ボクの勤め先は田町駅西口(三田方面)から徒歩で10分くらい。
この日は気分転換もかねて東口までテクテク。
いつも慶応仲通りばかり行かず新規開拓もしたいし。
ああ、東口(芝浦方面)も変わったなぁ。
昔はよく来たんです。
最初の会社に勤めたときに東口の得意先ができてちょこちょこと足を運びました。
こちら知人に教えてもらいました。
エもり中華と読んだのですが、こちら店名はえっちゃんだとか。
これだと絶対にえっちゃんとは読めないよ(笑)
えっちゃん。
皆さまのなかのえっちゃんは誰ですか?
ボクは志穂美悦子さんと小宮悦子さん。
かなり以前ではありますが友人の結婚式にて志穂美悦子さんをお見受けしたのですが美しさに息がとまりました。
中学生のころ『女優・志穂美悦子』という中学生にとってはやや高い本を買い、机の奥に大切にしまっていたことも思い出です。
「田町でさくっと飲んでここで〆て帰るのです」と聞いたのだけど朝の7時からやっているの?
残業確定の日とか出社前に食べるのもありですね。
中華そば850円。
うーん、デフォのラーメンは600円±50円くらいが私的スタンダード。
せめて700円かなと思っているボクは知人のレコメンドがなければ入らなかったかも。
片道15分程度歩いたのだからと自分に言い訳して大盛りをポチリと。
窓際の席に着席。
見上げるとこんな貼紙。
これらを中華そばにかけて食べることがそれぞれの良さを何十倍にも引き出す『超』おすすめな食べ方ですとのこと。
うーん、やってみたいけどニンニクどっさりはさすがに仕事に差し支えそうで
中華そば大盛りが着座。
丼をそろっと置きながらホールの女性が「胡椒とニンニクをかけて召し上がるのがオススメです」と。
思わず、え?これってチャーシュー麺では?と見間違うこのビジュアル。
デフォの中華そばでこんなにチャーシューが入っているのなら850円は納得。
そしてまずはなにもしないでスープを一口。
ぱっと見た感じはあっさりした味わいを想像したのだけど思いのほかしっかりした味。
でもしっかりし過ぎてはいない適度な寸止め感。
適度に脂も浮いてはいるがギトギト、コッテリの感まではいかずボク世代や女性にも許容の範囲ですね。
腹に落ちるとジワっと身体が暖まる感じはこれからの季節に美味しさが増すかも。
まずは胡椒をパラっとかけてスープをもう一口。
あ、なるほどこれは合いますね。
胡椒との相性を確信したボクはどさっと!
ラーメンに胡椒は一般的だけど、わざわざレコメンドしてくるだけあります。
止まらない感じになってきたぞ(笑)
麺は中太な感じで歯ごたえもある。
こいつは美味いラーメンだ。
胡椒をドバっとかけた自分の判断を自画自賛(笑)
近年美味しいラーメンは星の数あるのだけど、リピート率が低いことも私的な特徴。
いちど食べて美味しいと思うのだけど「ふんふん、こういう味なのね」とわかった気分になりリピートしないことが増えた。
こちらはリピートしそうな予感ありありです。
知人に教えてもらうまで知らなかったが調べたら2020年にできたみたいなので最近のお店なのですね。
食べ終えてふと思い出したのがかつて品川にあったこのお店。
読みかえすと訪れたのがちょうど10年前だ。
いまは閉店されたと聞く。
ご主人はお元気なのだろうか?
食後に橋の上から見たこの川の景色を見て思い出すのが最初に会社のころ。
あのころ得意先に通う前後でこうして川をぼんやり眺めていたのだ。
生まれてはじめてサラリーマンになったのは30歳になる1996年。
商品力の低い会社で毎月毎月”新規新規”で息つく暇がなかった。
それなりに新規のお客さんはとったのだが、一度きりのお取引で終わることが多く続かないのである(-_-;)
入社して1年半くらいは月が代わるごとに”今月は売上ゼロだったらどうしよう?”と本気で思いため息ばかりついていた。
そんな時期に田町東口にある得意先と継続契約をいただいた。
あの契約でどれだけ精神が安定したかわからない。
いまでも感謝の気持を持ち続けている。
あの会社はどうなったのかしら?
WEBで調べるとグループの再編などあり消えてしまったようだ。
お世話になった物静かな課長さんを思い出す午後である。
ボクよりかなり年上の方だったのでもう引退されているはずだ。
その方のセカンドライフが穏やかな時間であることを祈るのだ。