今日は千葉県の齊藤オートサービスさんの定期走行会で
群馬県は高崎のオートスポーツランドグンマに行ってきました(^^)
昨日も群馬でスイフトクラブのオフ会でしたが…
2日連チャンの群馬イベントです(^^)
先日のJB23リヤワットリンクのダートテストでダメ出しした部分の対策が完了したため
クロカン&ダートのテストを兼ねてのイベント参加です(^^)
午前中は自由走行で、コースの様子を見ながら…
サスストロークが出来るだけ大きくなるように走行しました。
午前中の最後に齊藤社長にもワットリンクに乗ってもらってインプレッションしていただきました。
まずはクロカン走行…。
齊藤社長「ホーシングだけど独立みたいに感じるなぁ…。」
…今日は齊藤社長が販売しているKONIショックを減衰MAXでリヤに組んで行きましたが
齊藤社長「これでもショックが柔らかく感じる…。リヤバネ何キロ?」
トラ森「4.1キロ。」
齊藤社長「全然柔らかく感じるな…。すげぇトラクション出てる。」
トラ森「アームも良く動くからトラクションは出ますよ…。」
…次はバンピーなヒルクライム…。
齊藤社長「こりゃー全然ジャダー出ないな。リーフみたいにもっとバタバタジャダーが出ると思った…。」
トラ森「でしょ?…イーでしょ?」
…最後は全開ダート…。
齊藤社長「バネレートの割には突き上げない…ぜんぜんトラクション出てるなぁ。」
トラ森「でしょ?でしょ?でしょ?(^^)」
齊藤社長「しょうがねぇなぁ…今回はいいモノ造ったって言うしかねぇなぁ。」
トラ森「そんなに嫌がらなくても…。」
齊藤社長「コーナーで右も左もトラクションが抜けねぇから無理矢理コジッても安定してる。…コリャいいな!」
トラ森「ありがとやんした(^^)/~~~」
…齊藤社長がスタッフの皆さんにもワットリンク乗った感じを話していただき、
「いいモノだ!」とインプレッションしてもらいました(^^)
今日の私の感想… (チョットムズカシイ…カモ)
まず、JB23のサスペンションが持つ、「掴みどころのない不安定感]は、
「こんなモンか…」という感覚で、あえて深く追求しようという開発者が少なかったと思います。
一昨年からJB23のサスペンションを徹底的に煮詰めることを目的に
色々な視点からサスペンションを観察するようになりました。
以前、雑誌の誌面にもなりましたが…
トライアルやスプリント・耐久レース等での、ドライバーとしての感覚が強かった私が
開発屋として、まずはじめに感じたかったのは「路面の気持ち」でした。
「路面の気持ち?」…と思う方もいると思いますが、ドライバーがマシンの上に乗っている以上、
客観的に自動車のトラクションを感じる事は出来ません。
←これはフロント開発用フレーム治具です。
例えば、上の治具についているフロントアクスルを手で持ち上げると
…その持ち上げた力は「路面の気持ち」であり、車上では絶対に体感できないモノです。
私も含めて乗車して体感することは簡単なことですが、
開発に重要なのは「どれだけ客観的な視点からモノを見れるか」だと思っています。
しかし、この逆もまたダメで、乗らずに全てを決めてしまうことは最悪の結果に繋がります。
なので…今回のように普段から色んな車に乗っている齊藤社長のような方に
インプレッションしてもらうことも重要な開発条件になります(^^)
昨年発表して以来、大きなトラクションを発生させることで非常に高評価を得ているフレックスアームは、
その特性上、大きなトラクションを発生させることではじめて、
「掴みどころのない曖昧な部分」をサスペンションの動きとしてはっきりと体感出来るようになります。
感じなかった部分を感じられるようになることはサスペンションセッティングを行っていく上でとても重要です。
…話は逸れますが、スイフトでのサーキットタイムアタックでも
トラクションを上げることで今まで感じていなかったことが体感され始めるので、
次の課題となり、これを無視するのではなく、追求することではじめてタイムアップが実現します。
…ジムニーも同じ(^^)
…最近流行りの「クロスカントリータイムトライアル」や
お友達のスージーのタクちゃんが一生懸命盛り上げている「ダートトライアル」も
単に足を固めるだけでは「掴みどころのない部分]がさらに解りにくくなるだけで
エンジンパワーだけではプラス100馬力も出さなければ
今の速度域を大幅に上回るところまで到達することは出来ません。
また、足を固めるだけでは「掴みどころのない部分]をリカバリー出来る数少ないドライバーだけが
好タイムを出せる仕様になってしまうので、
JB23のサスペンションチューニングに「ココまで!」というような諦めというか…限界が見えてしまいます。
それではつまらない…(**)
ワットリンク開発のプロセスの中で…大きな障害はいくつもありますが
フレックスアームによってトラクションが発生し、
ようやく体感し始めた「ジムニーのアバウトさ」をリカバリーするための機構が「ワットリンク]だということであれば
そうは簡単に諦めるワケにはいかないのです。
ホームページのワットリンクのリンクタイトルにもありますが…
「開発屋のトラ森はこの難易度に勝てるのか…負けちゃうのか…負けちゃうかも…。」
…ホントに勝てるのか、負けちゃうのかも解りません。。。
…今日、オフロードを走るまでは昨夜ヤナピーと悩んで仕様変更したワットリンクが
本当に大丈夫なのかどうなのかも解らず…
正直言って…本当に不安でした(++)
でも…今日のオフロードテスト後には製品化に向けて少し自信みたいなものが出てきた気がします(^^)
これからしばらくは
ノーマルサスペンションに対するワットリンクの適合テストを行う予定です。
で!
8月に行われるオートスポーツランドグンマカップというトライアル競技で
待ったナシの本気走行が…最終テスト日になるように頑張りたいと思います(^^)/~~~