北朝鮮 核施設無能力化に遅れ | trycomp2のブログ

北朝鮮 核施設無能力化に遅れ

北朝鮮は、核の放棄に向けた6か国協議の合意にもとづいて、無能力化の作業が進められているニョンビョンの核施設の様子を外国メディアに公開しました。原子炉はすぐには運転を再開できないとみられるものの、核燃料棒を動かす装置は稼働できる状態にあるなど、北朝鮮が無能力化作業を遅らせていることをうかがわせています。

ニュース映像配信会社APTNが22日、配信した映像には、北朝鮮のニョンビョンにある核施設のうち、核兵器の材料となるプルトニウムを作り出す実験用原子炉がある施設の内部が映し出されています。このうち、原子炉に付属する冷却塔では、土台の部分がむき出しになっていて、冷却装置が取り外されていることがわかります。また、核燃料棒を保管する貯蔵プールでは、作業員が確認作業をしていると見られる様子も映っていますが、貯蔵プールにどれだけの核燃料棒が入っているかは、映像からは確認できません。原子力工学が専門の、東京大学・公共政策大学院の鈴木達治郎客員教授は、「冷却塔が使えなくなっているので、直ちには運転できない状態で、一定の前進と言える」としながらも、「核燃料棒を出し入れする装置が稼働できる状態だと見られ、制御室の計器類も残されていることから、原子炉は無能力化されておらず、いつでも再稼働にとりかかることができる状態といえる」と分析しています。北朝鮮としては映像を公開することで合意を履行しているという姿勢を示すねらいがあるものと見られます。ただ、ニョンビョンの核施設の技術者は、「無能力化の作業は遅れている。アメリカなどが合意事項を履行していないのが根本的な原因だ」と述べ、無能力化をどこまで進めるかは関係国の対応しだいだと強調しています。
NHKニュース