石川雅規投手、相撲部屋自主トレ!で思い出す、「大相撲力士&プロ野球選手」の二刀流が実在した! | 尾林衡史のクイズブログ

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2024年1月、東京ヤクルトスワローズの石川雅規投手が大相撲の押尾川部屋に一日入門して自主トレを行ったことが話題となりました。

 

石川投手と押尾川親方(元関脇・豪風)が同じ秋田県出身の同学年(石川投手は秋田商業高校、押尾川親方は金足農業高校)という縁で実現したようですが、プロ野球と大相撲には深い縁が昔から存在ます。

 

古くは、西鉄の主砲・中西太さんは現役時代に井筒部屋でトレーニングを行っていたのは有名な話です。

 

 
上記の記事によると中西さんは三段目クラスの力士には圧倒していたとのことで、野球ではなく相撲を選んでいたら幕内まで登れたのではと思います。
 
また、中日や楽天で主砲として活躍し、セ・パ両リーグで本塁打王を獲得した山崎武司さんは中学時代に野球部のほかに相撲部の助っ人として活躍し、相撲部屋からスカウトがあったことを明かしています。
余談ですが、山崎さんの長男も中学時代にバスケ部ながら相撲部の助っ人として全国大会に出場しています。
 
それ以降も、1991年オフには読売ジャイアンツが若手選手を相撲研修としてトレーニングを行ったり、2019年にはオリックスのK-鈴木投手(当時)が、武蔵川部屋で自主トレを行っています。
 
反対に、大相撲力士で元球児も多く、代表されるのが元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方です。
小中学校で野球をやっていましたが、のちにプロ野球に進む美馬学投手の才能に圧倒され、大相撲の門をたたいたと語っています。
ちなみに二所ノ関部屋では2024年1月、常総学院高校野球部のメンバーが弟子入りしており、第2の稀勢の里なるかと注目されています。
 
しかししかし、上には上がいて「大相撲力士とプロ野球選手」の両方を経験した人物がいます。
 
といっても二刀流ではなく、一方を引退した後にもう一方の門をたたいた人物です。
 
まず1人目は土師一男(はじ・かずお)さん、1964年から2年間近鉄バファローズに投手として在籍するも一軍登板がないまま引退、すると大相撲力士に転向し「佐賀ノ海」と名乗り十両まで昇進します。
 
もう1人は市場孝之さん、こちらは反対に大相撲力士としてキャリアをスタートさせます。
中学卒業後、琴市場のしこ名で力士としてデビューするも4場所で廃業、その後、国際海洋高校に進学して野球部に入るとその後、ロッテの練習生を経て1991年ドラフトでロッテに指名され入団します。
しかし、ロッテでは2年間在籍するも一軍でプレーはかなわず引退します。
 
市場さんは現在は、こどもに野球を教える「NPO法人ホークスジュニアアカデミー」でコーチを務めており、野球の発展に尽力しています。
 
個人的にはヤクルトの村上宗隆選手は相撲をやっていたら横綱も目指せたと思っています。
野球を選んでくれたことに感謝しています。
 
いずれ、大相撲で関取&プロ野球で活躍する選手が現れるのか、首を長くして待ちたいと思います。