「平成17年に再建された本堂」
「汀の池と火災で枯死した千年姫小松」
「諸行無常の鐘楼」本堂の中には、復元された六万体地蔵尊が安置されており、すぐ目の前で拝むことが出来る。五色糸が手元に置かれ、その末端は本尊と結ばれており、五色糸に触れることで本尊と繋がることが出来ると説明された。本尊のお顔はとても優しく、風が吹けば衣が揺れ出しそうな柔らかさを感じるが、これが全て元本尊と同様に木製であるという。本尊の両側には、建礼門院木像と阿波内侍木像が配されている。(本堂内は撮影禁止)
本堂正面右手には回遊式四方正面の庭が配され、特に石清水を引いた三段の滝が美しく、玉だれの泉と称される。三段の滝は、一段一段の高さと角度が異なり、異なる音色が一つに合奏するかのように作庭されている。
「四方正面の池:左奥に見えるのが三段の滝」宝物殿を見学したあと、受付に戻るとお茶の用意が出来ており、お茶室へ通される。
数人の見学者はいたが、お茶を飲まれる方はいないらしく、お茶室は貸し切り状態。通されたあとしばらくして、お抹茶と和菓子が運ばれて来た。

ゆっくりとお抹茶をいただいたあと、中庭を眺めていたが、誰も来そうにないので、しばらく瞑想に入る。自分の心臓の音が聞こえるぐらいの静寂の中、時折、鳥の鳴き声や風に揺れる木々の音だけが聞こえる。始めのうちは、いろいろなことが頭を過るが、そのうち何も考えられなくなると同時に一切の音が消え、足のしびれとともに再び木々の音が耳に入って来た。
帰りにふと思い立ち、御朱印帳を購入し、御朱印をいただく。

最後に、建礼門院徳子大原西陵をお参りし、寂光院を後にした。西陵は宮内庁管轄とあり、改めて皇族の陵であることを思い知る。
帰りがけに焼き物屋を覗くと、かわいい蛙の焼き物があり、そこに書かれた最後の言葉に釣られ購入。先ほどの瞑想は何だったのか・・・まだまだ煩悩を断ち切ることは出来ません。

お昼を食べていなかったので、味噌庵 雲井茶屋で、味噌鍋をいただく。大原の地下水を使った手作り味噌は、大豆の風味がよく、とても優しい味でした。大原産の野菜やキノコがたっぷりで、ボリューム満点の味噌鍋です。
「味噌鍋」お店の人の話では、ちょうど今の季節、来年の味噌の仕込みが終わったところだそうです。
新幹線の時間もあり、もう少しと思いながらも京都駅行きのバスに乗り込んだ。朝、早かったことやいつも以上に歩きまわったので、バスの揺れが心地よく感じ、気付くとバスはすでに京都の中心街を走っていた。
trym