こんにちは、北カリフォルニアの会議通訳者、EJ Expert代表のブラッドリー純子です。
少し前の記事で受講生で通訳者として活躍している中村由紀子さんのインタビュー【前半】を記載しました。
最近EJ Expertで学んだスキルと知識を活かして社内通訳者になれたとかフリーとして活動を開始したという連絡を多くいただきます。
講座を運営してきてよかった!と感じる瞬間です。
[前半の続き]
具体的にどんなトレーニング内容や動画などの教材がためになりましたか?
クラス教材の動画はアメリカから、ホットなトピックばかりで楽しかったです。
様々なテーマが組み込まれていたため、幅広く勉強もすることができます。コロナという前例のない状況を各業界から角度を変えて見つめ、複合的に考えることができました。
幅広い分野に触れたことが仕事でも役立っています。業界の垣根を超えた議論についていくためには、得意な分野以外の知識も大切だと思いました。
毎回の授業は録画でアップロードされ、自分のパフォーマンスを聞き直して振り返ることで弱点強化ができました。
コロナ禍で孤独な時期に実力のあるクラスメートから刺激を受けて励みになり、情報共有や話しができ心強かったです。
Q5: これからの時代に「クライアントから求められる通訳者」とは、どんな通訳者だと思いますか?プロとして普段から心がけていることは何ですか?
A:会議参加者も英語のできる方が増えていますので、プロとしては正確で分かりやすい、質の高い通訳をすることが大切だと思います。
普段は会議参加者、クライアントに満足して頂けることが一番ですので、状況に合わせて柔軟に対応するよう心がけています。
話者の伝えたいメッセージを分かりやすく、エネルギーまで伝わるような通訳をしたいと思っています。
そのために日々努力を続けていきたいです。
Q6: 現在通訳者を目指して頑張っている後輩たち、EJ Expertの会議通訳講座を受講しようと思っている人たちにぜひアドバイスをお願いします。
私は20代後半で通訳の仕事を始めてキャリアは長いのですが、出産や育児、体調をくずなど、思うように進まない時期が何度もありました。
ですが、ずっと続けてきたこと、早くから現場に飛び込んでいったことは良かったと思います。
大きな会議のブース同時通訳の他にも、様々な形態や場面での通訳があり、それぞれにクライアントに必要とされる、やりがいのある仕事であることが分かりました。
企業での社内通訳・翻訳では専門家から深い知識を教えていただきながら、チームの皆さんと一緒に働けるという充実感があり楽しかったです。
これまでの色々な経験が、現在の仕事に繋がっていると感じます。
Q7: 最後に今後のビジョンを教えてください(通訳者としてどのように進化したいか、どんな分野の仕事をしたいか、など)。
A:社内通訳として経験のある医薬・医療機器やITの分野で、より専門性の高い会議に対応していきたいです。
今年の会議で担当した、バイオ医薬品の分野をもっと深めます。
講座で学んだイノベーションやITの最新の流れや知識も吸収して、クライアントに信頼される安定した通訳をしたいです。
通訳の仕事を通じて様々な分野に関わり、沢山の方々とお会いすることができました。
これからもご縁を大切に、ご一緒する方々から学び成長していきたいと思っています
仕事の合間に丁寧にドリップ式で入れたコーヒー。最近はスーパーでは買わず地元のロースターの豆を使っています。
日本の叔母が送ってくれた美味しいフルーツ味のクッキー。
私の好きなマロングラッセやチョコレートなどアメリカでは入手できないデパ地下スイーツを送ってくれてコロナ禍では本当に大感謝
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