イヤートレーニングの方法そのものとはちょっと別角度になりますが、音を聴き取ろうとするとき、リラックスしつつ集中してる、という意識状態はとても大事です。
絶対音感聴きや和音の分解練習をするときは特にそうです。
緊張していると、聞こえやすい外枠や表面的なところしか聞こえてきません。
逆腹式呼吸をするとリラックスしやすいと思います。
吸うときにお腹をへこませ、吐くときに膨らませる腹式です。
吸うときは必ず鼻から吸います。
吐くときは鼻、口どちらでもいいです。
あと、目を閉じた方が集中しやすいと思います。
絶対音感の単音練習(単音を鳴らす、音を切って今聴いた音を頭の中で鳴らす、の反復)の時などは、本当に音そのものに沈潜することが重要です。
そのピッチそのものと使っている楽器(鍵盤など)の音色全てを味わいつくすつもりで聴きます。
よく味わいつくせば、無音で思い返すときも、リアルにイメージできます。
止まっている和音の分解練習のときもそうです。
トップノートはほぼ自動的にどんな意識でも聞こえてきますが、下の音、内声の抽出には深く潜り込む感じが必要になります。
聞こえている上の音を無理に排除しようとはせず、それはそれで聞こえつつ中の音、下の音に入っていきます。
うまくイヤートレーニングできると、イヤートレーニング自体で能動的なリラックス状態になれることと思います。