厳しいキャラじゃないんですよね…。

 先生と生徒だから、仁絵以外は基本的には「門限」ってあんまり出てこないし。

 (そういえばこの前のスキズさんの二次創作送った子から、

 彼らは宿舎で共同生活だから門限とかもいけそうだよね、って言われたのを思い出しました。

 じゃあ次はそれでいってみよう、と言いつつ全く何も手を付けてません笑)


Q73. この状況...自作品のキーならどうする?

⇒逃げるか誤魔化しを試みるか… 素直に自首できる子は洲矢くらいでしょうが

 そもそも洲矢は同じ約束破り3回も繰り返さないので。。。


Q74. この場合、 結末はどうなりますか?

⇒約束として門限を設けていたとしたら、

 3回も破ったらどう転んでも大号泣コースでしょうね…笑ううさぎ


Q75. 自作品を属性に分けるなら、 光 ? 闇 ?

⇒白瀬自身は闇ですが、

 メガネ教師は最終期にはポジティブハッピーエンドを常に心がけているので光でスター

 

Q76. そろそろ休憩にしましょう。 好きなドリンクを教えてください。

⇒アイスココアラブラブ


Q77. スパ創作において、ご自身に似た性格のキャラクターはいますか?

⇒うーん、難しい… あんまりいないかなぁ… 変に冷めているところは夜須斗かも笑


Q78. ご自身の作品の中で、キャラクターにモデルはいますか?

⇒外見とかイメージはいたりしますが、妄想をつなぎ合わせているので明確にはいません。

 

Q79. ご自身の作品の長所って何だと思いますか?
⇒細く長くここまで続いているところ。

 

Q80. 逆にご自身の作品のウィークポイントは?
⇒作者が遅筆過ぎて全然時が進まないところ。

 

Q81. 創作していて楽しいと思う時はどんな時ですか?

⇒自分の好きなシチュエーション、妄想を形にすることができて、

 それを好んでくださる同士の方がいると感じられた時。


Q82. スパ創作活動、実はやめようかな・・・なんて思ったことある?

⇒滞ることはあってもやめよう、というのはないかも…。

 実質やめてるのと同じ状態には何度も陥ってますがあせる


Q83. スパ創作を楽しむモチベーション、どんな風に上げていますか?

⇒書かなきゃ、という義務感を必要以上に感じないようにはしています。

 なので最近は続き物は最後まで上げられる目途が立ってから

 前編載せ始めるようになりました笑 

 前編上げて音沙汰無し、は読者様に申し訳なさすぎるので。。。


Q84. 他の作家さんとの交流は好きですか?

⇒とてもしたいんです!! オフ会に興味のあった時期もあります!!

 が、いかんせん極度の人見知りで諦めてます…。


Q85. 気になっているスパ創作者さんはいますか?

⇒畏れ多くて言えません…。秘密にさせてください…。


Q86. そのスパ創作者さんと実際にお会いしてみたい?

⇒畏れ多いです、ほんとに…。


Q87. オフ会、行ってみたいと思いますか?

⇒行きたい、と思いつつ、だんまりで終わる未来が見えるので…。


Q88. あともう少しなんですが、 よそ見していますね? お尻に喝が必要ですか?

⇒リアル欲、昔ほどじゃないですが今もたまーに出てきたりしますよ笑

 もうおばさんなので現実的ではないですが。


Q89. ご自身の作品のお仕置き描写は厳しめ? 優しめ?

⇒うーん…全体的にはそんなに厳しい方ではないのでは…?


Q90. お仕置き後のお尻の描写って何色?

⇒普通に赤く腫れた…とか書いてます、たぶん。


Q91. アフターケア描写は好き?嫌い?

⇒結構好きなんですが、前から書いてく関係で、その前のスパシーンで力尽きて

 アフターケア疎かになりがちなのでそこはよく反省してます…(;^ω^)


Q92. お仕置き前、 最中、 お仕置き後、一番好きな描写は?

⇒お仕置き前かな。


Q93.スパ創作において、重要視している描写はありますか?

⇒過程を大事にしたいので、お仕置きに至るまでの描写は頑張ってるつもり…です。


Q94. 今までのスパ創作作品数、わかれば教えてください。

⇒わ、分からない… 上げてないのも含めると100くらいは書いてるのかなぁ…。


Q95. スパ創作以外での創作 (オリジナル、 二次創作など)は されていますか?

⇒ないです。


Q96. 今後、イベントなどへの参加予定はありますか? 差し支えなければ教えてください。

⇒書きたいと思いつつ、締め切り守れない奴なのでこれも諦めてますあせる


Q97. 今後、挑戦してみたいスパ創作のジャンルはありますか?

⇒大人の男性同士のスパ(BL絡んでもそうでなくても)を

 もうちょっといろいろ書いてみたい気持ちはあります。

 nmmnにも手を出してしまったのでもう…ね、、、

 

Q98. 満足いく作品が出来あがった時、一番に見てもらいたい人は?
⇒どなたでも見ていただけたら嬉しいです音譜

 

Q99. あなたにとってスパ創作とは?

⇒実生活では絶対に見せられないけど、私の人生の一部です。


Q100. お疲れ様でした。 最後にひとことお願いします。

⇒久々にこういう質問系答えて楽しかったです音譜

 ありがとうございました!!

 

お久しぶりです、白瀬です~昇天

 

Xでも愚痴っていたとおり、4月から異動となり、

バタバタと引継ぎ、異動先の業務が難しすぎて理解に超絶時間がかかり、

異動が決まってからほぼ毎日夜10時過ぎに帰宅するという

柄にもなく仕事に人生捧げるバリキャリみたいな日々を過ごしておりました←

 

まだまだ残業の日々は続きますが、前部署と違い、ほぼほぼ内向きの仕事なので、

休日出勤が全くない!! これは素晴らしい!!

ということで、先週は疲れ果てて土日を睡眠に溶かしましたが、

今週末は持ち直してようやくメガネ教師、今回のエピソード完結させられました~~音譜

大遅刻でごめんなさい泣くうさぎ

 

久々の二人でお仕置き、しかも初の歩夢のがっつりスパ!(前回はちょっと特殊状況だったのであせる)

いかがでしたでしょうか?

ただでさえ難しいスパシーンが二人で2倍、何なら歩夢の初キーで3倍難しかった…‼

歩夢のキー姿、皆さんの予想通りでしたでしょうか…?(ここがかなり不安笑)

洲矢とはまた違う優等生キー像になりましたスター

良い子だけどプライド高めキー、結構お気に入りです照れ

 

そして地味に一番書きたかったのは仁絵と歩夢の口喧嘩にやり

夫婦喧嘩みたいな結構しょーもない口喧嘩なのがミソです笑

仁絵と歩夢は対極にいるようで似た者同士、というのが上手く表現できていれば良いのですが…。

仁絵が最後の最後にちょっと反応を見せたのは、

もちろんラストスパートが痛すぎたのもありますが笑、

実は一緒にいたのが惣一や夜須斗ではなく歩夢だったから、というのもあります。

 

ただ、肝心のスパシーンは二人とも無反応なせいでだいぶあっさり目だったかも絶望

なのに、お仕置きは高校生仕様のなかなか厳しめになったのは歩夢ごめんねという感じです笑

 

お仕置き終わりの二人の会話はどうかなぁ、なんて思ったんですが、

二人ともなんとも言えない空気で黙り込みそうだし、

なんなら翌日なかったことにしそう笑

だったので、その後の仁絵の甘やかしタイム匂わせで締めさせていただきましたほんわか

 

歩夢キーは今後そうそう登場しないかもですが、

また新鮮なキーを書けて楽しかったですラブラブ

 

続いての小説のネタはまだ形になっているものがなくて、

いろいろ考えようと思います。。。

またちょっと間が開いてしまうかもですが、

ふとした時に思い出して覗いていただけたら嬉しいです。

 

近況ですが、最近は仕事に忙殺されていてお出かけする元気はないので、

自宅でドラマやら各種円盤やら動画やらを眺める日々です。

 

最近お気に入りは推しもちょこっと出始めた大河ドラマ(横浜流星さんも美しい…)、

新シリーズ始まった黒執事とSixTONESの冠番組、

坊主になっても美人さんなStrayKidsのヒョンジンさんのビジュアルを眺めることです笑

あとたまたま見たちゃんみなプロデュースのグループのジスちゃんって子が

歌う姿が美しくてちょっと気になってます。

(ただサバイバル番組自体はあんまり得意じゃないからなかなか見る勇気がない…

スキズさんもそう笑)

雑食過ぎて自分でもどうなんだって思ってますが、

生活の潤いは多いに越したことないですからねうさぎのぬいぐるみ

 

今月中には落ち着いたらいいなぁ、、、なんて願いながら、

明日からもお仕事頑張ります。。。

今月末には古川さんのオケコンに行けるので、まずはそこを目標に踏ん張りますよメラメラ

「…で? 本当のところはどうなのかなー?」

 

部屋に連れて来られ、問答無用でお仕置きが始まるかと思ったら、

風丘はもう一度、仁絵の口から一連のことを説明させ、

全て聞き直した上でまさかのそんなことを穏やかな口調で問うてきた。

 

予想外の展開に、仁絵は内心焦る。

 

「本当のところって…さっきから言った通りだよ。俺が流したって。それだけ。」

 

動揺を悟られないよう、努めて冷静に返したつもりだが、

素っ気なさ過ぎたのか、更に風丘は追及してくる。

 

「柳宮寺が『たまたま』滅多に行かない職員室に行った時に、『たまたま』日程表が目についたって?」

 

「…風丘が雑用で俺呼びつけることあんだろ。」

 

「へぇ? じゃあ何の用事で俺に呼ばれた時?」

 

「そ…んなのいちいち覚えてるわけねーじゃん!」

 

ここまで細かく聞かれることは想定していなかった仁絵は必死に取り繕う。

あからさまに疑っている風丘に、

少しでも隙を見せたらそこを突かれてしまうかと思うと、不用意に何も言えない。

とはいえ、余計に怪しまれそうなろくでもない回答しか出来ない自分に更に焦る。

そしてその焦りは、イラつきになって表れてしまった。

 

「ってかなんだよさっきから! いつもみたいにとっととケツ叩きゃいいだろーが!!」

 

仁絵がそう叫ぶと、風丘はその様子を見て、

仁絵とは真逆の、ほらー、と間延びしたようなリアクションを返す。

 

「いつも通りじゃないのは柳宮寺もでしょ? 

いつもあんなにお仕置きイヤイヤするのに、なんで今日はそんなにお仕置きされたがるの?」

 

「さ、されたがってるわけじゃ…」

 

図星を突かれて、仁絵が汗ばんだ手のひらを握る。

 

「何をそんなに急いでるのか、その理由が分かるまで、今日俺は柳宮寺をお仕置きしないよ。」

 

「っ…」

 

それは困る。だって早く始めてくれないと…、

仁絵が唇を噛むが、風丘はそんな仁絵の様子を気にも留めない。

 

「まぁ、それに俺は…」

 

その時だった。

 

ドンドンドンッ

 

「!」

 

強いノックの音が鳴る。

仁絵が息を呑む。

立て続けに扉が叩かれ、聞こえてきた声は、、、

 

ドンドンドンッ ドンドンドンッ

 

「風丘先生! 宮倉です!! 急ぎでお話したいことがあります!!」

 

風丘はゆっくり扉に歩み寄りながら、

仁絵同様切羽詰まった歩夢にも、先ほどから変わらない落ち着いた口調で扉越しに答える。

 

「後でもいいかな、歩夢君。今、柳宮寺とお話し中でまだ終わりそうにないから。」

 

何かを探るような風丘の声音。

ここで引いてくれれば良いのに。

しかし、仁絵の願いも空しく、歩夢ははっきり言い切った。

 

「今!! 今でお願いします! その仁絵の話と関係することなので!!!」

 

「チッ…」

 

歩夢の言葉を聞いて、仁絵が舌打ちをする。

 

「…そう。それは良かった。」

 

風丘はそんな仁絵の様子を見てフッと笑って扉を開ける。

 

「柳宮寺が全然何も教えてくれなくて長期戦覚悟してたところだったから。」

 

扉の向こうには、息を切らした歩夢が立っていた。

 

歩夢は、仁絵が部屋の中ほどに立っている姿を見て、ホッと胸を撫でおろす。

…しかしそれも束の間。

そこからすぐに、歩夢は仁絵に掴みかからんばかりの勢いで詰め寄った。

 

「ちょっと仁絵! 立ち行かなくなったら俺のこと売るんじゃなかったわけ!?」

 

歩夢に怒鳴りつけられ、

こちらも思うようにいかなかったイライラがマックスに達したのか仁絵も怒鳴り返す。

 

「あぁ、そう言ったよ!! だから俺が売るまで黙ってろっつっただろーが!!」

 

「今どう考えても立ち行かなくなってる状況じゃん!! 今売らなくていつ売るんだよ!」

 

「俺が委員長売るような奴だってマジで思ってんの!? 

ってか委員長が助けろって言ってたくせに今更なんだよ!」

 

「冗談に決まってんでしょ、そっちこそ何本気にしてんの!? 

罪被って代わりにお仕置き受けてもらうとかむしろ最悪なんだけど!!」

 

口喧嘩がヒートアップする二人に、あー、こらこら、と風丘が苦笑して割って入る。

 

「何となく理由は分かったけど、とりあえず、説明してくれる? 宮倉。」

 

「っ…」「はい。」

 

歩夢への名字呼びに動揺する仁絵と、

覚悟を決めて来ているからかむしろその一瞬で冷静になったのか委員長モードに入る歩夢。

対照的な二人に内心笑いそうになりながら、風丘はソファに腰掛けて、歩夢の説明を聞いた。

 

 

 

 

 

「…なるほどねぇ。やーっと真相が分かったよ。」

 

「せ、先生…?」

 

あー、スッキリしたー、と風丘が間の抜けるようなリアクションを取るものだから、

意を決して己の罪を告白した歩夢は拍子抜けする。

 

「何? 怒ってないのが意外?」

 

怪訝な顔をする歩夢に、風丘はフフッと笑って答える。

 

「柳宮寺にも言おうと思ってたんだけどさぁ、

俺は別に持ち物検査切り抜けようっていろいろ画策することはそんなに怒ろうと思わないんだよね。」

 

目を見開いて風丘を見つめる二人に、風丘はニコッと笑う。

 

「二人は気付いてると思うけど、俺元々持ち物検査嫌いだし。

学生の頃からそうだけど、先生の立場になってからもっと嫌いになってさ。

だからまぁ、柳宮寺から俺が納得する説明が聞けたら、

後はオイタがバレちゃったケジメのお仕置きで終わりにしようと思ってたんだよ?」

 

そこは一応、俺『先生』だからさ、と風丘は笑う。

 

「なのに思いの外柳宮寺が粘るから何かと思ったらねぇ…。

むしろそっちの方を、俺は怒ってるよ? 柳宮寺。

この期に及んで俺に嘘つき通せるなんておバカなこと考えてたことに。」

 

「っ…」

 

「というわけで、柳宮寺は仕上げ2発追加。

さて、それじゃあお仕置き始めるよ。二人ともこっちおいで。」

 

風丘がそう言って立ち上がり、自分が座っていたソファの座面を叩いた。

 

「っ…」

「え゛っ…一緒にやんの…?」

 

お仕置き慣れしていない歩夢の肩が跳ね、仁絵は眉間に皺を寄せる。

二人とも覚悟を決めていたとはいえ、

いざとなれば、そして二人一緒となればなかなか踏み出せない。

 

「一人がお仕置きされてるのもう一人が見る方が嫌じゃない? 

二人でオイタしたんだから、お仕置きも二人一緒にしてあげる。

ほら、こっちから手ついて。

宮倉はまだしも、柳宮寺は分かるでしょ? あ、ベルト外しといてね。」

 

風丘はそう言って固まっている歩夢に歩み寄ると、手を引いて、ソファの背もたれ側まで連れて行く。

諦めた仁絵がそれに続き、履いているものを下せと指示されなかったことに内心ホッとしながら

制服のベルトのバックルを外して座面に手をつく。

背が伸びたとはいえ、結構立派なこのソファー、

未だに背もたれ側から座面に手をつくと少し背伸びする体勢になって不安定だ。

そして仁絵の横、肩が触れるか触れないかの距離で歩夢が同じ体勢で並んだ。

 

二人が並ぶと、風丘が二人の背後に回り、ズボンを下着ごと膝まで引き下ろす。

仁絵は羞恥を耐えるように静かに目を閉じたが、

歩夢がソファの座面についた手をぎゅっと握りこむのが感覚で分かった。

 

「大体8ヵ月かー、結構うまくやったねぇ。1ヶ月につき10回で、80回ね。」

 

「っ…」

「なっ…」

 

口調とは裏腹の思っていたより多い数字に、歩夢が肩を震わせ、仁絵が閉じていた目を見開く。

そんなに怒ろうとは思ってない、なんて言っていたくせに。

 

「いくよー。」

 

しかし抗議の声を上げる前に、無情にも二人にとっての辛い時間は始まってしまった。

 

バチィィィンッ  バチィィィンッ

 

「っ…」  「ぅぅっ…」

 

バチィンッ バチィンッ  バチィンッ バチィンッ

 

「っく…ぅっ…」  「っあ…ぁっ…」

 

バチィンッバチィンッバチィンッ バチィンッバチィンッバチィンッ

 

「ぃっ…ぁ…っ…」  「ぅぁ…いぃっ…ぅぅ…」

 

(ありゃー…これは…)

 

二人一緒にお仕置きをすると決めた時から、仁絵の反応は予想していた。

二人きりじゃなければ素直に反応できないのは今も変わらない。

しかし、仁絵には嘘をつかれたし、地田に脅迫まがいのことをしたという(一応の)余罪もあるので

ここは頑張ってもらって、帰ったら甘やかそう、なんて風丘は内心考えていた。

 

が、予想外だったのは歩夢の方だ。

歩夢は一度お尻を叩かれたことはあるとはいえ、本格的なお仕置きは初と言っていい。

なのにこの様子。この反応は仁絵とまるで一緒だ。

声を上げまいと気丈に耐え抜こうとしている。

 

(確かに、歩夢君も意外にプライド高いもんねぇ…)

 

ずっと「委員長」と呼ばれ続けてきた経歴は伊達ではない。

それを鼻にかけることは微塵もないが、良い意味でプライドはあるのだろう。

自分の行為が招いた結果で、泣いて叫ぶのはみっともない、とでも思っているのかもしれない。

 

バチィンッ バチィィィンッ  バチィンッ バチィィィンッ

 

「っぁ…んんっ…」  「ぅっ…うぅっ…」

 

これは二人とも回数以上に辛いお仕置きかもな、と風丘は苦笑しながら、しかし平手は一切緩めなかった。

 

 

 

 

 

…バチィンッバチィンッバチィンッバチィンッバチィンッ

 

「くっ…ぅぅっ…っあ…っく…」

 

そして70回を過ぎ、お仕置きも終盤の頃。

 

バチィンッバチィンッバチィンッバチィンッバチィンッ

 

「っぁっ…ぅぅっ…いっ…いたぃっ…」

 

先に限界を迎えたのは歩夢だった。

ここへ来て真っ赤なお尻の真ん中ばかりを狙って振り下ろされた凶悪な連打に、

耐えきれず初めて「痛い」と口に出した。

 

「今の痛かった? お仕置きだからねぇ。少しは痛い思いしてもらわないと。」

 

歩夢が初めて見せた反応らしい反応に、風丘は安心しつつ、口では少し意地悪を言う。

 

「っ…せんせいっ…」

 

涙交じりの歩夢に呼ばれ、風丘は歩夢の頭を撫でるが、お仕置きはもちろん最後まで続行だ。

 

「あと5回と仕上げで終わりだからね。もうちょっと我慢しようね。」

 

「っ…」

「おいこのドSっ…」

 

非情な事実を突きつけられ身じろぐ歩夢に、

ここまで悲鳴を押し殺して反応という反応を全て抑えこんでいた仁絵が抗議の声を上げると、

風丘は思わず噴き出した。

 

「フフッ、柳宮寺、よっぽど宮倉のことが心配なんだねぇ。」

 

「はぁっ!?」

 

「…まぁ、人の心配してられるくらい余裕ってことなら、最後くらい泣いてもらわないとね?」

 

「な、何…」

 

「残り5回と、柳宮寺は仕上げ5回だから合計10回ね。」

 

風丘は少し二人の元を離れたかと思うと、戻って来るや否や仁絵の背中を更にグッと上から抑え込んだ。

元々つま先立ち気味だったところ、更に不安定になった体勢。

そんな仁絵のお尻に厳しい連打が打ち込まれた。

 

ベチィンッベチィンッベチィンッベチィンッベチィンッ

ベチィンッベチィンッベチィンッベチィンッベチィィィンッ

 

「あっ…うぁぁぁぁぁ~~~~っ」

 

さすがにヘアブラシの雨には耐えきれず、仁絵もついに声を上げ、

泣き出すのは耐えたものの、涙をにじませずるずると背もたれ側にしゃがみ込んだ。

 

「ひ、仁絵っ…」

 

ここまで耐え抜いていた仁絵の陥落で更に動揺している歩夢に、

風丘はごめんごめん、と仁絵からしたら白々しく謝る。

 

「宮倉にはここまでしないから。宮倉は…そうだね、こっちおいで。」

 

そう言って、また歩夢の手を引いて、自分はソファーに座り、その膝の上に歩夢を横たわらせた。

 

「いつもは、仕上げは道具なんだけど。

宮倉はがっつりお仕置きは初めてだし、頑張ってたからここであと5回+仕上げの3回、我慢ね。」

 

「せんせい…ごめんなさい…」

 

殊勝な歩夢に、風丘は頬を緩ませて髪を優しく梳く。

 

「うん、良い子。じゃあ行くよ。」

 

バチィンッバチィンッバチィンッバチィンッバチィンッ

 

「っあっ…っぅぅっ…いっ…ったいぃっ…」

 

そして最後の3回を前に、風丘は足を組んだ。

 

「っあ…せんせっ…」

 

バッチィィンバッチィィンッバッチィィィンッ

 

「っあ! やっ…いったぁぁっ」

 

背もたれ側で座り込んでいる仁絵には見えていないが、歩夢のささやかなリアクションとその後の平手の音で、

何が行われたのか何となく分かってしまう自分に悲しくなりつつも、仁絵は心の中で悪態をついた。

 

(この鬼…。)

 

 

 

 

 

「先生…ごめんなさい…。」  「……。」

 

お仕置き中のリアクションはあんなにそっくりな二人だったが、お仕置き終わりのリアクションは対照的だった。

かなり落ち込んだ様子でしきりに謝る歩夢に対し、

ソファーを歩夢に譲って、風丘が持ち出してきた長座布団に横たわる仁絵はムスッとした顔でそっぽを向いている。

 

「もー、歩夢くん。もうそんなに謝らないの。お仕置きちゃんと受けたんだから。何をそんなに落ち込んでるの?」

 

「っ…それはっ…」

 

困ったように笑って歩夢の頭を撫で続ける風丘に、歩夢は目を伏せながら口を開いた。

 

「金橋先生が…言ってました。

風丘先生が、僕たちが持ち物検査引っかからなくなったのは僕らが学んだからだ、成長したからだって言ってたのに、

こんな結果で残念だっただろうって…。」

 

そして、あんなにお仕置きの時は耐えていたのに、歩夢はここでポロポロと涙を零す。

風丘は一瞬驚くも、すぐにフフッと笑ってその涙を指で拭った。

 

「何言ってるの。ちゃんと成長してるじゃない。」

 

「…え?」

 

真意の読めない風丘の言葉に、歩夢が目を丸くすると、風丘はだってねぇ、と続ける。

 

「いくら日付が分かっていたとはいえ、

その日はクラス皆ちゃんと違反物持ってこないようにしようってできてたってことでしょ?」

 

「「は?」」

 

これにはさすがに仁絵も反応する。

 

「いや、それはそうですけど…。」

「俺らへの期待値低すぎね…?」

 

「あと、俺の嫌いな持ち物検査に一矢報いろうとしてくれたことは残念どころか嬉しいよ♪」

 

「え、あ、…え?」

 

「…言動とケツ叩きの厳しさが整合性取れてねぇから委員長混乱してるけど?」

 

目を白黒させる歩夢の声を代弁する仁絵。

そんな二人に風丘は微笑んだ。

 

「言ったでしょ、ケジメのお仕置きって。それはそれ、だからね!」

 

 

 

 

 

その日の夜。風丘宅。

 

「そう言えば仁絵君、なんで今日、お仕置きの後あんなに拗ねてたの?」

 

「拗ねてねーよ!…委員長いたから…どんな顔していいか分かんなかっただけで…」

 

「…何もう、ちょっと可愛すぎるんですけど!!! 

フフッ、じゃあ今から甘やかしタイムやり直そうねー?」

 

「い、今更いらねーよ! おい、離せってば!!!」

 

しかし抵抗空しく、もう一度お尻を出されてまだ赤いお尻をタオルで冷やされる間、

揶揄われながら甘やかされる羽目になる仁絵なのだった。

12月。

 

凍てつく冬の廊下を、歩夢はある場所へ向かって必死で走っていた。

「廊下を走るな」なんて小学生でも知っているルールで、

学級委員長も務める「普段は」品行方正な歩夢らしからぬ振舞だが、

今、歩夢にはそうせざるを得ない理由があった。

 

 

 

 

 

事の発端は4月まで遡る。

 

高等部に上がっても、結局引き続き学級委員長を務めることになった歩夢は、

風丘からの頼まれごとで職員室を訪れていた。

しかし、風丘は取り込み中のようで、教頭たちと話している。

どうしようかな…と逡巡していると、

その様子に気付いた風丘がそこからそのまま声をかけてきた。

 

「歩夢君ごめんね、あと2~3分待っててくれる?」

 

「あ、はい!」

 

言われてそう返事したものの、職員室で一人というのはとても手持無沙汰だ。

今の時間、たまたま職員室内にいる教師陣も少なくて、

話し相手になってくれそうな他の教師もいない。

 

「んー…あれ?」

 

何とはなしに目線を彷徨わせていた歩夢の目に、ふとある1枚のプリントが飛び込んできた。

それは、生徒たちには抜き打ちで行われる、今年度の持ち物検査の予定表だった。

何なら重要機密とも言うべき書類だ。

 

(水池先生…もう、不用心だなぁ…)

 

プリントが置かれていたのは水池のデスクで、デスクと透明なデスクマットの間に挟まれている。

とりあえず失くさないようにそこに挟んだのか、

ならせめて裏返しにすればいいのに…などと思いながらその日付を眺めていると、風丘に呼ばれた。

風丘との話の内容は次のホームルームの、結構がっつりした頼まれごとだったので、

話を終えた頃には、見かけた予定表のことは歩夢の頭からすっかり消えてしまったのだった。

 

 

 

 

 

しかし、その次の週。

 

歩夢はふとした時に、その予定表の存在を思い出した。

 

「はーい、今日は持ち物検査するわよー」

 

「「「「「「「えぇぇぇぇぇ」」」」」」」

 

朝のホームルームで、唐突に教室に入ってきたのは金橋だった。

風丘のクラスは、持ち物検査は担任ではなく、地田や金橋といった生徒指導担当がやることが多い。

風丘自身が持ち物検査を嫌っているのと、

風丘だと甘くする、と地田たちに思われているのがその理由で、

生徒たちも何となく感付いているものの、

持ち物検査については中1の時のトラウマ級の検査のこともあるので、

好き好んでこの話題に触れようとする生徒はいなかった。

 

(うわ、当たってる…)

 

金橋の宣言を聞いて、歩夢はふとあの時見た予定表の日付を思い出した。

そう、初回はまさに今日の日付だった。

 

かくして、高等部に上がって初めての持ち物検査。

 

教室から不満の声が上がるものの、覆ることはないわけで、

生徒たちは渋々カバンを机の上に出す。

 

高等部になってから、中等部のあの厳しい校則は何だったんだ、というくらい

だいぶ校則は緩くなったこともあり、持ち物検査でアウトになる物品も多少減っていた。

最たるものは携帯電話だが、部活の時間も伸びるからか、お菓子類も咎められない。

女子がメイクポーチを調べられ、多少メイク道具が出てきたが、

大量の持ち込みではなかったので口頭注意で済まされた。

こうして、皆不満を口にはしたものの、引っかかるクラスメイトはほぼいなかったのだが…

 

「新堂君。これはダメね。没収。」

 

「チェッ…サイアク。」

 

惣一のカバンからマンガが出てきて、金橋が勝ち誇ったような表情で取り上げていった。

 

風丘は中学時代から持ち物検査に寛大なので、引っかかっても風丘からお仕置きされることはないが、

あの中1最初の持ち物検査で地田たちから返された没収物を

風丘が1週間程度で惣一たちに返してしまったことから

以降風丘のクラスの没収物は風丘に返されることがなくなってしまい、

風丘も取られたものは自分で取り返しなさい、というスタンスになってしまった。

 

惣一はマンガを取り返したければ金橋、すなわち生徒指導部にお願いに行くしかない。

初回だから反省文が濃厚だが、今後続けば指し棒でのお仕置きもついてくることは否定できない。

 

結局、今回引っかかったのは惣一のみで、

金橋が出て行ったあと、惣一が特大のため息をついた。

 

「あー、もう!!! せっかく昼休み読もうと思ってたのに!!!」

 

「ご愁傷様―」

 

「ってか仁絵! お前金橋とか地田に諦められてるのずるくね!?」

 

「いや、服装と髪だけだろ。持ち物は、今日はたまたまなかったんだよ。

ってか、俺に注意しないの、向こうが勝手に俺にビビッてるからで俺のせいじゃなくね?

そもそも、一発アウトの物持ち込むなら少なくとも馬鹿正直にカバンに入れっぱにしねーよ普通…」

 

「グッ…」

 

「フフッ、正論返されてんじゃん。」

 

「うるせぇ夜須斗!!」

 

(うーん…)

 

言い合う惣一たちを横目に、歩夢は一気に信憑性が高まってしまったあの予定表の存在を、一人思案していた。

歩夢も別に、持ち物検査に引っかかるようなことはほぼほぼないのだが、

違反物が出てきた時の地田や金橋の満足そうな顔にはちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、ムカついていた。

 

水池があの予定表をあのままにしている可能性は高くはないが、もしあれば利用できるかもしれない。

そう思った歩夢は、昼休み直後、いつも通り屋上に向かおうとする仁絵にそっと話しかけた。

 

「ねぇ、仁絵。お昼前にちょっといい?」

 

「ん? なんだよ委員長。」

 

「ちょっと内緒の話。」

 

歩夢はニコッと微笑んで、仁絵を廊下に連れ出した。

 

 

 

 

 

校舎の外れの廊下まで来て、歩夢はその予定表の存在を仁絵に伝えた。

 

仁絵もまず水池の不用心さに呆れていたが、

続いて湧いてくるのはなぜ自分にだけこっそり伝えてきたのか、という疑問だ。

 

「今日の日直俺だから、放課後日誌を置きにもう一回職員室行くんだよね。

で、今日放課後職員会議があるから日誌は机に置いといてって風丘先生に言われてる。」

 

だから…と、歩夢が続けた意外な言葉に仁絵が目を見開いた。

 

「もう一回水池先生の机見て、プリントが残ってたらこっそり写真撮ってくるから、

万が一の時のためにちょっと職員室近くで見張っててくれない?」

 

「は…? どうした委員長、そんな…」

 

頭でも打ったか…?と心配する仁絵を余所に、歩夢はだめ?と小首をかしげ、

仁絵はダメじゃないけど…と狼狽える。

 

「そんな写真撮ってどうすんだよ。委員長、別にいつも検査引っかかんねぇしメリットないじゃん。」

 

仁絵の至極真っ当な疑問に、歩夢はうーん、まぁ、そうなんだけど、と言いつつ、笑う。

 

「クラスメイトが生徒指導の先生たちに目の敵にされてるの、正直あんまり気分良くないんだよね。

いくら普段の素行がよろしくないって言ってもさ。

担任の先生差し置いて口出してくるのおかしいってずっと思ってたし。

まぁ単純に言っちゃえば、たまには空振りしてもらったって良くない? 

中学の時から、いっつもうちのクラスだけターゲットにされてるんだから。」

 

突き詰めれば仁絵たち5人だけど、と歩夢は笑いながら言う。

そんな歩夢を見て、仁絵は意外な一面を見た、と驚きつつも、つられて笑ってしまった。

 

 

 

 

 

「ヘマしたらいくら委員長でも売るからな。」

 

「えー、助けてくれないのー みんなのためにやるのにー」

 

「嘘つけ。半分楽しんでるだろ。」

 

「フフッ、いいじゃない、少し引っ掻き回すくらい。

元々抜き打ちで俺らの方だって引っ掻き回されてるんだし。」

 

「委員長からそんな屁理屈みたいな言い分聞く日が来るとはな…」

 

「クス…それに、なんかミッションみたいでちょっとドキドキしない?」

 

放課後の教室に残るのは、日誌を書く歩夢とそれを待つ仁絵の二人だけだった。

惣一たちは仁絵が何かと理由をつけて体よく追っ払っていた。

二人して軽口の応酬をしながら、歩夢はよし書けた、と日誌を閉じる。

 

「じゃー、とりあえず先行くね。二人で一緒に行く方が怪しまれるだろうから。」

 

「おー、適当に後から行くわ。」

 

教室を出ていく歩夢を見送りながら、委員長、変わったな…と、内心昼休みに引き続き驚くとともに、

持ち物検査を引っ掻き回してやろうなど、だいぶ発想が自分たち寄りになっている気がして、多少の罪悪感も感じる仁絵なのだった。

 

 

 

 

 

職員室に入った歩夢だったが、やはり職員会議中で部屋の中に教員は誰もいなかった。

 

日誌を手に持ったまま、先に水池の机を確認すると、そこにはまだあのプリントが挟まれていた。

どうやらプリントが配られてとりあえずそこに挟んだのではなく、自分の確認用に意図してそこに挟んでいるらしい。

職員室なんて生徒も好き好んでやってくる場所ではないし、

歩夢のように目ざとく見つけるような生徒はそういないだろうと油断しているのかもしれない。

 

歩夢はポケットの中のスマホを取り出し、シャッター音が鳴らないカメラ機能のあるアプリを起動させた。

そして最後にもう一度周囲を確認して、手元を反対の手で持った日誌で隠しながら、

そのプリントをこっそり写真に収める。

その後はすぐにスマホをポケットに戻し、何食わぬ顔で風丘の机に日誌を置いて職員室を後にした。

 

 

 

職員室を出てすぐに、トークアプリの仁絵との個人トーク画面を開き、そこにあの写真を投下すると、

すぐに既読がついて、一拍置いて仁絵から、[お疲れ][了解]と2つのメッセージが返ってきた。

その画面を見て歩夢がふぅ、と息をついたのも束の間、

更に数拍おいて、再び画面を見ると、その2つのメッセージが即座に送信取り消しされていたことに気付く。

仁絵の意図をくみ取って、歩夢も廊下を歩きながら、送った写真を送信取り消しした。

 

 

 

その後歩夢がスマホから顔を上げると、廊下の向かいから歩いてきた仁絵と鉢合わせた。

二人は目が合うと、仁絵はニヤリと不敵な美しい笑みを見せ、歩夢も微笑を浮かべるのだった。

 

 

 

 

 

その後二人は話し合い、画像を大人数で共有すると漏れるリスクが高くなるし、

万が一漏れた時にすぐに盗撮だ、となって出所はどこだとか騒ぎになってしまう、それは避けたい…であれば、

出所は内緒ということにし、日程が近づいたらその都度クラスのグループトークに投下することにしよう、

という方針で固まった。

 

ところでこの時仁絵は、自然とグループトークに情報を投稿する役割を請け負っていた。表面上、「風丘と同居していると知られている自分が投稿した方が、

直接的に出所を明かさなくてもみんな勝手に関連付けてくれるから信用が高まる」

「惣一やつばめに恩を売っておきたい」なんて言っていたが、

実は全く別の意図があったことに、歩夢はまだ気づいていなかった。

 

 

 

 

 

持ち物検査は、大体1ヶ月に1回のペースで行われた。

 

結局あの予定表通りで、クラスは毎月順調に検査を切り抜けていた。

 

ただ単に全員突破が続くと怪しまれると、

仁絵は実はもう読み終わった雑誌やほぼ使い終わっているヘアワックスなど、

口頭注意はされても没収までいかない、もしくは没収されたとて別に取り返す必要のない物を、

自分や内々で頼んだ夜須斗たちの持ち物に忍ばせた。

「違反者0」をカムフラージュする作戦で、これが功を奏したのか先週末実施された12月の持ち物検査まで無事到達できたのだ。

 

ただ、あまりにも上手くいきすぎてしまったのかもしれない。

惣一たちをはじめ、持ち物検査はグループトークに事前に知らせが来る、と、

本来抜き打ちで多少心のどこかで身構える、いつ検査されるか分からないという警戒心がクラス全体薄れてきてしまっていた。

 

 

 

 

 

そして、12月の持ち物検査が終わったばかりの週明け月曜日。

朝のホームルームで事件は起きた。

 

「持ち物検査するから荷物出せー」

 

「「「「「「「「「「えぇ!!!???」」」」」」」」」」」

 

地田がいきなりやってきて、持ち物検査の実施を告げる。

今日の実施は“あの”予定表にはなく、グループトークにも共有されていない。

想定外の事態に、クラス内が騒然となる。

 

「どうした? 早く荷物を出せ。」

 

地田に再度尊大な態度でそう言われ、夜須斗が眉間に皺を寄せながら言う。

 

「持ち物検査、この前の金曜にやったばっかなんだけど。」

 

しかし、それが何の意味もない反論であることは夜須斗自身が分かっていた。

そう言いながら、ため息をついてカバンを机の上に上げる。

 

「それがどうした。持ち物検査は抜き打ち。別に登校日2日連続でやらないなんてルールはどこにもない。

それとも、“今日”、やられたらマズい理由でも何かあるのか?」

 

「チッ…」

 

夜須斗が舌打ちして無言で地田を睨む。

図星だから何も言い返せない。

そして恐らく、どこまでかは分からないが持ち物検査の日程が漏れていることを地田たちは掴んでいる。

 

「みんな…。」

 

歩夢が力ない声で皆に声をかけ、それを合図に固まっていたクラスメイトたちもカバンを机にのせて広げ、検査が始まったのだった。

 

 

 

 

 

今日に限って、持ち物検査は異様にしつこかった。

 

いつも見られるカバンの中、机の中だけではなく、

廊下に並んだ鍵付きのロッカーの中まで調べられ、

さすがに惣一たち以外のクラスメイトも没収品や口頭注意を受ける物品がいくつか見つかってしまった。

惣一たちも、つばめのマンガと、夜須斗の音楽プレーヤー、

そして一番の大物は惣一の携帯ゲーム機。これらは即刻没収された。

さすがに検査翌日だったので、皆油断していた。

日程が分かっていたいつもなら夜須斗は自宅に置いているし、惣一もさすがにゲーム機は少なくとも部室に避難させている。

 

そしてこれに勢いづいたのか。

なんと地田は仁絵のアクセサリー類にまで目を付けた。

 

「柳宮寺。そのジャラジャラしたのは全部外せ。校則違反。こっちで預かる。」

 

「……はぁ?」

 

しかしその瞬間、あからさまに声音が低くなって殺気立った仁絵に、教室全体が息をのむ。

絶対零度の視線で地田を蔑むように睨みつけ、吐き捨てる。

 

「俺、今まで隠しもせずにずっとつけてたんだけど。

そっちが勝手にスルーしてたくせに、今日は没収品たくさん出てきて勢いづいてるからついでに注意するとか

方針ブレブレのテメーの言うことなんざ聞きたくない。」

 

「フフッ、言えてる。」

 

仁絵のストレートな物言いに夜須斗が笑う。

するとそれに触発されたか地田が顔を真っ赤にして怒鳴った。

 

「柳宮寺!!! いつもいつも教師馬鹿にするのも大概にしろ!!!」

 

「そっちこそ生徒馬鹿にすんのいい加減にしろや。

その日の気分で注意したりしなかったり。だったら最初から態度一貫しろよ。」

 

まぁ、だとしても俺はつけるけど、と仁絵は嘲笑を浮かべながら立ち上がった。

 

「そんなに没収したきゃ強制的に外せば? 

ピアスとか、引っ張れば耳が千切れて取れるんじゃない?」

 

想像してしまった女子生徒たちがヒッと悲鳴を上げ、さしもの地田も絶句する。

 

「なっ…お前っ…」

 

しかし、仁絵は薄笑いを浮かべたまま畳みかける。

 

「ビビってんの? じゃあ、ネックレスにする? 

あぁ、でも、これはピアスよりも大事なやつだから手出されたら無意識に抵抗しちゃうかもだけど。」

 

「ひ、仁絵!」

 

まさか仁絵が本気で手を出すことはないだろうが、これは立派な脅しだ。

さすがに歩夢が慌てて間に入る。

 

「それは言い過ぎ…ストップストップっ」

 

そして、その時、朝のホームルームの終わりを告げるチャイムが鳴った。

 

キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

 

異様な空気の教室にチャイムが響き渡り、歩夢はハッと我に返り、振り返って地田に向き直る。

 

「あ、ほ、ほらチャイム! 

地田先生、あの、チャイム鳴りましたし、1時間目始まっちゃいますからっ

仁絵のアクセサリーの件は、とりあえず保留ってことで、どうでしょうか!?」

 

生徒側から持ち物検査保留だなんて通常だったら無茶苦茶な言い分であることは百も承知だが、

スイッチが入ってしまっている仁絵を背後にしてこの場をとりあえずおさめるには一旦無茶苦茶を押し通さないと終わらない。

地田も地田で、引き際を見失っていたところがあり、歩夢の提案に、あぁ…と、頷き仁絵から離れた。

 

「…検査はこれで終わり。没収品は、生徒指導部で預かる。」

 

地田はそれだけ言うと、先に没収していた物品を持って、教室から出ていく。

 

そして、それと入れ替わりに1時間目の英語を受け持つ若い男性講師が教室に入ってきた。

 

「はい、みんなおはよー…ってど、どうしたの、このお通夜みたいな空気!?」

 

正規の教員ではない雇われの講師だから、持ち物検査の事情なんて知らないのだろう。

いつもフワフワしている講師の素っ頓狂な声を皮切りに、徐々にいつもの空気を取り戻す教室なのだった。

 

 

 

 

 

昼休み。

 

あの日とは逆に、今度は仁絵が歩夢を呼び出した。

朝のことを詰られるんだろうと身構えていた歩夢だが、予想に反し、仁絵はたった一言歩夢に告げた。

 

「朝のこと、何聞かれても委員長はしらばっくれて黙ってろ。」

 

「…え?」

 

きょとんとする歩夢にお構いなく、仁絵は続ける。

 

「もうクラス全体に検査の日程が流れてたのは十中八九バレてる。

だとしたら、最初に事情聴かれるのは委員長だろ。」

 

「それは、たぶんそうだけど…。」

 

「とりあえず今は黙ってろ。いいな。」

 

仁絵の有無を言わさない雰囲気に、歩夢は怪訝そうに問いかける。

 

「仁絵…何するつもり?」

 

「…ま、立ち行かなくなったら委員長のこと売るから、その時の覚悟はしとけよ。」

 

しかし歩夢の問いには答えず、仁絵はそう言って笑うと、歩夢の肩をポンと叩き、

その場を立ち去ってしまった。

 

 

 

 

 

いつ風丘に持ち物検査の件を突っ込まれるかとハラハラしていた5人(と密かに歩夢)だったが、

今日の風丘は中等部と高等部を授業で行ったり来たりで忙しいらしく、クラスの世界史の授業もないので放課後まで全くクラスに顔を見せなかった。

帰りのホームルームも何らかの事情で間に合わなかったのか、

ほとんど顔を合わせたことのない、冴えない副担任が珍しくやってきて特に大した連絡事項もなく締めていった。

 

 

そしてその直後。

ホームルームを終え、皆が部活やら下校やらの支度を始めている時。

 

「宮倉君。ちょっと生徒指導室まで来てくれる?」

 

金橋が突如教室にやってきて、歩夢を呼んだ。

名前を呼ばれた歩夢は咄嗟に仁絵を見そうになり、慌てて思いとどまる。

 

「…はい。」

 

歩夢は返事をして席を立ち、金橋の後に着いて教室を後にした。

 

 

 

「なんで委員長なんだよ?」

 

歩夢が去った教室で、惣一が夜須斗に尋ねる。

 

「クラスぐるみって疑われてんでしょ、あんだけ極端だったから。」

 

「委員長、叱られちゃうの…?」

 

不安そうな洲矢の声に、夜須斗はいやー…と否定する。

 

「事情聞かれるだけだと思うけど。さすがに何もなくゲロったりはしないだろうし…ね?」

 

夜須斗が視線を仁絵に送るが、仁絵はさーな、と興味なさげな相槌を打つだけ。

夜須斗がふぅ、と呆れたようにため息をつきつつ、

目線を教室の外の廊下に向けると、視界の端に一人の人物が映った。

しかし、それを伝えるのは間に合わず、気付いていない惣一が、大声で空気の読まない発言を投下してしまう。

 

「ったく…仁絵、なーんで今日の情報掴んでなかったんだよ! 

それで俺のゲーム機がっ…「バカ惣一黙れっ」

 

慌てて夜須斗が制止をかけるも、惣一のよく通る声と相手の地獄耳を誤魔化すことはできなかった。

 

「今の…どういう意味かなー? 惣一君。」

 

「ゲッ、風丘っ…」

 

夜須斗が気付いたのは、教室に向かってくる風丘の姿だった。

まさかこんな最悪のタイミングで惣一が名前付きで暴露してしまうとは、と夜須斗は頭を抱えるが、当の本人は落ち着いていた。

 

「持ち物検査の日程。俺がクラスのグループトークに流してたから。

今日のは元々の予定になかったんだろ? 

俺が流せなかったから今日皆引っかかりまくった。

そのあたりはそこのクソババアからもう風丘も聞いてんだろうけど。」

 

「柳宮寺っ…」

 

仁絵は、風丘に続いてやって来て、廊下に控えていた地田に視線を向ける。

しかし風丘は、仁絵の暴言を咎めることなく、いつもと変わらぬ調子で続けた。

 

「そっかー。…どうやって日程分かったの?」

 

「たまたま職員室行った時、日程のプリント見つけたから写真撮った。」

 

「その写真残ってるの?」

 

「消したに決まってんじゃん。そんな証拠。」

 

「グループトークは?」

 

「日程文字で流してるだけだし、送信取り消ししてる。」

 

「随分用意周到だねぇ。」

 

「……、まぁでも、持ち物検査の何日か前に決まって俺が何かをトークに投げて、

その後送信取り消ししてる記録だけで、十分なんじゃねーの?」

 

そこのババアには、と仁絵が地田に水を向けると、地田は仁絵に近付いてくる。

 

「久々にやってくれたな柳宮寺。お前がやったことは盗撮に脅迫だぞ?」

 

「えぇぇぇ!?」

 

刺激の強い言葉に、つばめが声を上げ、残って息をひそめていた他のクラスメイトたちもざわつく。

 

「盗撮ったってその撮った証拠もうないじゃん。」

 

夜須斗が反論すると、地田はジロリと睨み、切り捨てた。

 

「証拠も何も、今柳宮寺が自分で白状しただろう。柳宮寺は風丘にはまともに話すからな。」

 

「えー、お褒めにあずかり光栄ですー。」

 

「風丘もふざけてないで…」

 

地田の言葉に、茶化すような返事をした風丘だったが、二言目にボソッと呟いた。

 

「でも…ほんとにそうかなぁ…」

「っ…」

 

「ん? 何だって?」

 

地田も他の生徒たちも聞き取れなかったようだが、一番近くにいた仁絵は何となく聞き取れてしまい、思わず息をのむ。

しかし、風丘は次にはケロッとしてまたいつもの調子に戻り、地田にニコッと微笑みかけた。

 

「地田先生。今回のことは、あとは俺にお任せください!

ほら、俺にはまともに話してくれるって地田先生も言ってくれたことですし!

地田先生とは相性悪いんで、俺と二人きりにしてもらえるとっ」

 

「な、何だいきなり…いや、だけどお前は、持ち物検査に関しては甘やかしすぎ…」

 

「いつもはそうですが…“今回は”、キツーーーーーーくお灸据えますからっ ねっ?」

 

風丘に詰め寄られ、地田も気圧されてまぁ、分かった、と頷く。

 

「…仕方ない。後で生徒指導部にちゃんと報告しろよ。足りないと判断したら生徒指導部から追加の罰もあるからな。」

 

「はいはーい。」

 

そう言って教室を後にする地田に、風丘は手をひらひら振って見送ると、さて、と仁絵に向き直る。

 

「お部屋行こっか。柳宮寺。」

 

「…。」

 

 

 

 

 

所変わって生徒指導室。

 

歩夢は、大方の予想通り、金橋に事情を知らないか聞かれていた。

 

「何か知ってるでしょう? 

クラス全体で持ち物検査の日取りを共有していたんじゃないの?」

 

「いやー…特に何も…」

 

「情報の出所はどこなの?」

 

「情報なんて…」

 

何とかのらりくらりと躱していた歩夢だが、ここへ来て金橋が揺さぶりをかけてきた。

 

「今日の検査は、確かに予定になかったの。

…委員長の宮倉君にだから言うけど、貴方のクラスには持ち物検査引っかかる常習犯たちがいるでしょう。」

 

「…何をおっしゃりたいのか…。」

 

「それがここ最近、何も引っかからない。正確に言えば、大したもので引っかからない。

初日に引っかかった新堂君を筆頭に誰も。

抜き打ちなのに…ね。生徒指導部でおかしい、って話になったの。」

 

疑われたあまりの理由に、いくら日々の積み重ねで自業自得とはいえ、歩夢は眉間に皺を寄せる。

 

「そんな言い方…惣一たちに失礼だと思いますが。」

 

不快さが顔に出る歩夢に、金橋は感心して笑う。

 

「フフッ、さすが風丘先生のクラスの学級委員長ね。風丘先生も同じことを言ったわ。」

 

「えっ…」

 

「それで『さすがにあの子たちも学んでくれたんじゃないですか』って言ってたわ。

とはいえ、生徒指導部としても一回確かめたい、ってなってね。

だからじゃあ一度、全く突然に、予想されにくいタイミングでやってみましょう、ってことになったの。

それが今朝。そして…この結果だったの。」

 

「っ…」

 

「風丘先生もさぞ残念だったことと思うわ。皆の成長だと期待してたのに。

貴方も学級委員長としてどう思ってる? 

もちろん宮倉君が積極的に関与してるなんて思ってないわ。

知ってることを教えてほしいの。」

 

その言葉に、歩夢は拳をぎゅっと握った。

金橋に悪気があるのかないのか、

一番的外れな方向で証言を引き出そうとしているのがひどく滑稽でもあり、

しかし一方で歩夢に罪悪感を与えた。

正に首謀者は歩夢であり、仁絵は歩夢に巻きこまれてくれただけだ。

それに、金橋の言葉がもし全て本当だとしたら、今回のことをきっかけに風丘も傷つけてしまったのではないか、と歩夢が一抹の不安を覚えた時だった。

 

「宮倉。お前今朝もだけどなんでそんなに柳宮寺のことを庇うんだ。」

 

「えっ…」

 

生徒指導室の扉が開き、地田が入ってきた。聞き捨てならない言葉と共に。

 

「それは…」

 

「あら、やっぱり柳宮寺くんだったんですか?」

 

「えぇ。職員室で日程表を盗撮して、クラスのグループトークに流していたと。

風丘に聞かれて自白して…、おい、宮倉!?」

 

地田の説明を聞いて、歩夢は生徒指導室を飛び出した。

助けてくれとはふざけつつも確かに言ったが、

脳裏によぎったとある展開、それは全く望んでいない。

 

 

 

生徒指導室と風丘の部屋の間に教室がある。

立ち寄ったが、当然、仁絵の姿も風丘の姿ももうなかった。

 

「委員長! 大丈夫!? 金橋に詰められたり…「仁絵は?」

 

心配してつばめが駆け寄ってくれたが、申し訳ないがそれどころではない。

遮るように問いかけると、つばめは目を丸くして、しかしその後へにゃりと口を曲げて言った。

 

「風丘に…持ち物検査の情報源、自分だってバラしちゃって二人で部屋に…」

 

つばめの言葉に、歩夢は一瞬顔をゆがめ、更に聞く。

 

「俺の、ことは…?」

 

「え?」

 

「俺のこと、何か言ってなかった?」

 

歩夢の問いかけに、つばめと横で聞いていた惣一が二人して首を傾げる。

 

「と、特に…」「委員長、別に関係なくね?」

 

「っ…」

 

「あ、委員長!」

 

二人の言葉が言い終わらないうちに、歩夢は教室を後にし、駆け出した。

廊下を全力疾走する歩夢の肺に廊下の冷たい空気が満ちる。

走っているのに、全身が冷えていくようだった。

間に合いますように。歩夢はその一心で、メイン教室群から外れた風丘の部屋を目指した。

お久しぶりでございます、白瀬ですうさぎのぬいぐるみ

 

さてさて、メガネ教師 高校編8話後書き。

ようやく出来上がった霧山/仁絵 編です!!

 

スパのきっかけから悩ましかった今回あせる

2人の絡みはやっぱり図書委員だよなーということで、

まとめていったら結構シンプルになりました笑

 

きっかけは単純な居眠りというニヤリ

仁絵は中学編でも結構複雑なストーリーになりがちなので、

今回みたいな「ザ・スパ小説」な王道ストーリーは

意外とそんなにない(と思う)のでなかなか新鮮でした。

 

質問箱でもお答えしましたが、

最近読んでくださる方々の中で

仁絵がどんどん優等生化(笑)してきているので、

まぁ良い子になりつつもまだまだやらかしてるよ、というのを

今回書いてみました笑ううさぎ

 

そして衝撃(?)の笑、霧山の乗馬鞭(人間用)←

鞭はちょいちょいリクエスト頂いていたんですが、

出し所と使い手が難しすぎてずーーーーっと保留にしてました。

でも、似合うのは…霧山だよね…ともずっと思っていて、

今回満を持しての登場。

スパまでの展開がかなりスタンダードなので、

お話のアクセントになったかな、とは思いつつ、

スパの理由のわりに乗馬鞭は厳しすぎないか??と

作者本人も思ってしまいましたが、

そこは仁絵に犠牲になっていただきましたにっこり

仁絵も言ってますがほぼほぼこれは霧山の趣味だと思ってます笑

クールビューティーが黒光りする乗馬鞭持ってる、という

絵を想像したいがためのラストシーンですにやり

 

乗馬鞭、白瀬が数回やっている、

唐突なスパ衝動を発散してもらうために女王様にスパしてもらう、の時に←

数回使ってもらったことがあるんですが、

加減によっては耐えられなくもない…痛さだったので

(あくまでその女王様が私にしてくださった時の場合だけですがあせる)

まぁ、これなら…いけるか…?って感じで出してみました。

道具としてはだいぶ異色ですが、笑って読んでいただけたら嬉しいですほっこり

 

さぁ、そしてちょくちょくポストしている

某K-POP系アイドルモデルのスパ小説は、

何故かプレゼントした友人にお褒めの言葉を頂き、

許可も頂いたので、

ある程度全く知らない方でも読めるような手直しをしたら

ベッターにひっそりと上げようかなと思ってます。

界隈が全く違うので、ご興味のない方はスルー推奨です。

 

メガネ教師の次は珍しくまだ全く決まってない白紙なのですが笑

どんなのがいいですかね…。

中途半端なネタのメモ書きばかりがたまっていくので、

なんやかんや書けそうなものを探す作業にまた入りたいと思いますにっこり

 

あと、今週末辺りゆるーーーくXのスペースやろうかなと考えています。

スパを緩く話しつつ、

来週諸事情によりプライベートで三泊四日するのでパッキングしたい笑

ツイキャスみたいにずっと喋ってる、って感じではないと思いますが、

何となくやろうかなと思い立ったので。。。

特別大々的に告知はしませんが、たぶん土曜夜。

ひっそりなんか始まったらお時間ある方覗いてやってください。

ただただ独り言を垂れ流してると思います笑

 

それではまたお会いしましょう音譜

夜に後書き上げるって言ったのにパソコンの前で寝落ち、

つい先ほど目覚めて実は朝から絶望気味の白瀬でした昇天