tsingmoo青木肇のブログ

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絶対音感トレーナー。完全音感、採譜、ピアノ即興、ポピュラーピアノ、ジャズボーカル、スキャット、アカペラベース、英語発音指導。アカペラバンドクリニック。
ピアノ、アカペラ、合唱、リコーダー、カリンバアレンジなど。

青木肇tsingmoo@yahoo.co.jp

音楽上、相対音感の方が絶対音感より大事という主張や絶対音感はデメリットが多いという主張、それを見たことによりそれに賛同する人々、という構図を周期的に見かけます。


絶対音感者がこれを主張している場合には、本人がそう感じるなら仕方ないかと社交辞令として思いますが(?)、絶対音感が現状ではあまりない人が書いている場合、割と的外れや理解不足ではないかと正直思っています。


あまり良い例えが思いつかないのですが、視覚でアナロジーを述べるなら、、

先天的な目の問題ではなく、文化的な背景により「色彩」というものに注意を払わない人が大半の集団がいて、「色彩」の知覚が出来るのはデメリット、と言っているに等しいかなと感じます。

上手く伝わるでしょうか、、、


絶対音感は相対音感の邪魔をするわけではなく、単にピッチをそのまま素直に(やや精密に)感じるだけのことです。

音名として言えるかどうかは、もう一段階別の訓練の問題です。


絶対音感が「無い」状態というのは、単純に感覚が閉じている、本来感じられるはずのものに意識が向いていない、いわば「鈍感」な状態なのですが、なかなかそうは言いにくいというのもあり、絶対音感者が苦しい妥協(単にピッチを保つという、楽器演奏なら当たり前で本来必須のことをさせてもらえない)に追い込まれることも多々あります。


絶対音感者からすると、キーが上がったり下がったりするのは、単に不注意としか思えない(実際、不注意なのですが、)こともあり、しかもどういう理由でそれが起こるのかも分からないことが殆どなので、対処しにくい(そもそも人の不注意にこちらが合わせるって、、、ピアノなどが相手なら絶対にピアノに合わせる筈なのに同じように何故合わせられないのか、自分がズレていってることに気づけないものなのか??みたいになりがち)です(笑)

実際には合わせることは出来ますが、たいていの絶対音感者には正直不快なことではあるでしょう。


もちろん知覚出来なければ仕方ないのですが、


絶対音感者を増やしたいというのは、やはり音のピッチそのものの色彩感をきちんと感じることで、音楽をよりリッチにそのまま感じてもらいたいというのがあります。


絶対音感なしで音楽をやることも聴くことももちろん出来ますが、視覚に置き換えたら白黒、モノクロだけで映像表現をしたり見たりするのに近いと思います。


視覚的な色彩をグラデーションで感じることが出来るのと同様、絶対音感もピッチをグラデーションで感じられるので中間音、微分音をそのままちゃんと感じることも可能です。


多勢に無勢になりがち?かもですが、絶対音感者が変に遠慮しなくてよい状態になればと思います。