お正月花めぐり~東京ガーデンテラス紀尾井町 | 理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

花をどういけたらよいか? 自由花のいけ方、そのポイントをお伝えしています。

・お正月花めぐり~東京ガーデンテラス紀尾井町

 

斎藤です。

 

ホテルニューオータニのお次は

 

東京ガーデンテラス紀尾井町の

お正月花を見に行ってきました。

 

場所:東京ガーデンテラス紀尾井町1階、2階、3階

期間:1/14まで

制作:草月流 東京西支部

 

(12/31)

あ、これ(↑)は

いけばな作品ではなく

常設展示されているもの。

 

わたしも初めて来たときに

かんちがいしました(笑)

 

1階ホテルエントランス

「降臨」
年神様をお迎えする紀尾井のKADOMATSU。
更なる繁栄を願い、

強さとしなやかさをもって新年を祝う。

しずかに すくっと立つ竹は

あたりを掃き清めるように

凛として気高い。

 

右から

カベのロゴは

紀尾井町に来たことをしめす

証拠写真(笑)

 

左から

天井や壁の水平線、

竹の垂直線、割竹の曲線。

 

このシンプルな線の集合体は

数学好きの人には

きっと たまらない(笑)

 

 

竹に巻いたロープが

作品を引き締めます。

 

先の部分

 

足の部分

 

割竹のカーブが

かろやかなアクセントとなって

 

作品全体に格調高い

リズムを生みだしています。

 

 

2階 ウォールギャラリー
「千歳」
出会いと喜び、そして人と人との繋がりと温かみ。
豊かな心が永遠に続くことを願って。

 

竹に巻いたロープは

この作品にも引き継がれます。

 

左側

 

右側

 

根気よくていねいに巻かれた

ロープの連続が

 

ゆたかな色彩となって

 

竹を、そして花を

華やかに彩ります。

 

 

3階 特別展示場所
「賛歌」
新年を祝う賀の歌。

和歌の伝統と様式美、

竹を使ったIKEBANAで。

 

ここの3つの作品は、

赤・金・黒色で

統一されているんですね。

 

3作品がひびきあって

いっそう印象的なお正月花に

なりました。

 

右から

 

左から

 

わずかに曲がる5本の竹の柱は

和歌の五・七・五・七・七かも。

 

琴の音にあわせて

朗々と詠じる声のようです。

 

先端

カラフルな色の繰り返しが

上品な華やかさを

もたらします。

 

足もと

長い歳月を経た太い幹が

どっしりと支えます。

 

 

いつもの年のお正月花には

賑わいがありました。

 

2021年

あそび。

 

2022年

まつり。

 

2023年

よろこび。

 

今年のお正月花は

これまでと印象ががらりとかわり

 

穢れをはらうように

端正で力強い。

 

いまのきもちに

ふさわしいお正月花でした。

 

コロナ渦のなかでも

しなやかに活動しつづけた

東京西支部です。

 

時代のながれに

寄り添っていく感覚には

いつも感心させられます。

 

その会員であるわたしも

そうありたいです。

いつも温かく見守ってくださって
ありがとうございます。