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アメリカのライス国務長官は、日本や韓国などを訪問するのを前に記者会見し、北朝鮮に対し、核開発計画の完全な申告に応じるよう、あらためて求めるとともに、北朝鮮による核の拡散に懸念を示して、6か国協議の場で特に取り上げていく考えを示しました。
アメリカのライス国務長官は、23日から28日までの日程で、韓国、中国、日本を相次いで訪問することになっています。これを前に、ライス長官は22日、記者会見を行い、停滞している北朝鮮の核問題について、「北朝鮮は、現在無能力化の作業が進められているプルトニウムによる核開発計画だけではなく、高濃縮ウランによる核計画についても、何が行われているのか、完全に申告する必要がある」と述べ、北朝鮮に核開発計画の完全な申告に応じるよう、あらためて求めました。そのうえで、ライス長官は「アメリカは、核の拡散についても長い間懸念してきた。6か国協議の枠組みを核の拡散防止に取り組む場として、どのように活用するか関係国と議論していく」と述べました。アメリカは、核開発計画の申告内容をめぐる北朝鮮との協議の中で、北朝鮮が核関連技術をシリアに移転したかどうかについても申告に含めるよう主張しており、ライス長官としては、核の拡散問題を重視するアメリカの姿勢を強調することで、北朝鮮にいっそうの譲歩を促すねらいがあるものとみられます。
NHKニュース 【ワシントン=丸谷浩史】ライス米国務長官は22日、日本、中国、韓国への訪問を前に記者会見し、北朝鮮の核問題について「(北朝鮮から他国に核兵器が流出する)拡散の問題を長い間懸念してきた」と述べ、日中韓の首脳・閣僚レベルとは核拡散を防ぐ方策を協議すると表明した。
北朝鮮による核関連技術・物資の拡散は米国内で懸念されており、ブッシュ大統領も拡散防止に取り組む重要性を強調。ライス長官は今回の訪問で「朝鮮半島の非核化だけでなく拡散に関してもどのような『アメとムチ』があり得るのか、関係国とよく話し合いたい」と、拡散防止の具体策に重点を置く考えを示した。
3カ国訪問中に北朝鮮当局者と接触する予定については「その計画はない。現段階では有用とは思えず、目的もない」と述べた。 (11:46)
NIKKEI NET(日経ネット):主要ニュース-各分野の重要ニュースを掲載北朝鮮は、核の放棄に向けた6か国協議の合意にもとづいて、無能力化の作業が進められているニョンビョンの核施設の様子を外国メディアに公開しました。原子炉はすぐには運転を再開できないとみられるものの、核燃料棒を動かす装置は稼働できる状態にあるなど、北朝鮮が無能力化作業を遅らせていることをうかがわせています。
ニュース映像配信会社APTNが22日、配信した映像には、北朝鮮のニョンビョンにある核施設のうち、核兵器の材料となるプルトニウムを作り出す実験用原子炉がある施設の内部が映し出されています。このうち、原子炉に付属する冷却塔では、土台の部分がむき出しになっていて、冷却装置が取り外されていることがわかります。また、核燃料棒を保管する貯蔵プールでは、作業員が確認作業をしていると見られる様子も映っていますが、貯蔵プールにどれだけの核燃料棒が入っているかは、映像からは確認できません。原子力工学が専門の、東京大学・公共政策大学院の鈴木達治郎客員教授は、「冷却塔が使えなくなっているので、直ちには運転できない状態で、一定の前進と言える」としながらも、「核燃料棒を出し入れする装置が稼働できる状態だと見られ、制御室の計器類も残されていることから、原子炉は無能力化されておらず、いつでも再稼働にとりかかることができる状態といえる」と分析しています。北朝鮮としては映像を公開することで合意を履行しているという姿勢を示すねらいがあるものと見られます。ただ、ニョンビョンの核施設の技術者は、「無能力化の作業は遅れている。アメリカなどが合意事項を履行していないのが根本的な原因だ」と述べ、無能力化をどこまで進めるかは関係国の対応しだいだと強調しています。
NHKニュース
