齋藤孝著 『読書力』 (岩波新書)


すでに超有名人になった著者ですが、この本が出た頃はまだそれほどでもありませんでしたね。

これは非常によい本だと思います。


「なぜ読書しなければならないのか」という愚問(!)にあえて答えたのが本書です。
「精神の緊張を伴う読書」により「自己形成」と「コミュニケーション力の強化」がなされる理由がわかりやすいですね。

恥ずかしい思いを感じながら読み進めました。

著者は読書力がある基準として、
「文庫100冊、新書50冊を読んだことがある」(2~4年で)
というラインを設定しています。


「優れた人間との対話」が読書である。
「高い才能を持った人間が、たいへんな努力をして勉強し到達した認識を、二人きりで丁寧に話してくれる」コストパフォーマンスの高いものが新書だ。
と聞きますと、早速、本屋に行きたくなりました。
(まあ、最近の新書は、品格・質がかなり低下しており残念ですが・・・(ノ◇≦。)


精読したい、という方もいるでしょうが、
「広く読んでいる方が、ある本を深く読める」
というのも一理あると思いますので、
その意味でも「精神の緊張を伴う読書」を大いにおすすめします。


こんにちは、山下@TSISですニコニコ


えー、今日は本の紹介。

またスゴイ本に出会ってしまったかもしれません

それは『達人のサイエンス』(ジョージ・レナード)

自己啓発本には、だいたい書いてあることがわかってしまうので、飽きてきていた私も唸ってしまいました。

成長の過程 = マスタリーの道 (達人への道) の成長曲線はつねに同じで、
プラトー(学習高原)」と呼ばれる学習が伸び悩んでいる時期で、学習曲線は水平の状態が長い間続き、突然学習曲線が急上昇する「スパート」があり、その後ちょっと落ちて、また長いプラトーの状態が続いた後スパートがある、を繰り返す。
マスタリーの道はこれしかない
マスタリーの道を歩もうとするならば、プラトーの状態といかに楽しく付き合うか、がポイントですね。

学習曲線がマスタリーに向かって一直線に上昇し続けるなら、くじける人もいないのでしょうが、残念ながらそうではないのです。

でも、学習曲線にはスパートという急上昇があるように見えますが、
「実際には学習は最初から一貫して進展していたのである」
と考えると勇気がでてきますね。

マスタリーの学習曲線


この「マスタリーの学習曲線」が頭から離れられません。


「学習は直線的ではなく階段状に進歩し、
 全然進歩していないと思っているうちに、
 急に上達の瞬間がやってくる


「マスタリーとは即座の結果を求めない、
 不断の努力に支えられた忍耐の道である」
                   (ジョージ・レナード)

マスタリーへの道を歩みたいものです。


今日は『クルーグマン教授の経済入門』 から。


「学問の世界はどこでもそうだけれど、経済学にもそれなりに使えない連中やイカサマ師どもがいて、こいつらは自分のアイデアのくだらなさをごまかそうとして、小難しい言い回しを使ってみせる。
一方で重要な思考家たちもいて、かれらがこの分野の専門用語を使うのは、深い洞察を効率よく伝達するためだ」

これは、どの分野にも共通して言えますね。

「深い洞察を効率よく伝達」うーん、かっこいいですね~


「中身のあるものがほしくても、
経済の博士号を取る気はない知的な読者が読めるものはあるか?
残念ながら、これがあまりないのだ」

ここもまた、経済を何に置き換えてもOKですね。
私は中身があれば、どの分野でも関心があります。
ただし博士号を取る気はありません。


「いずれアメリカがまどろみから目を覚まし、問題を先送りにせず、ちゃんと取り組んでほしい。ぼくはそう願っている」

おー、ここもあらゆることに交換可能ですね。人生にも・・

「でも行動の前には、まず問題の理解がこなきゃ。
本書は政治的な文書じゃないし、武装蜂起のよびかけでもない。
もっと珍しいものだ。
物事の状況を説明して、なぜそうなのかを解説してるのだから


(笑)
皮肉たっぷりなのですが、こういうの好きなのですよねー


序文から、趣深い言葉のオンパレードでした
ただし、上記、経済の話題ゼロですね、、