それとも、これから帝王切開をする予定の人かな?
どちらにせよ、帝王切開への様々な思いを払しょくして、
あなたがお子さんの誕生を心から喜べる状態になってくれたらいいなと思い書きますね。
私は時々、グリーフケアーについて書かせてもらっているのだけれど、その内容は主に
「死別」のグリーフ(悲嘆)について書いているのね。
けど、悲嘆、喪失感って、大切な人を亡くした場合にのみ起こるのではなくて、日常ありとあらゆることでも起こるの。
例えば受験に失敗した。
失恋した。
ペットを亡くした。
離婚した。
などなどでも起こることなんですよ。
その人がそのことに対してとっても思い入れが強かった場合、そのことに対しての意味が大きかった場合に、悲嘆反応、喪失感が大きくなり、日常生活を送るのになんだか苦しさや生きづらさを感じるようになります。これはね、お産の時、帝王切開を経験した人にも起こりうること。
これはね、他と同じじゃなかったことで自分はダメだって感じてしまうと起こりやすいです。
日本って、なぜか分からないのだけれど、お産は普通分娩することが当たり前と思っていない?
だからかな、母親学級でも帝王切開についての説明はしてもらえなかったな。今は分かりませんが、私の時代にはありませんでした。
(ついでに障がい児がうまれてくることもあるということも教えてくれなかったな~)
そういった風潮だからかな、帝王切開で産むことが自分はダメな母親だって思う人も少なくないんですよね。その気持ちが悲嘆反応です。
悲嘆は何に対しかというと
「普通分娩でなかったことで立派なお産」ができなかったという思いから、
私は、よいママじゃない。子供をちゃんと生んであげられなかった。って感じてしまうのですよね。。。。
実は私自身も2度帝王切開で子供を産みました。
初めて出産の時には緊急帝王切開で
何が何だか分からない間にどんどんと手術の準備が進んでそして取り上げられた赤ちゃんは
無呼吸。
お尻を叩かれても泣かない
吸引をしてようやくか細い産声を上げました。
けれど、横に連れてきてくれることもなく
すぐにどこかに連れて行かれ
おめでとうの言葉もかけられず緊迫した雰囲気の中お腹を縫われ、対面することもなく
私はそのまま病室へ運ばれ、そこから傷の痛さと高熱にうなされた経験があります。
今思い出しても、嫌な経験です。
だから2度目の出産の時にはこんな嫌な思いをしないように、普通の母親が体験する普通の出産、今度こそ、自然分娩をしよう!!あんな予定外で嫌な思いはしたくない!
と決めていました。
けど、結果は
子宮破裂のおそれがあるからということで
またもや帝王切開。
今度はおめでとうも言ってもらえたし、元気に生まれた来てくれた。けどね
やっぱり普通に産んであげられなかった
いえ、普通に産めない自分がなんとも情けなくてね、ああ、私はダメだな~ともどこか思っていました。
それにね、帝王切開だと自分の傷がいえるまで赤ちゃんと離れていてもOKで
私はそのあとの傷が痛くてね
3日、子供と離れていました。
その間、子供のことよりも、自分のことで手いっぱいで忘れていた瞬間もあるくらい。
この思い出もあるし
自分が産んだという意識が低くて
あかちゃんを可愛いと思えなかったりと
実は苦しんだことがあります。
「自分、ひどい母親だ。帝王切開で産んでなければこんなこと思わなかったのかな」
と思っていました。悲嘆反応の中には罪悪感を抱えるということもあるのですが、
かわいいと心から思えないなんて、なんてひどい母親なんだろうと自分を責めていました。
でもね帝王切開したから、母親として失格とか、子どもを愛しせないとか、そうじゃないのですよね。
そんなことないのですよね。
逆にとてつもなく子供を愛している行為だと思うよ。
だってさ、考えてもみて、
麻酔をしているとはいえ、自分のお腹をあんなに切るなんてものすごい母の愛だと思わない?
自然分娩はおまたをちょこっと切るだけでしょ。
けど帝王切開はお腹の表面も子宮もがっと切られるんだよ。
意識があるのに切られるなんて、それに対応できているなんて、子どもを無事に産むために、自らをとてつもなく犠牲にしている行為
どんだけ、わが子を愛しているの!!!
愛がなければできないことだし、
それをする時点ですでに立派な親だし。
立派過ぎと思うのですよ。
陣痛の痛みは知らないけれど、
術後のあの痛みはきっと陣痛の痛みと同じくらいにつらいものだ!!
それに、傷跡は子どもに見せて
あなたを産んだ勲章だよ~
と誇ることもできる!!
おまたはさすがにほら~と見せられない( ̄▽+ ̄*)
うん、すごいことじゃないか。
帝王切開は子供に堂々とみせることができる。
痛かったけれど、あなたが生まれてくてくれて
良かったということができる。
すばらしいよ
帝王切開!!!
バースプランなんてことにこだわりすぎているとどう産むかが大切になってしまう
けれど、本来の目的は元気に赤ちゃんをこの世に送り出すことで、バースプランが自分のエゴのためのものになってはならないんだよね。
どんな産み方をするのかが大事ではなく
安全にこの世に赤ちゃんを生み出すことが大事。
これから帝王切開をする人も
帝王切開をしたことで自分は母親失格とか普通じゃないとか
帝王切開だから親子の愛情が湧きずらいとか
思っている人も
自信をもとうよ!
どんな産み方だって
あなたがいなければ、この世にあなたの子どもは存在しなかったんだよ
あなたは立派な母親です。
悩みを作り出しているのは
私たちの心。
産み方、生まれ方じゃないよ。
自信をもってね。
心理カウンセラー佐織より