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駐韓米大使:「来年、米朝正常化も」非核化が前提

 【ソウル堀山明子】バシュボウ駐韓米大使がウリ党国会議員団との会合で、北朝鮮の非核化を前提に「来年の今ごろ米朝国交正常化ができると期待する」と述べたことが11日、毎日新聞が入手した議事録で確認された。米高官が米朝国交正常化の目標時期を具体的に明らかにしたのは初めて。

 米大使は会合でマカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)の北朝鮮資金送金問題に関連し、「(凍結解除から)1カ月も消耗しており、進展が必要だ」と強調しており、北朝鮮に非核化を促す狙いがあるとみられる。

 会合は、5月初めに訪朝したウリ党議員5人と9日に行われた。

 議事録によると米大使は、ブッシュ米大統領の任期内に北朝鮮核問題を解決する意思があると強調したうえで、「米朝国交正常化が先行するのは短期的に難しいが、米国が(正常化前の)中間段階で信頼構築に向けた段階的措置を取るのは可能だ」と明言。具体例として北朝鮮のテロ支援国家指定解除や経済交流協力の拡大などを挙げた。

 また米大使は、9月にシドニーで開催予定のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会談に触れ、「APECを前に朝鮮戦争を公式に終了させ平和体制構築のための協定に署名する準備がある」と述べた。

 会合で米大使はブッシュ政権の対北朝鮮政策について「あまりに柔軟だと米国内で批判を受けている」と苦境を訴え、北朝鮮核廃棄に向けた初期段階措置履行が遅れれば「善意が消えてしまう」ともらす場面もあった。

毎日新聞 2007年5月11日 11時47分 (最終更新時間 5月11日 12時45分)

MSN-Mainichi INTERACTIVE 国際

拉致解明どこまで 北朝鮮から渡欧、工作活動

 欧州を舞台にしたよど号グループの拉致工作はどこまで解明されるのか。警視庁は十日、ハイジャック犯の妻二人を拉致事件で立件する方針を固めた。一九八〇年に二人に連れ去られたとみられる石岡亨さん=失跡当時(22)=と松木薫さん=同(26)。八八年九月、一通の手紙が札幌市にある石岡さんの実家に届いたことが拉致疑惑発覚のきっかけだった。

 手紙にはポーランドの消印が押されていた。石岡さんが平壌でこっそり外国人に手渡したとみられる。

 「私と松木さん(京都外大大学院生)は、元気です。途中で合流した有本恵子君(神戸市出身)供々、三人で助け合って平壌市で暮らして居ります」「苦しい経済事情の当地では、長期の生活は苦しいと言はざるを得ません」

 手紙には、石岡さんの写真のほか、八三年にやはり欧州で消息を絶った有本さん=同(23)=や赤ん坊の写った写真も同封されていた。

 当時、北朝鮮に亡命したよど号ハイジャック犯に日本人の妻がいることは知られていなかったが、九二年になって妻の存在も判明。石岡さんらがスペインで森順子容疑者(53)や若林佐喜子容疑者(52)とともに行動していたことも分かってきた。

 ハイジャック犯や妻たちが、北朝鮮から欧州に度々渡航して、活動に従事していたことも明らかになった。

 二〇〇二年の日朝首脳会談で、北朝鮮は石岡さんら三人の拉致を認め謝罪。「石岡さんと有本さんは八五年に結婚し女児を生んだが、八八年十一月に石炭ガス中毒で親子三人が死亡。松木さんも九六年に自動車事故で死亡した」と伝えてきた。

よど号事件 1970年3月31日、羽田発福岡行きの日航機「よど号」が赤軍派メンバーに乗っ取られた日本初のハイジャック事件。実行犯は田宮高麿・元赤軍派幹部をリーダーとした9人で、「革命のための国際根拠地をつくる」と主張して北朝鮮に亡命した。当時ハイジャック防止法は制定されておらず、警察庁は強盗致傷容疑で9人を国際手配。ひそかに帰国するなどした2人が逮捕され、田宮元幹部ら3人は北朝鮮で死亡したとされる。

拉致解明どこまで 北朝鮮から渡欧、工作活動

よど号犯の妻2人、拉致事件で立件へ

 ヨーロッパで石岡 亨さん(当時22)らが拉致された事件で、警視庁公安部はよど号ハイジャック犯の妻2人が関与した疑いが強まったとして、2人を立件する方針を固めました。

 この事件は、1980年、北海道出身の石岡 亨さん(当時22)と熊本県出身の松木薫さん(当時26)が、スペインからオーストリア経由で北朝鮮に拉致されたものです。

 警視庁は、結婚目的誘拐の疑いで捜査を進めていますが、現在、北朝鮮にいる故・田宮高麿元赤軍派幹部の妻、森 順子容疑者(53)と若林佐喜子容疑者(52)の2人が事件に関与した疑いが強まったと判断し、2人を拉致事件で立件する方針を固めたものです。

 警視庁は、よど号グループに合流し、近く帰国予定の「小川 淳」こと赤木邦弥容疑者(52)について10日、旅券法違反容疑で逮捕状を取りましたが、石岡さんらの拉致事件についても、立件に向けて検察当局と詰めの協議に入っていて、ヨーロッパで起きた一連の拉致事件について全容解明を進める方針です。(11日11:14)

「よど号犯の妻2人、拉致事件で立件へ」 News i - TBSの動画ニュースサイト