'23.11/12【観戦記】DDT 両国大会 ⑤ | ~‡コキュートス‡~

'23.11/12【観戦記】DDT 両国大会 ⑤

(−A−)という事で…

DDTプロレスリング年間最大のビッグマッチ、11.12両国国技館『Ultimate Party 2023』の観戦記を、今さらながらですがお送りしておりますが…



(−A−)余談ですが…

1つの大会に甲乙付けがたいような対戦カードが複数ある時に、ダブルメインイベントとかトリプルメインイベントとか銘打たれるのは特にプロレスではよくあるんですが…実質的には「最後の試合がメインイベント、その前の試合はセミファイナル」なわけで、「何で○○vs●●がメインじゃないんだよ(怒)」みたいなファンへの誤魔化しに過ぎない。と私は思ってます。賢明なファンなら「最後の試合が真のメインイベント」だと分かってますしね。

とか言っといて、あれですが…今回紹介する試合は、仮であってもメインイベントと呼称したい気持ちは分かるビッグカードですので、この試合をダブルメインイベントの1つ目と称した事への批判ではないです。なので、この記事でも『ダブルメインイベント1』と書きますね。



■全12試合がラインナップされた11.12両国国技館大会の11試合目、ダブルメインイベント1『DRAMATIC DREAM MATCH』と銘打たれた、クリス・ジェリコvsKONOSUKE TAKESHITAの一騎打ち☆


先ず、KONOSUKE TAKESHITAですが…DDTとアメリカ『AEW』のダブル所属という形で活躍している竹下幸之介ですね。
現在キャリア11年、28歳の竹下は、DDTの若きエース…というか事実上のトップ選手でしたが、そのポジションに安住せず昨年春からアメリカ『AEW』にも参戦、同年11月にはAEWとも所属契約を交わしてDDTとAEWのダブル所属となり、通常はAEWをメインに活動し、年に何度か帰ってきてDDTのビッグマッチ等に参戦する形をとっています。

で、最近のDDT参戦時は「米国AEWのトップ戦線に食い込んで活躍している選手」という意味合いを出したいのか、『KONOSUKE TAKESHITA』とローマ字で表記されてるんですけど…面倒臭いので『竹下幸之介』で書いてきますね(笑)


そして、クリス・ジェリコは若い時には天龍源一郎主宰の『WAR』や新日本プロレスにも参戦し、その後『WWE』入りして世界的なスーパースターとなった選手で、現在はWWEに次ぐアメリカのメジャー団体AEWのトップスターの1人として活躍している "超が3つぐらい付く大物" です◎
現在キャリア33年、53歳という大ベテランながらも、そのバイタリティーは全く衰えず大暴れしており…何を隠そう私も大好きな選手でして、X等にジェリコの事を書く時は、普通に「ジェリコさん」と書いております(笑)

なので、赤井沙希さんの引退試合を目当てにこの両国大会のチケットを購入していた私が、ジェリコさん参戦決定の報を聞き狂喜した事は言うまでもございません!(笑)


(−A−)そして…

竹下vsジェリコというカードは、それだけでも充分夢の対決と言っていいんですが、それに加えて両者はAEWで抗争中の関係にありまして、アメリカで現在進行形の闘いの直輸入カード…しかも、AEWでも実現してないシングルマッチが日本のDDTのリングで行われるという、とんでもない一戦でした◎


(−A−)それと大事な事がもう1つ。

AEWでクリス・ジェリコが入場する際、ジェリコ自身がボーカルを務めるバンドFOZZYの『Judas』という曲が流れると…会場の観客が大合唱するんですね♪

果たして日本のDDTの会場で『Judas』の大合唱は起こるのか⁉ いや、起きて欲しい!というジェリコ ファン、AEWファンがたくさんいまして…勿論私もその1人で、それが両国大会観戦記①に書いた「クリス・ジェリコの入場テーマ曲『Judas』をひたすらリピートして練習しながら、最寄りの新幹線停車駅に向かいました」という謎の文章は、そういう事です(笑)


(−A−)かくして、いよいよその時…

『Judas』が会場に流れ始め、観客のどよめきの中で姿を現したクリス・ジェリコ…

うわ!たくさんのお客さんが歌ってるよ!

(゚∀゚)おお♪

いやはや、最高だなあ…

↓の動画の方が観客が歌ってる事が分かりやすいかも?

( ̄ー ̄)かく言う私も…


頑張って歌ったんですけどね、ちょっとでも大きい声で歌う事に意識を置きすぎたからか、肝心の最後の部分がキーが高くなり過ぎて声が出ないという失態!(汗)


ですが、あの空間を体感出来て、最高の気分でしたね。


これは後で映像観て分かった事ですが…ファンの合唱が終わった瞬間、ジェリコさんが「Thanks!」て言ってるんですよ。喜んでくれたみたいで、本当良かった♪(嬉泣)



(−A−)そんな空気の中を…


竹下幸之介がDDTでのテーマ曲で入場!

ジェリコの入場の盛り上がりに喰われた感はありましたが…このカードをDDT両国大会で実現出来たのは、何よりも竹下のAEWでの頑張りがあればこそ!感謝しかないです。
試合開始のゴングが鳴ると、「Let's go, JERICHO!(TAーKEーSHIーTA!)」と米国流のチャントが発生!

お客さんも前のめりで楽しんでます♪


そして…肝心の試合内容も凄かった!

序盤から息を呑む攻防を展開した後、ジェリコが竹下をラリアットで場外に転落させると、枡席までなだれ込んでエルボー合戦!
それからジェリコは客席と通路を分ける柵でぶん殴るなど場外戦を有利に進めると、場外でのブレーンバスターを狙いましたが…踏ん張った竹下が逆にブレーンバスター!

会場からは「This is awesome!」というチャントが鳴り響きます!


リングに戻り、チョップ合戦から竹下がAEWでTAKESHITA LINEと呼ばるるジャンピングラリアットを決めて優勢な展開に持っていきますが…


ジェリコは流れを寸断して反撃…一進一退の目の離せない攻防から、必殺技ウォールズオブジェリコを決めるジェリコ!

(−A−)ウォールズオブジェリコは…


昔からある逆エビ固めでして、日本ではいつからか「若手の技」みたいな扱いをされてますが…クリス・ジェリコはそんな古典的な基本技を聖書の記述にもある「ウォールズオブジェリコ(ジェリコの壁)」と名付けて、必殺技に昇華させちゃったんですね。


クリス・ジェリコが如何に優れたプロレスラーであるかが分かるエピソードの1つですよね◎



このウォールズオブジェリコから逃れた竹下は、"ジャンボ鶴田から直伝された" 秋山準から伝授されたジャンピングニーパットを炸裂させますが…続くビッグブーツをかわしたジェリコは、エプロンに出た竹下にコーナーを使った三角蹴り!


そして、場外に転落した竹下にプランチャ・スイシーダで追撃!

↓ブレブレだけど写真撮ったから見て!(笑)

更に鉄柱に叩きつけようとしたジェリコですが、逆に竹下が叩きつけ…コーナー上の攻防を制した竹下は、リング内へ雪崩式ブレーンバスター!

会場からは「This is  awesome」!

チョップ合戦から竹下がブルーサンダーで叩きつけ、コーナー最上段からフロッグスプラッシュを敢行も…これをかわしたジェリコが元祖ライオンサルト!

このライオンサルト(※セカンドロープの反動で仕掛けるムーンサルトプレス)は、ライオンハートと名乗っていた若き日のジェリコが開発したオリジナル技なんです◎



膝立ちでのエルボー合戦から竹下が頭突き連発!


ジェリコのジューダス・エフェクト(※回転バック肘)をガードした竹下は、エルボー 一撃から…まだ接点の無い時代にジェリコに因んでウォールズオブタケシタと名付けた逆エビ固め!


ロープに逃れ、エプロンに出たジェリコをジャンピングニーパットで場外に落とした竹下は、トップロープ越えのトペコンヒーロ!


「fight forever」チャントが一部の観客から起こります!


竹下はリングに戻したジェリコにダイビングセントーンを投下するも、ジェリコは膝を立てる "剣山" でディフェンスし、すかさず本日2度目のライオンサルトを狙いますが…これに竹下が剣山のお返し!(汗)

 

再び膝立ちのエルボー合戦となり、倒れたジェリコを立たせてジャーマン・スープレックスを狙った竹下ですが、サムソンクラッチで切り返すジェリコ!


カウント2で返されると、この日2度目のウォールズオブジェリコに入りますが…ロープに逃れた竹下は、人でなしドライバーでマットに突き刺し、離さずにぶっこ抜きジャーマンでぶん投げます!(汗)


そしてAEWでは『ワガママ』という名称で呼ばれる走り込んでの膝蹴りを決めた竹下ですが… 


ロープワークからジェリコはカウンターのコードブレーカー!


コーナーに竹下を乗せたジェリコは、雪崩式フランケンシュタイナーを狙いますが…これを阻止した竹下が雪崩式ブルーサンダー!


エルボー連打から攻勢に出た竹下は、ジャンピングニーパット3連発!更にサポーターを下げて剥き出しにした膝でのジャンピングニーパットを狙って走り込みますが…これをキャッチしたジェリコは、3度目のウォールズオブジェリコへ!!

 リングのほぼ中央でガッチリと決まったウォールズオブジェリコを耐える竹下でしたが…

ジェリコが更に急角度に締め上げると、竹下は遂にマットを叩いてギブアップの意思表示!
クリス・ジェリコが竹下幸之介との大激戦に勝利!

場内には勝者ジェリコのテーマ曲『Judas』の旋律が再び流れます♪
(−A−)よし、入場の時のリベンジだ♪

今度はキー抑えるところは抑えたので、ちゃんと「あびこん、あびこん…」のとこも声出ました(笑)


流れ続ける音楽を「止めろ」とジェスチャーで示したジェリコは、自ら手を差し出し…竹下も応えて握手!(驚)
いくら死力を尽くした闘いの後とはいえ、これは絶賛抗争中のAEWのリングだったら有り得ない事…日本だからこその奇跡的な握手だったのかも知れません。

ジェリコが去る姿を悔しそうに睨みつけていた竹下は、マイクを掴むと「ドラマティック・ドリームは終わらないわ!」と一言だけ叫んで退場しました。。。

 そう、DDTとは『DRAMATIC DREAM TEAM』の略……♪



(−A−)いやはや…


AEWからクリス・ジェリコがやって来たとか、みんなで『Judas』合唱出来たとか、勿論それだけでも凄い出来事だったんですけど…加えて試合の内容が凄まじく素晴らしくてですね、最高としか言葉が出てこない闘いでした!


ジェリコさん、最高!竹下も素晴らしかったです!



(−A−)という事で…今回はここまで。


残りの1試合、ダブルメインイベント2の紹介と、大会終了後の諸々については、次回記事にてお送りする予定ですので、更新されたらよろしくお願いします。


(−A−)y~ムフフ











あ、そうだ。最後にFOZZYの『Judas』のPV貼っときますね。メロディもジェリコさんの歌唱してる映像もメッチャ格好いいんですが、歌詞がまた良いんですよ!是非とも観て聴いてみて♪