こんにちは、
まなぶっちです。
「ワタミの介護」の買収は
介護業界でも大きな話題となりました。
ワタミの介護の場合、
ワタミ本体の不祥事や本業である
外食産業の収益改善などが
介護事業の売却の理由であると言われていますが
介護事業部門での人材不足も
その一因ではないかと思われます。
そんななか、
介護業界の最大手であるニチイ学館が
今期の業績予想を大幅に下方修正したという
ショッキングなニュースが入りました。
先日発表さた2016年3月期の連結決算予想では、
61億円の黒字から、なんと24億円の赤字になるというものです。
ニチイ学館にとっては。なんと15年ぶりの
連結経常赤字になるとの事です。
この主たる原因も高齢者増による介護利用者の増加に対して
人手不足の影響で、事業のサービスを利用する人が
減少したことが大きな理由のようです。
介護人材の不足は、業界全体の課題でもあり
このブログで何度の取り上げてきました。
中小の介護事業者では倒産するところも増えているなかではありますが、
大手は資本力をもとに、
なんとかこの危機を凌いでいると思っていました。
そのなかで、ニチイ学館の今回のニュースは
ちょっとインパクトが大きかったです。
ただ、ニチイ学館がこのような状態に陥ったのは
ニチイ学館独自の理由があったようです。
その理由が、ニチイ学館は他社が有料老人ホーム等の
施設系のサービスを中心としているのに対して
訪問介護が中心の事業形態をとっています。
訪問型の介護は、利用者宅に1人で訪問し
サービスを提供するものです。
その為、スタッフには一定以上のスキルをもった
人材が必要となってきます。
これに対して、施設型であれば
全く経験が無くても、先輩社員等から
レクチャーを受けることもできるため
採用の幅が広くなります。
自ずと人材確保が難しい状態に陥りやすいといえる訳です。
そして、もう一つ、大きな理由として、
ニチイ学館では自社の介護資格講座の受講生を
人材の供給元として確保できていたのですが、
2013年4月の介護保険制度の改正により
受講者の激減を招け、人材の確保が難しくなったことです。
従来では、介護関連の資格ついては、ホームヘルパー(2級)の資格が
介護従事者の入り口のような資格として認識されていました。
ところが、それが初任者研修というものに代わってしまった訳です。
初任者研修では、ヘルパー2級の資格よりも、
より高度な知識が要求さればかりではなく
試験に合格しなければ資格が取得できない仕組みになりました。
また、費用も従来は10万円程度と可能であったところ
16万程度まで増加したことも
受験者の激減につなかったものと思われます。
追い打ちをかけるように、
今年(2015年)の4月に行われた介護報酬改定では、
実に9年ぶりにマイナスの改定となりました。
こういった影響も受けた者と思われます。
ニチイ学館自体では、
様々な施策により、減収の底は見えたとの見解のようだが
「ワタミの介護」のような失敗はしないように
しっかりと対応を行ってほしいものです。
今回の件で、介護業界における人材確保が
非常に大きな課題であることが
改めて浮き彫りになる結果であったように感じます。
最後までお読み頂き、有難うございます。
本日はこれにて。