リアルな知人、仮にA氏としよう。
A氏が最近、ハマっているのが『孤独のグルメ』
きっかけがおかしいのだが、彼の会社にアルバイトできていた若い女性から「Aさんって五郎さん(←孤独のグルメの主人公)っぽい雰囲気でカッコイイ」と言われたことらしい。
ボクには普通のオジサンにしか見えないのだけど、最近いろんな意味でくたびれているようなので、あの感じが出てきたのかもしれない。
くたびれかけていたA氏は逆転のモテ期がきたのかと張り切っているので、ボクは「張り切るとあの感じが出ないよ。キミはキミらしく、どんどんくたびれて行ったほうが道が開けるかもしれない」と無責任なアドバイスを送った(笑)
彼が最近なんとなく孤独のグルメを気取っているのもおかしい
そんな彼が「どこか、いいお店教えろよ」というので先日こちらを紹介した。
ボクの会社から徒歩圏の中では一番、孤独のグルメっぽいかな。
以降、ちょこちょこと来ているそうです。
ボクには一言「いいな、ここ」とメッセージがきた。
孤独のグルメを気取りながら食べている姿を想像すると可笑しくなるけど(笑)
住所は東京都中央区日本橋本町。
都心も都心ですが、大通りから一筋入ると意外なくらいこういうお店、建物はあります。
お品書きが昭和テイスト。
東京都中央区にあるお店としては良心価格ですよね。
ボクはここへくるとサバ煮付けか、焼魚のどちらかが多い。
焼魚は日により変わるので店内にて確認です。
今日の焼魚は「めかじき照焼」「鮭の塩焼」「さばの塩焼」
めかじき照焼とサバ煮付けで迷うがあ、隣席のオジイサンが食べている煮付けが美味しそうで、思わわず「煮付け」と。
こちらはご高齢のご夫婦が営まれています。
店内はカウンターのみ。
約10席くらいかな。
ボクは明らかに最年少。
写真を撮っているのもボクだけ。
諸先輩方、黙々と食べるのみです。
カウンターに並ぶ先輩方を見たあとに、定食をみると先輩方にピッタリなお昼ごはんだと改めて思う。
そして、ボクも少しずつ先輩方の年代に近づきつつある。
ランチタイムで人がそれなりに入っているにもかかわらず静寂を感じるちょっと不思議な時間。
でも、ボクはこういう静かさが最近嫌いでない。
賑やかなところが年々苦手になってきたのもあるし、お店の方からあれこれ話しかけられるのも時にはしんどく感じることもある。
この煮付け。
時間をかけて作っているのかな。
骨までホロホロと食べれます。
ボクは美味いです、これ。
これにゴハン、味噌汁、お新香とつくのだから、お昼ごはんはこれでいいという気持ちになる。
とにかく落ち着けるのが好きなところ。
このボリュームだからゆっくり食べても20分程度だろう。
その20分を落ち着いて食べれるか否かで午後の活力が変わる。
若い頃はガッツリと食べることが午後の活力だったが、最近はほんの一時、落ち着ける、気持ちが休まるほうが活力になるように感じている。
イマドキの若い女性がいるのがイメージできないのもいい。
女性が大好きなボクが、女性とではなく一人で来たいと思ってしまうお店だ。