スタジオでのトレーニングや
病院でのリハビリテーション時に
どうやってメニューを考えているのか?と
質問を受けました
今日は実際に私がトレーニングメニューを決める際に
意識している事でOKCやCKCという動作の考え方があります
これを知って、
『どの時期にこっちのメニューに変更しようかな?』
って疑問を持つトレーナーさんやリハビリスタッフが
解決に持って行きやすくなるヒントになれば嬉しく思います
まずは
OKC(Open Kinetic Chain)と
CKC(Close Kinetic Chain)は現在の
トレーニング、リハビリテーション分野において
重要な概念です
{特にリハビリに携わる人が良く使う言葉ですね。
OKCは開放運動連鎖ともいわれ、
SLRやレッグエクステンション
のような非荷重位での単関節運動をいいます
CKCは閉鎖運動連鎖といわれ、
スクワットなどの
荷重位での多関節運動をいいます
今回はおしりの横にある中臀筋でこの
OKCやCKCの動きを考えた時、
・OKCとは:四肢の末端が自由に動く状態での運動
(エクササイズ:ヒップアブダクション)
OKCを行うメリットとして
目的の筋をピンポイントで
鍛える事が出来る事や、
手術後や怪我の後に荷重制限のある時期にも行える
という点です
デメリットは
日常生活動作(ADL)やスポーツ動作といった
実際の動作とは違う筋の使われ方をしているという点です
運動初心者の方や
自宅でお尻横のパーツを鍛えたい人に
オススメな方法です
・CKC:四肢の末端が固定された状態での運動
(エクササイズ:サイドプランク)
CKCのメリットは
神経系の賦活や多関節の複合的な使い方を学習していきます。
実際の動作と同じような関節運動、
筋の協調性が必要となる点です
デメリットは
同時に複数の筋が使われるので、
強化したい筋が上手く使われない可能性があります。
その為、目的外の筋が代償的に強化されてしまうという点です
運動中に意識する部分が増え
難易度が上がりますので
トレーニングに慣れてきた方にオススメです
このOKCとCKCを使い分けることでトレーニング
を効果的に行っていくことが可能になります
ーーーーーーーーーーーーー
ある文献によると、
筋力低下のある患者におけるOKCでのトレーニングの重要な原則は「特異性の逆説」であり、CKCでのトレーニングでは逆に「特異性の原則」に基づいてトレーニングする必要がある(市橋則明・編:運動療法学.文光堂.p179,2009)
ーーーーーーーーーーーーー
難しいので、簡単に言うと、
OKCとCKCにおける股関節外転筋の筋力発揮の違いを考えた時に、
OKCでは単関節の運動なので意識して筋に力を入れて動かしているのに対し、
CKCでは複合関節運動なので無意識に筋に力が入って動かしている。
その為、CKCでの筋力発揮トレーニングも十分に行わないと、
OKCでのトレーニング効果がCKCの動作でうまく働かなくなる。
このようにOKCとCKCを複合して取り入れることで効果的
なトレーニング、リハビリテーションを行う事ができます
では、実際の
トレーニング例を挙げてみると、
1)動作チェックとして
片脚立位が真っ直ぐとれるか見ます
この時に、支えている右足側に体が傾いたり
足を上げている左足側に体が傾いたり
代償が出てしまった場合、
股関節上で体重を支持出来ていないので
股関節周囲筋の筋力低下を今回は疑ったとします
これに対して、まずは
2)OKCとして側臥位での股関節外転動作を行います。
上手に動かせる状態にもっていけたのなら
次にCKCに移行します。
3)静的CKCトレーニングとして
側臥位での股関節外転動作でお尻を浮かしてみます。
前後左右にブレずに安定して止まっていられるのなら、
4)応用として動的CKCトレーニングとして
サイドプランクの状態からアブダクションも入れて
股関節外転筋を使うトレーニングに持って行きます
その後、
5)立位でも股関節外転筋がCKCの状態で
使えているかチェックもします
動画はこちら↓
http://webgram.co/p/BJ94vHbj8lQ
で、その後、
6)再評価として
再度片脚立位が安定するかチェックしています
OKCが随意的に筋が使われるのに対して、
CKCではより無意識的に筋が使われます。
この無意識的に筋が使われる事が重要となります
このようにOKCから始まり、
CKCへと繋げていくという
流れが基本になるかと思います
いかがでしたか?
難しい内容と思いますが、
私たちが日常的に行っている歩行は
「片脚立位」の連続です!
リハビリ時やトレーニングでも
美姿勢でうまく歩けるようにトレーニングを提供する際、
このOKCやCKCの考え方を入れて
上手に筋力強化や
体の使い方の練習に励んで下さいねー
理学療法士トレーナー 北村
<お知らせ>
体験トレーニング随時受付中
腰痛があるから医学的知識を持ったトレーナーにみてもらいたい、ゴルフのパフォーマンスをあげたいな、夏までに身体を引き締めたい、などなど今年からちょっとでも運動をしたいと思っている方、お気軽にお問い合わせください
トレーニングスペース公式LINE
LINEアプリの友達追加からID検索で「@ts-arrow」で検索していただき、追加してみてください。
定期的にイベントやお知らせも配信してまいりますのでよろしくお願い致します。
ランニングイベント実施中
毎週日曜日の17時~、超初心者向けの無料ランニングイベントを行っています。
誰でも参加できるゆっくりランニングですので、怖いことありません。
参加希望の方はメールもしくはTELでご連絡の上、時間に間に合うようにスタジオへご来店くださいね~
トレーニング、セミナーのご依頼も受付中
トレーニングスペースアローでは企業様向けの身体に関するセミナーやトレーニングセッションなども行います。社員の健康は会社の健康へ繋がります。定期的に会社に運動を導入したい、セミナーイベントを行いたい、などご検討中の方、是非一度アローにご相談ください。
スタジオ ホームページ
訪問 ホームページ