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米大統領、首脳会談で拉致問題の支持表明・米高官見通し

【ワシントン=丸谷浩史】米政府高官は25日、ブッシュ大統領が日米首脳会談で拉致問題での日本の対応を支持するとの見通しを示すとともに、北朝鮮の核問題での連携を確認すると記者団に語った。安倍晋三首相との首脳会談の主要議題は北朝鮮、米軍再編、防衛協力の拡充、環境・温暖化対策になることも明らかにした。

 旧日本軍によるいわゆる従軍慰安婦問題について国家安全保障会議のワイルダー上級アジア部長は「大統領は首相のここ2、3週間の説明で、誤解はとかれたと考えている。大きな議題にはならない」と述べた。(07:02)

NIKKEI NET:政治 ニュース

2児拉致事件 女工作員きょう逮捕状 非情…「橋から捨てた」平然

■「ヒステリック」 過激路線で離脱者

 渡辺秀子さん=失跡当時(32)=の子供2人の拉致事件は25日、警視庁公安部など捜査本部による関係先の強制捜査で大きく動き出した。33年前の拉致を指揮した女は、現在、北朝鮮で生存しているとされる犯行グループのリーダーだった女工作員(59)。捜査本部は26日、国外移送目的略取容疑で逮捕状を請求する。事件当時、26歳の若さながら「私は朝鮮労働党の機関の幹部だ」と、拉致を配下の工作員に命じた。一方で本国の指令に背き、渡辺秀子さん殺害を独断で決定。「遺体は橋の上から投げ捨てた」と周囲に平然と語る非情な女だったという。

 女工作員は北の秘密工作組織で貿易会社を装っていた「ユニバース・トレイディング」(東京都品川区、解散)の木下陽子元取締役。在日朝鮮人で都内の私立大を中退。25日に捜索された朝鮮総連の学生団体「在日本朝鮮留学生同盟」への出入りが、ユニ社参加のきっかけになったとされる。

 2児拉致の実行犯の一人で、日本国籍を有していた在日朝鮮人の男(60)と結婚、自らも日本国籍を取得した。昭和54年に出国し、現在は平壌で朝鮮名の本名「洪寿恵」で生存しているとされる。

 元取締役はユニ社の実質的責任者で渡辺さんの夫の在日朝鮮人「高大基」が北に召還された昭和48年6月以降、リーダーに就いた。

 「朝鮮労働党の工作機関幹部になった」「これからは私の指示に従ってもらう」…

 組織運営の指示を仰ぐため北に工作船で渡った後、日本に戻ってきた元取締役はこう宣言。本国の命令を伝える指示役と周囲に認知させた。

 渡辺さんと子供2人が監禁されたのは48年11月ごろ。元取締役は、パリにある北の出先機関で「親子を本国に連れて来い」と指示を受けた。だが、独断で渡辺さんの殺害を決めた。

 殺害は49年3月とみられ、渡辺さんが子供と離ればなれで監禁されてから、約5カ月たっていた。「渡辺さんが我慢しきれず不満をぶつけ、元取締役が瞬間的に逆上。殺害を部下に命じた」(捜査幹部)

 49年4、5月には再度北に渡って判断を仰ぎ、2児を北に送るよう、指令を受けた。

 警察当局の調べに応じたユニ社関係者は、元取締役について、「身勝手な激情型」「ヒステリック」と異口同音に証言している。

 「組織の秘密を守るためには、どんなことでもやる」。49年3月末、元取締役は配下の工作員に渡辺さん殺害を示唆。「橋の上から投げ捨てた」と平然と話すのを聞いた関係者もいるという。

 同年8月、韓国大統領が在日韓国人によって狙撃された北のテロが起きると、元取締役は素早く反応。渡辺さん殺害の実行犯の一人に同様のテロ実行を指示した。

 ユニ社は労働党の工作機関「統一戦線部」の指揮下にあった。本国の工作指令の忠実な実行を目指した組織は、元取締役の激しい性格によって、過激な路線に傾斜。ユニ社からは離脱者が相次いだという。

 警察当局は元取締役は現在も北の工作機関に所属しているとみている。一方で、2、3年前まで長野県の親族らに頻繁に金を無心する連絡があった。捜査幹部は「親族への連絡が北での生存の根拠になっている。現在どのような立場にあるのか、情報収集を進め、政府として身柄引き渡しを強く求める」と話している。

                   ◇

 ■2児拉致事件の経過

昭和

42・3    渡辺秀子さんが在日朝鮮人「高大基」と結婚。その後、高敬美ちゃん、剛ちゃん誕生

46・6    北の秘密工作組織「ユニバース・トレイディング」設立。渡辺さんの夫も同社に所属

48・6ごろ  渡辺さんの夫が行方不明に。北へ召還か

   9ごろ~ 渡辺さん母子がユニ社周辺で夫を捜し歩く

  11ごろ  ユニ社所属の女工作員らが渡辺さん母子を監禁状態に

  12ごろ  渡辺さんが北海道の実家に「大阪にいる」と電話

49・3    渡辺さんが友人に「福井にいる」と電話。このころ、女工作員らが本国の指示で渡辺さん母子を北に連れ出そうとして失敗。渡辺さんは殺害されたとみられる

   6    2児が福井県小浜市から工作船で北に連れ去られる

54・5    女工作員が出国

59・12   ユニ社解散

平成

14・9    日朝首脳会談。金正日総書記が日本人拉致認める

19・4    警察庁が子供2人を拉致被害者と認定。警視庁と兵庫県警が捜査本部を設置し、強制捜査

Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 2児拉致事件 女工作員きょう逮捕状 非情…「橋から捨てた」平然

2児拉致事件 北秘密組織工作員証言「万景峰号使い拉致」

 昭和48年に失跡した渡辺秀子さん=当時(32)=の2児拉致事件で、犯行グループが所属した北朝鮮の秘密工作組織「ユニバース・トレイディング」(東京都品川区、解散)が、万景峰号や貨物船で、日本人や在日朝鮮人を北に拉致していたことが分かった。北朝鮮に戻った組織所属の工作員の男(53)が警察当局に証言していた。昨年のミサイル発射や核実験に対し政府は北朝鮮籍船舶の入港禁止の措置を取り、今月、半年間延長を決定したが、万景峰号が拉致にも使われていた実態が初めて判明したことで、今後の制裁にも影響を与えそうだ。

 
総連首脳に出頭要請

 警視庁公安部などの捜査本部は25日、2児の拉致事件で、ユニ社の内情を知る立場にあった可能性があるとして、事件当時も在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)幹部だった徐万述議長や許宗万責任副議長、南昇祐副議長の3首脳に参考人聴取に応じるよう出頭要請。総連傘下の団体や関連先など4カ所を、国外移送目的略取容疑などで強制捜査した。拉致事件で総連首脳に説明を求めるのは初めて。

 工作員の男は昭和47年から52年ごろまでユニ社に在籍。「三十数人を北に無理やり送り出した」との男の証言が既に判明しているが、男は、工作船ではなく、貨客船の万景峰号や通常の貨物船で北に移送したと詳細に証言していた。

 それによると、拉致したのは、在日朝鮮人と結婚した日本人や、両親のどちらかが日本人で日本国籍を取得した在日朝鮮人で、東京都東部や千葉、埼玉両県の顔見知りだった。「新潟と舞鶴(京都府)の港から乗せた」「車に袋詰めにして、荷物を装って船に運び込んだ」としている。

 移送に使ったのは46~54年まで運航した初代万景峰号などとみられ、平成14年まで、積み荷検査も乗下船者もノーチェックだったという。

 警察当局によると、ユニ社は、朝鮮労働党の工作機関「統一戦線部」の指示で、当時の金炳植・総連第1副議長が昭和46年に設立。万景峰号も同部の管理下にある。男に拉致された被害者は、対韓国テロで「日本人の犯行」などと装うために集められたとみられる。

 捜査本部が文書で出頭を求めた徐議長は当時の総連で組織指導統括の組織局局長、許責任副議長は対外活動担当の国際局で部長職を務めていた。

                   ◇

【用語解説】2児拉致事件

 北海道出身の渡辺秀子さん=失跡当時(32)=の長女、高敬美ちゃん=同(6)=と長男の剛ちゃん=同(3)=が昭和49年6月中旬の午後10時ごろ、ユニバース・トレイディングの工作員に福井県小浜市の海岸から拉致された。渡辺さんは殺害されたとされる。拉致への関与は4人。うち1人は2児の世話役と工作船での移送役だった女(55)で都内在住。警視庁は25日、女の自宅のほか、朝鮮総連傘下団体で、女が学生時代に所属していた在日本朝鮮留学生同盟中央本部(東京都文京区)と渡辺さんの夫が室長を務めた朝鮮問題研究所(同)、リーダーの女工作員(59)の元夫の実家(愛知県)を捜索。リーダーの女は北朝鮮で暮らしており、国外移送目的略取罪の時効(7年)は成立しない。

(2007/04/26 08:50)

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