'24.6/23⑦【観戦記】DDT 浜松大会 ③ | ~‡コキュートス‡~

'24.6/23⑦【観戦記】DDT 浜松大会 ③

(−A−)という事で…

6/23(日)に静岡県浜松市のアクトシティ浜松 展示イベントホールで開催されたDDTプロレスリング『What are you doing 2024 TOUR in  HAMAMATSU』の観戦記…今回で終了しますので、タイムリーさとは程遠い内容ですが、奇特な方はもうちょっとだけお付き合い下さいませ。

前回記事で全6試合中の第4試合までを書きましたので、今回は残るセミファイナルとメインイベントを紹介して行きますね。



■DDT浜松大会のセミファイナルに組まれたのは、"BURNING" のリーダー 遠藤哲哉vs "DAMNATION T.A" のKANONの一騎打ち☆

KANON(カノン)は、'19年7月にTAKAみちのく主宰の『プロフェッショナルレスリングJUST TAP OUT』(現『JTO』)でデビュー、'22年3月末で同団体を退団→同年4月からDDTにレギュラー参戦し、佐々木大輔率いるヒールユニット "DAMNATION T.A" のメンバーとして活躍している27歳の選手です。

遠藤哲哉は、かつての全日本プロレスやプロレスリング・ノアにも同名ユニットが存在した "BURNING" の現在のリーダーで、 DDTのトップの一角を占める実力者です。
(−A−)ちょっと説明しますと…

'21年12月から活動している現在のBURNING(バーニング)は、遠藤哲哉が小橋建太(※第1次、第2次バーニングのリーダー)のアドバイスで秋山準(※第3次バーニングのリーダー)を参謀格に結成した "第4次" バーニングです。

ちなみに第1次は四天王時代の全日本プロレス、第2次は草創期のプロレスリング・ノア、第3次は武藤敬司体制下の全日本プロレスを舞台に活躍したユニットですね。

そして、現在のBURNINGは、昨年末に遠藤哲哉をバックアップしていた秋山準が脱退した事で、遠藤哲哉をリーダーに今年1月に加入した飯野雄貴、結成時からのメンバー高鹿佑也の3人で活動している形になってます。(※もう1人、岡田佑介もメンバーですが、現在病気療養中)


(−A−)さて、試合の話に戻りましょう。

腕の取り合いでスタートし、KANONが先手を取りますが、遠藤も切り返していきます。

やがて試合が動き出し、KANONを場外に落とした遠藤がプランチャ・スイシーダを敢行するも、これを膝で迎撃したKANONがラフな場外戦でペースを握り、リング上に戻して有利に攻め立てて行きます。

バックブリーカーから得意のコブラツイストに入ったKANONでしたが、脱出した遠藤が反撃開始!

スワンダイブ式フォーアームを決め、場外に落とすと…遠藤スペシャル!

リングに戻し、コーナー最上段から飛ぼうとしますが、KANONのセコンドに就いていた佐々木大輔に気を取られて反撃されてしまい、KANONは再びコブラツイスト!遠藤は何とかロープへ逃れます。

ロープワークの攻防で遠藤の足を佐々木が、KANONが足を遠藤のセコンド飯野雄貴が引っ張るなど、両ユニットのインターフェアもありましたが…その後、再びリング上での真っ向勝負に!

両者ダウン状態から先に立ち上がったKANONがラリアットを決め、旋回式ブレーンバスター "スリーピーホロウ"!更にシットダウン式の変型グランドコブラツイストと攻め立てます!

遠藤は耐えて切り返していきますが、KANONはならばとスタンドでのコブラツイスト!

しかし、これを逃れた遠藤は、リストクラッチ式の変型マスキュラーボムからトーチャーラックボム!

これをカウント2で返されると、コーナー最上段から必殺のバーニングスタープレス!

遠藤哲哉が見事勝利を収めました◎
(−A−)バーニングスタープレスとは…

シューティングスタープレス(※コーナー最上段から後方回転しながら身体を浴びせる高難度のボディプレス)の事なんですが、自らのユニットBURNINGを結成してから遠藤のシューティングスタープレスはバーニングスタープレスと呼称されています。

ちなみに、ニックネームもBURNING結成後は "バーニングスター" を名乗っています。
勝ち名乗りを受けた遠藤は、決着後もなかなか立てないKANONを認めるような仕草をしてからリングを降りて退場して行きました…。



■DDTプロレスリング浜松大会のメインイベントは、"The 37KAMIINA" のMAO&勝俣瞬馬と "SCHADENFREUDE International" のクリス・ブルックス&正田壮史が激突したタッグマッチ☆

先ずは青コーナー、クリス・ブルックス&正田壮史が入場。

↓'22年8月に入門から3ヶ月という同団体史上最速でデビュー、将来のエース候補として期待も大きい "超新星" 正田壮史。22歳の大学生でもあります。

↓母国イギリスで'07年にデビュー、'19年6月にDDTに初来日を果たし、'20年からは日本に移住して活躍…昨年は『KING OF DDT トーナメント 2023』に初優勝、KO-D無差別級王座を初戴冠するなどDDTには欠かせないトップ選手の1人、クリス・ブルックス。

クリスと正田が持参した色違いのベルトは、KO-D10人タッグ王座の5本あるベルトの内の2本ですね。(※他のパートナーは高梨将弘、アントーニオ本多、メカマミー)


↓リングアナの「SCHADENFREUDE International!」のコールと共にポーズを取るクリスと正田。
(−A−)SCHADENFREUDE International…

シャーデンフロイデインターナショナルは、昨年11月にクリスが結成したユニットで、かつてイギリスで活動していた時のユニット『SCHADENFREUDE』の名称に『インターナショナル』を付けて復活させた形になるようです。(※クリス曰く、以前のメンバーは「みんな忘れてる」との事・笑)


続いて赤コーナー、MAO&勝俣瞬馬が入場。

↓昨年5月に右足距骨粉砕骨折の重傷を負い長期欠場を強いられるも、今年1月に復帰を果たし、返上した2本のベルトの1つをすぐさま取り戻した、DDTエクストリーム王者・勝俣瞬馬。
↓昨年11月、マット・カルドナの手に渡っていたDDTユニバーサル王座を奪取、以降積極的に同王座の防衛戦を重ね…今年5月には『KING OF DDT トーナメント 2024』に初優勝、来たる7.21両国国技館で同じ "The 37KAMIINA" の仲間でもある上野勇希が保持するKO-D無差別級王座に挑戦するMAO。
(−A−)The 37KAMIINA(サウナカミーナ)は…

サウナ好きの竹下幸之介、勝俣瞬馬、上野勇希、MAOのグループ"DDTサウナ部" がユニット化したものらしく、その後小嶋斗偉(現To-y)が加入…'22年に竹下が米国『AEW』とDDTの両団体所属となり、昨年AEWでヒール的な立ち位置となった事もあって、現在は事実上竹下を除いた4選手で活動しているユニットですね。


そして、MAO&勝俣瞬馬は、前述の勝俣が昨年5月に骨折してベルトを返上するまでKO-Dタッグ王者だったコンビでもあります。

KO-D無差別級王者・上野勇希、そして樋口和貞という主力選手2人が急遽欠場となった浜松大会のメインを闘う両チームは、試合前からやや緊張感すら漂わせた雰囲気…握手は交わさず、試合開始となりました。

先発したMAOと正田の互角の探り合いから勝俣vsクリスに顔合わせが変わり、勝俣は「正々堂々お願いします!」と手を差し出しますが…これは "握手するふりして「熱波wer!」とポーズを取る" のがお決まりのパターンで、それを分かってるクリスは「熱波wer!」をやる隙が無いぐらい素早く手を握ります(笑)

勝俣はリストを取り返して掴んだままトップロープへ登りますが…クリスが手を離した際にバランスを崩し、ロープに股間を痛打!(汗)

( ̄ー ̄;)これ、本当に痛かったらしい(笑)

交代したMAOは連係技を出した後「休んでろ」と勝俣をコーナーに戻しますが…すぐに「休んでんなよ!」と股間のダメージが残る勝俣にタッチ(笑)

劣勢を強いられた勝俣ですが、MAOも入ってきて流れを変え、正田を集中攻撃していきます。

しかし、クリスが正田のフォローに入って形勢逆転…正式に交代したクリスが勝俣を攻め、クリスと正田は勝俣を逃さず代わる代わる攻撃していきます!

やっとMAOにタッチした勝俣でしたが、松井レフェリーがクリスに気を取られて見ておらず、タッチした事を認めてもらえず…勝俣の劣勢が続きます(汗)

その後、遂にタッチを受けたMAOがハリウッドスタープレスを決めるなど躍動しますが…正田とブラインドタッチして虚を突いたクリスがMAOにパイルドライバー!しかし、MAOからタッチを受けた勝俣がミサイルキック敢行!

やがて、両チーム入り乱れる展開から正田とMAOの一騎打ち状態となり、胸板への蹴りを打ち合う両者!

勝俣とクリスに代わり、勝俣が攻勢に出ますが…正田が入るとMAOも入ってきて、混戦模様に!

MAOと勝俣の同士討ちからクリスと正田が連係に出るも…こちらも同士討ちしてしまいます(汗)

クリスが場外に分断され、リング上で孤軍奮闘した正田でしたが…MAOの居合いトラースキックが炸裂!

MAO&勝俣瞬馬が激戦となったメインイベントで勝利を飾りました◎

(↓してやったりの表情の勝者MAOと、ダメージで大の字の敗者・正田のコントラスト…)

勝ち名乗りを受けた後、MAOがマイクを握ります。

「クリス、正田、ありがとう!今日のDDTはね、ちょっとだけスペシャルですよ。上野勇希、樋口和貞の急遽欠場…でもな、その分、俺たちは頑張って、タイトルマッチ級の試合しようと思って今日は来ましたよ!」

「今、地方大会がどうだこうだ、言われてるかも知れないけどな、地方大会のDDTはな…ちょっと尖ってんだよ。今日はエッジの効いた興行でしたね。みんな楽しかったですか?楽しかったですか?(※観客大歓声&拍手)」

「よし、俺は7月に上野勇希の持つKO-D無差別級のベルトに挑戦する。DDTの1番強いベルトに俺は挑戦する。俺は絶対、獲ります!瞬馬もこのベルト、防衛し続けます!それに、To-yと瞬馬と誰かで、6人タッグのベルトも獲ります!」

「俺たちは、まだまだ止まらねえ!いや、止まってらんねえんだよ!DDTはな、こっからも、驀進し続ける、やりまくるぞぉ〜!」

そして、MAO、勝俣にTo-yを加えた3人で円陣を組み、右手を掲げ…ポーズを取りました。
( ̄ー ̄)いやあ…MAOちゃん、いいわ♪


今回のDDT浜松大会、再三書いてきたようにKO-D無差別級王者としてトップを張ってる上野勇希や主力選手の1人・樋口和貞が急遽欠場となり、私の大好きなアントーニオ本多(笑)も元々出場メンバーに入っておらず、これまではDDT観戦時のお目当てでもあった赤井沙希さんも昨年引退したので勿論いない、そんな状況での久しぶりのDDT観戦だったんですが…


( ̄ー ̄)いやあ、やられましたわ。


予想を大きく上回る面白い興行でした!


本当、行って良かったです♪



(−A−)という事で…


大会が終了したのは20:00頃でしたかね?


大会後のサイン会等を行う選手もいましたが、私はすぐに会場を出て、真っ直ぐお隣の浜松市駅北駐車場へ。


( ̄ー ̄)いや…


この日はマリーゴールド新木場大会のWRESTLE UNIVERSEでの生中継がありましてね、時間的に生中継は観れなかったんですが、観戦した6.16名古屋大会で引き分けに終わった青野未来vsMIRAIの再戦を(アーカイブ配信にはなりますが)なるだけ早く観たかったのでね。(笑)


駐車場を出発し、某国道をひたすら東に走りまして…最寄りのコンビニに寄って夕飯を買い、21:20頃静岡県某所に到着。


荷物など片付けを済ませてから、無事にネタバレ無しの状態でマリーゴールド新木場のアーカイブ配信を観まして…


昼に東京女子プロレス、夜にDDTプロレスリングと昼夜に渡ってプロレス観戦してきた6/23が終わりました◎



(−A−)という事で…


開催日から2週間以上遅れましたが、6.23DDT浜松大会観戦記を終わりたいと思います。


読んで下さった物好きな皆様、ありがとうございました♪


(−A−)y~ムフフ











お気付きだろうか。このDDT浜松大会、私が行った今年初の「女子プロレス団体ではないプロレス団体」の観戦だった事を。(笑)