完全復活の狼煙!山田哲人選手への期待 | 尾林衡史のクイズブログ

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3月2日、バンテリンドームで行われたオープン戦の対中日戦で、2番セカンドで出場した山田哲人選手は3打数2安打2打点の活躍でした。

 

第1打席はあと少しでホームラン(というか、バンテリン以外では間違いなく本塁打)のフェンス直撃の2塁打、第3打席は無死2、3塁のチャンスで2者を迎え入れるタイムリーヒットでした。

 

まだオープン戦序盤の段階ですが、今シーズンは明らかに動きが良く、完全復活を期待させる内容と感じます。

 

2020年オフ、FA権を取得した山田哲人選手はスワローズの7年契約を受け残留します。

すると山田選手は青木宣親選手からキャプテンを引き継ぎ、名実ともにスワローズの看板を背負う覚悟をみせます。

 

迎えた2021年、打率2割7分2厘、34本塁打、101打点で日本一に貢献、さらにレギュラーシーズンを中断して行った東京オリンピックでも全5試合に出場して金メダル獲得に貢献します。

 

2022年は苦しみながらも勝負強い打撃でチームを引っ張るも7月にコロナで離脱、ここから暗雲がたちこめます。

復帰後に本人が「筋肉がユルユルだった」と語るように体からキレが失われ苦しい状況が続きます。

結局チームはリーグ2連覇を果たすも自身は130試合で打率2割4分3厘、23本塁打、65打点と物足りない成績でした。

 

続く2023年はWBCの代表に選出され6試合に出場し世界一に貢献するも、迎えたシーズンでは疲れがとれなかったのか、開幕早々にケガで離脱、その後も不振と不調が重なり、10年ぶりに規定打席に未到達となり、打率2割3分1厘、14本塁打、40打点とまったくの不本意な成績で終わりました。

 

振り返るとこの3年間は、2021年は東京オリンピックの影響で日本シリーズが11月下旬までずれ込み、しかもその東京オリンピックにも日本シリーズにも出場しフルで働いた上で、オフも少ししか取れず、2022年も日本シリーズまで出場、さらに2023年はWBCメンバーに選ばれたことで早めの調整を強いられたため、ほぼ自分と向き合う時間はとれなかったと思います。

 

しかし、2023年は10月初旬でレギュラーシーズン終了し、その後オフにじっくりと体を休めたり自身と向き合うことができたと思います。

 

最近では衰えを指摘されますが、まだ31歳(2024年7月の誕生日で32歳)と老け込む年齢ではないですし、ベテランになれば体力は衰えてもそれを技術や経験でカバーできると思います。

 

スワローズには、そのお手本ともいえる青木宣親選手がいて、青木選手は36歳シーズンの2018年にメジャーから日本に復帰すると3割2分7厘、さらに38歳で迎えた2020年は3割1分7厘、18本塁打とを記録しており、これをみれば山田選手もまだいけると思います。

 

2024年はふたたびグラウンドで躍動する姿を見せてくれることを願います。