何人かいる後輩くんのうち一人が退職することとなった。
退職を告げられたのはこの日のちょうど一週間前のこの日。
ボク的には残念であるが、こればかりは仕方ない。
本人が決めたことなのだから
縁あってわが社に来たのだから伝えるべきことは伝えてあげないと ・・・
仕事については所属部署の営業部にお任せするとして、ボクは総務部 昼食課。
以降、3月10日の彼の退職日まではこれまで連れて行っていないお店を順に回ることとした。
この日は寒かった。
後輩くんは岩手出身で寒さに強いはずと決めつけていたが、本人曰く「寒さが嫌で東京にきた」（笑）
と、いうわけで「寒い日に美味いものを食べにいこう」
こちら八重洲大飯店。
こちら、前の事務所の近所なのだが、看板を見上げて「ほー」という顔の彼。
どうやら、存在に気付いていなかったらしい。
並びはなかったが店内はちょうど満席。
エントランスで待ちます。
「なんかおめでたいエントランスですね」という後輩くん。
店内の安定した空気感はこのお店ならでは。
最近のお店と比べると店舗面積に対して席数が多少ゆったり。
オジサンになるとこのくらいが落ち着けます。
「いろいろあるけど、こんな日は7番の特製鶏のにこみそばがオススメ」
「では、それで」
後輩くん、いつも他の席にサーブされる品を目で追う。
そして、いつも目が語る。
「あ！あれも美味そうだ」
「次回はあれも選択肢だ」
メニューは豊富。
近くにいるのだから今後はあれこれ食べよう！
でも、寒いこの日は鳥にこみそば！
スープを一口飲んだ彼が「ほー」という顔。
もう一口飲んだら、顔をあげて「美味いですね」
特に寒い日は何割増しかで美味い。
後輩くん、首を捻りながら「麺が妙に柔らかいのですが、なんだかそれが美味いです」と言うので「そやろ」
そして、お互いに口数が減っていく。
最近、ラーメンスープは飲まないようにしているボクが・・・・
久しぶりに飲み切り！！
後輩くんももちろんの飲み切り！！
「こういうのを知ると寒いののも悪くないな。でも、やっぱり寒いのは嫌だなぁ」とか言いながらテクテクと社に戻るのである。