'23.11/12【観戦記】DDT 両国大会 ④ | ~‡コキュートス‡~

'23.11/12【観戦記】DDT 両国大会 ④

(−A−)という事で…

DDTプロレスリング年間最大のビッグマッチ、11.12両国国技館『Ultimate Party 2023』の観戦記を、今さらながらお送りしております。

前回記事までで、全12試合中の第8試合…赤井沙希引退試合及び引退セレモニーまでを紹介しましたので、今回は次の第9試合から行きますね。

(−A−)と書いてて何なんですが…

全12試合もあるので、どこかのタイミングで休憩が入るかな?と思ったんですけど…この後の試合数やカード編成を考えると、どうやらノンストップで最後まで行きそうだったので、赤井さんの引退試合とセレモニーの後、席を立ってトイレへ行く事にしました(汗)


2階フロアからの外側のバルコニーでは煙草を吸ってる人も結構いまして、私も一服したいところではありましたが…煙草を席に落としてきたようで、諦めて戻りました(笑)


大会進行の方は、ちょうど煽りVTRが終わって平田一喜が入場してくるタイミングでした。



■DDT両国大会も終盤戦に入る第9試合は、新日本プロレスから参戦のIWGP Jr.ヘビー級王者・高橋ヒロムと "DISASTER BOX" の平田一喜が激突した、アイアンマンヘビーメタル級選手権・Dramatic Dream Round "楽しもうぜ!!" 何が出るかな⁉ お楽しみデスマッチ☆

この両者、共に若手だった12年前に対戦経験があり、今や新日本プロレスのJr.ヘビー級を引っ張るトップスターとなった高橋ヒロムのプロ初勝利が新木場1st RINGで行われた平田一喜との一戦だったそうです。

その後は団体も違えばプロレスラーとしての路線も違ったため(?)、交わる事はありませんでしたが…ヒロムの提唱で今年実現した3.1後楽園『ジュニア夢の祭典 〜ALL STER Jr. FESTIVAL〜』に平田が参戦。

そして、DDTの9.9大田区大会にヒロムが来場し、今大会11.12両国でのヒロムvs平田という異次元対決が決定したわけですが…更にその後の10.22後楽園にて正田壮史からアイアンマンヘビーメタル級王座を奪取した直後の平田をヒロムが襲い、まさかの王座奪取!

(−A−)アイアンマンヘビーメタル級王座は…

24時間どこでもレフェリーが3カウント叩けば移動してしまう特殊なルールで争われているベルトで、歴代王者には非プロレスラーのみならず、数々の無機物も名を連ねるという、DDTならではの特異な王座ですが…歴史と伝統を誇る新日本プロレスの選手の手に渡るのは前代未聞の出来事でもあり、ベルトを巻いてしまったヒロムはその後の新日本のシリーズ中も気の抜けない日々を過ごす事になりました(爆)

(−A−)そんなこんなで…

この両国大会を迎えたわけなんですが、両者の実力差は歴然(?)という事もあって、平田考案の特別ルールが採用される事になりました。

それが『Dramatic Dream Round "楽しもうぜ!!" 何が出るかな⁉ お楽しみデスマッチ』!

試合は1ラウンド2分のラウンド制で行われ、ラウンド毎に高橋ヒロムがルーレットを回してルールが決定するというもので…ルーレットの内容にはDDT EXTREME選手権等で行われた事のあるルールに加えて、平田考案のルール等々、様々なルールがあるとの事でした。

(−A−)y~


先ずは挑戦者・平田一喜がキックボードに乗って花道を入場…テーマ曲『TOKYO GO』に合わせて、いつも通りリング上でダンスを踊ります。

続いてIWGP Jr.ヘビー級王者にして第1589代アイアンマンヘビーメタル級王者・高橋ヒロムが入場…最近入場時に着てくる奇妙な造形のガウン、ぶっちゃけ気味が悪いです(汗)

両者が揃い、いよいよ試合開始!

ヒロムが松井レフェリーに渡されたスイッチを押すと、ビジョンに映ったルーレットが回転!(笑)…1Rはミュージカルシチュエーションマッチに決定しました!

 

「ラウンド中に曲が流れ、その曲に合った技や行動をしなければならない」というルールで、曲に合った行動をしなかった場合はジャッジ(※DDTのGMであり明治座出演経験もある俳優・今林久弥が務める)の判定により試合は一時中断されます。


1Rが始まり、やがてヒーリング音楽みたいな癒やし系の曲が流れるも、構わずいつも通り攻めるヒロムでしたが…曲調に合わないとして今林GMがダメ出し!(笑)

 

今林GMにメッチャ怒られたヒロムでしたが、再開後は勇ましい感じの曲が流れた事で、水を得た魚のように攻勢に出ます!


しかし、次に流れたのは妖艶な雰囲気の曲が流れた事で、リング上は妖しい空気に包まれます(汗)

両者が危うくキスしそうになったところでラウンド終了を告げるゴングが鳴りました。(汗)


ヒロムはスイッチとビジョンが連動してるのかを疑いつつも、次のラウンドのルールを決めるため、再びルーレットを回します。

ルーレットが止まった部分に書かれたのは1対2のハンディキャップマッチ!

戦力差を考えて(笑)、ヒロムが1人の方、平田が2人の方と指定され…平田のパートナーとしてヨシヒコが登場!
この日2度目の登場となったヨシヒコについては、説明するのも野暮な気がしますので、気になる方は各自調査でお願いしますが…言えるのは、ヨシヒコと闘う選手はある意味での「プロレスラーとしての力量を試される」という事です。
初対決のヨシヒコを相手に、一気に厳しい攻撃を仕掛けて仕留めようとしたヒロムですが…フォールを返すヨシヒコ!

 

ヨシヒコの必殺技・輪廻転生の回転を止めたヒロムは、必殺のTIME BOMB 2!

これもヨシヒコがカウント2で返したところで、このラウンドが終了!


(−A−)そして、3回目のルーレットが回され…


示されたでのは「目隠しとブラジャーを着用して闘い、ブラジャーを外した方が勝ち」となる目隠し乳隠しデスマッチ!(笑)


両者は目隠しとブラジャーを装着し、ラウンド開始!

↓目隠ししてるため、手探りで相手を探す両者(笑)
このルール、DDTでは何度かやっております(爆)

ヒロムを捕まえ、ブラジャーを取りかけた平田でしたが…ヒロムはラウンド終了のゴングに救われました(汗)


4度目のルーレットで出たのは「ダンスを踊らなければ勝利する権利を得られない」という『ダンシングデスマッチ』♪


しかし、戦前から「踊らない」と公言していたヒロムは改めて踊らないと宣言し、通常の闘いを仕掛けます。


反撃した平田が踊り出すも、阻止したヒロムは平田のサングラス(※掛けると場内に『TOKYO GO』が流れます)を奪ったものの、踊るのを躊躇…反撃するも踊ってないためフォールは無効に(汗)

そうこうする内にラウンドは終了しました。


そして5度目のルーレットで遂に通常ルールになったかと思いきや…確変が起こり、ルーレットの枠が全てダンシングデスマッチに!

しかも1ラウンド55分のダンシングデスマッチとアナウンスされるというおまけ付き!(爆)

 

踊らなければルール上勝てないヒロムは大ピンチ!と思いきや、平田の手刀を手刀で受け、逆に手刀でダウンさせるという "平田ワールド" に足を踏み入れたヒロムは…先ほどは投げ捨てた平田のサングラスを手にし、場内からは大「ヒロム」コールが発生!


「DDTに上がると決めた時から、踊る事は覚悟してました。というか、踊りに来たんだ!」と叫び、サングラスを装着!『TOKYO GO』が場内に掛かり、踊りだしたヒロムに観客は大歓声を送ります!

平田も加わって2人で踊る両者!(笑)

ダンスを終えた両者は、ガッチリと握手を交わし、闘いを再開!

攻勢に出たヒロムは必殺技TIME BOMB…ではなく、12年前に平田に勝利した技フィッシャーマンズスープレックス・ホールドでフォール!
試練とも言うべき特殊ルールを闘い抜いて勝利した高橋ヒロムが、アイアンマンヘビーメタル級王座防衛に成功しました◎
勝ち名乗りを受け、勝利者賞を受け取ったヒロムは、まだ大の字のままの平田の横に寝そべりましたが…ん?

仰向けに寝るヒロムの上にIWGP Jr.ヘビー級王座のベルトが掛かっている事に気付いた松井レフェリーが3カウントを叩き…高橋ヒロムから "IWGP Jr.ヘビー級のベルト" にアイアンマンヘビーメタル級王座移動!(爆)


何が起きたのか分からず、ポカンとするヒロムを尻目に、平田がIWGP Jr.ヘビー級のベルトをフォール!(笑)

平田一喜がアイアンマンヘビーメタル級王座奪回に成功しましたが…ヒロムは事態が飲み込めない様子(汗)

マイクを取った平田は「IWGP Jr.ヘビー級のベルトに勝ったぞ!」と高らかに宣言!(爆)
ヒロムがまだ呆然とする中、平田はアピールを続けます。


「DDTのリングで夢の続きが出来た事、本当に嬉しいです。また僕も僕なりに、変な角度でプロレス界を盛り上げます。あなたは、ちょっと変だけども、ストロングスタイル、IWGP Jr.ヘビー級、極めて、すんげー防衛記録、お願いします!また、凄えでっかくなって、いっしょに、楽しい事やりましょう!今日はありがとうございました!」と、ヒロムへの感謝とエールを送り…


両者は握手を交わしました◎


…と、ここで油断した平田をヒロムが丸め込むもカウント2で返した平田は、逃げるような退場して行きました(笑)

残されたヒロムは、場内に流れる『TOKYO GO』に合わせて再び踊り…
敗者ながらも意気揚々とリングを降りましたが…いつの間にか、背後には舌なめずりする男色ディーノが!(汗)

憐れヒロムちゃん、ディーノにリップロック(※チューですね、チュー♪)されたまま、花道の奥に消えて行きました………(爆)



( ̄ー ̄)私個人的には…


高橋ヒロムはそんなに好きじゃない選手ではあるんですけど、かなり好感度上がりましたねえ(笑)


ちょっと見る目変わりました。


ありがとー♪(爆)




■第10試合に組まれたのは、"THE INDY GOD" マット・カルドナ(withステフ・デ・ランダー)に "The 37KAMIINA(サウナカミーナ)" のMAOが挑戦したDDT UNIVERSAL選手権・ノーDQマッチ☆

当初は通常のルールとして発表されていましたが、品川プリンスホテルで行われた前日記者会見で乱闘を繰り広げた末に、急遽「全ての反則行為が可能となり、レフェリーが特に危険とみなしたもの以外の凶器の使用がOK」のノーDQマッチに変更されました。


(−A−)ノーDQマッチとは…


「No Disqualification Match」の略で…「資格剥奪」や「失格となる理由」等を意味する「Disqualification」がNo、つまり反則とされる行為が反則にならない、反則裁定の無い試合。という事ですね◎


似たようなルール、同じルールで異なる名称の場合もあるんですけど、あまり深く考えても意味は無い、かも知れません(笑)



挑戦者のMAOは、9.24後楽園で竹下幸之介に「MAOのプロレス、絶対世界に通用すると思う。10代で入った俺たちも、もう20代後半。時間は過ぎていくから、自分の道は自分で進め。MAO自身が、その道を信じて進めばいい」と檄を受けると同時にバックステージに向かい、そこにいたUNIVERSAL王者カルドナに挑戦表明し、今回のタイトルマッチを決めてみせました◎

王者マット・カルドナは、ザック・ライダーのリングネームでWWEで活躍した選手で、WWE退団(※コロナ禍の影響によるコストカットで解雇)後はアメリカのみならず世界中の団体で活躍し、現在9冠王との事。

7.23両国大会で遠藤哲哉を倒してDDT UNIVERSAL王座を奪取し、9.24後楽園ではアメリカで抗争を展開していた伊藤麻希(東京女子プロレス)の挑戦を退けて初防衛に成功しています。
共に登場したステフ・デ・ランダーは、ペルシャ・ピロッタのリングネームでWWE・NXTで活躍していた女子プロレスラーで、WWE退団後の現在はカルドナと組んで活動しているとの事。

今大会で3度目となるDDTへの参戦では、いずれもカルドナに寄り添うプレーイングマネージャーとして帯同してきた形ですね。

試合開始早々にカルドナの必殺技レディオ・サイレンスが炸裂するという幕開けとなりました!


その後、MAOのペースになりかけると場外に出て間を外すカルドナ。これを追いかけたMAOが追撃しますが…ステフに気を取られた隙にカルドナの反撃を喰らってしまい、カルドナ有利な展開で闘いはリングに戻ります。


ペースを握って攻めまくるカルドナ、反則OKなルールなのでステフの介入もあってMAOはペースを掴めません(汗)


椅子を巧みに使うカルドナに対し、やっと反撃したMAOも椅子を使って逆転!用意していたプラケースを持った状態で場外に落ちたカルドナ目掛けてダイブ!カルドナを助けるべく介入しようとしたステフには、MAOのセコンドに就いていた勝俣瞬馬(※怪我で欠場中)がトラースキック!

 

試合は進み、カルドナはレフェリーを盾にしてMAOのペースを乱し、ステフも乱入してMAOを攻めていきます。


闘いに巻き込まれた松井レフェリーがダウンしてしまい、反撃に転じたMAOが得意のみちのくドライバー2を決めるもフォールは無効(汗)


そんなレフェリー不在の状況に、何とヨシヒコがレフェリーとして参入!(笑)


このチャンス(?)にヨシヒコにカウントさせる両者ですか、いずれもカウント2で勝敗はつきません(笑)

カルドナは必殺技レディオ・サイレンスを決めるも、カウントは2!ステフがヨシヒコでカウントするも…2!(笑)

ヨシヒコのレフェリングに納得行かないステフは、ヨシヒコを場外へ投げ飛ばしてしまいました(爆)


MAOが反撃した後、松井レフェリーが復活…カルドナはMAOをチャンピオンベルトで殴打するも、カウントは2!


カルドナはプラケースをMAOに叩きつけます!(汗)

そして、複数のプラケースを重ねた上への雪崩式ブレーンバスターを狙いましたが…


これを阻止したMAOがリバース・フェイマサーのような体勢でカルドナゆ積み重なったプラケースの上に叩きつけました! 

(゚∀゚;)Holy Shit!(汗)

さしものカルドナも力尽き、カウント3!

元王者でもあるMAOがDDT UNIVERSAL王座返り咲きを果たしました◎
マイクを取ったMAOは「長かった!でも、今、俺の手元には、UNIVERSALがある!本当にありがとう、本当に長かった、これで終わりじゃないけど、本当に長かった」と喜びを語り…

「今日、こんなに、たくさんの、お客さんが、集まって、でもそれって、この日のために、予定空けて、朝も起きて、きっちり支度して、こんなにたくさんの人が、集まっています。今日、勝つ事が出来たのは、そんな、お集まりいただいた皆さん、の目の前で頑張った、俺のお陰です!」という観客への感謝からの自画自賛で大歓声を浴びると、「今日は、本当にありがとうございました。次の挑戦者は、デムースさんです」と初参戦予定のベテラン・ルチャドール デムースを挑戦者に逆指名してから退場していきました。
↓新王者MAOのマイクアピールはこちらをどうぞ♪



( ̄ー ̄)MAOくん、いいねえ♪



(−A−)という事で…今回はここまで!

前回記事の最後には「第9試合からダブルメインイベント1までの3試合を紹介」と予告してましたが…文字数制限をオーバーしてしまうようなので、ダブルメインイベント1は次回に回しますね(汗)

(−A−)y~ムフフ










高橋ヒロムvs平田一喜について、細かく書きすぎた気がしないでもないんですが…あれだけ1試合で色々やられたら、書くしかないですよね。楽しい試合だった事が伝わったら幸いです。(笑)