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中国に北朝鮮への圧力要請 訪中のライス米国務長官

 ライス米国務長官は26日、訪問先の中国で胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席、温家宝(ウェン・チアパオ)首相、楊潔チ(竹かんむりに褫のつくり、ヤン・チエチー)外相らと相次いで会談した。同日午前の米中外相会談後、ライス長官は北朝鮮の核問題で「私たちはいま、非常に大事な転換点にいる」と指摘。朝鮮半島の非核化の好機を逃さないため、中国に北朝鮮への圧力を行使するよう求めた。

 ライス長官は北京市内の釣魚台国賓館で同行記者団らに対し、「いまこそ物事を前に進める時だと北朝鮮に納得させるため、各国が可能な限りの影響力を使う」べきだとの考えを中国に伝えたことを明らかにした。AP通信などが伝えた。

 また、中国外務省の劉建超報道局長は同日の定例会見で、楊外相がライス長官に対し、中断している米中人権対話の再開に応じる意向を示したと語った。しかし、具体的な時期までは決めるに至らなかったという。

 ライス長官は同日午後の胡主席や温首相との会談でも、北朝鮮の最大の支援国である中国が、核の無能力化の作業を遅らせている北朝鮮への影響力を行使するよう要請したとみられる。
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NYフィル、平壌で公演 金総書記は姿見せず

 米名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニックは26日、平壌の東平壌大劇場で公演した。米オーケストラの平壌公演は初めて。ロリン・マゼール監督の指揮で、ドボルザークが米国滞在中に作曲した交響曲第9番「新世界より」、都会の活気があふれるガーシュインの「パリのアメリカ人」、朝鮮民謡「アリラン」などを披露した。

 約1500人で満席となった会場の大半はスーツ姿の男性。チマ・チョゴリを着た女性もいた。北朝鮮の最高指導者で、芸術好きとして知られる金正日(キム・ジョンイル)総書記も来場するのではと注目されたが、姿を見せなかった。

 同フィルは初めに、北朝鮮、米国の順に国歌を演奏。聴衆は米国歌も起立して聴き、演奏後には大きな拍手を送った。地上波やインターネットなどで生中継した韓国の放送局MBCは、北朝鮮で米国の国歌が初めて演奏されたと伝えた。

 ブッシュ米政権が強硬政策を転換し、米朝間の対話が進んだ結果、関係改善を狙って実現させた文化交流だが、核問題での主張の隔たりが縮まらないまま公演を迎えた。
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「平壌の夜は真っ暗だ」NYフィル公演で米メディア

 ニューヨーク・フィルハーモニックの北朝鮮公演には世界中のメディアが同行した。特に多くの米メディアは、2000年10月のオルブライト米国務長官(当時)の訪朝以来、7年半ぶりの平壌入りとあって、わずか48時間の滞在を最大限生かそうと、紙媒体に限らずブログなどネット媒体も縦横に駆使し、“閉ざされた国”から大量の記事を発信している。(田北真樹子)
 今回の訪朝団は楽団員をあわせて約400人(米紙ニューヨーク・タイムズ)で、うち報道陣は約80人の記者とTV制作関係者ら。1953年に朝鮮戦争が停戦となって以降、楽団員を含めて米国からこれほど大規模な訪問団が北朝鮮入りするのは初めてだ。
 「オーケストラの訪朝は半世紀にわたる(両国間の)文化的断絶の雪解けの兆候」(ニューヨーク・タイムズ紙電子版)
 「NYフィルはバイオリン外交を北朝鮮にもたらした」(AP通信)
 NYフィルの北朝鮮公演について、26日の現地からの報道ぶりはおおむね前向きだった。確かに北朝鮮の歓待ぶりは米朝の“雪解け”とも取れる雰囲気を醸している。
 訪朝団が平壌に到着した25日午後。北京からのチャーター機を迎えたのは大勢の北朝鮮メディアだった。NYフィル音楽監督のロリン・マゼール氏が飛行機を降りると、集まった現地メディアと同行記者団がマゼール氏の周りに殺到し、北朝鮮当局者でさえ手に負えないほどの混乱となった。
 報道陣を含む代表団は万寿台芸術劇場での歓迎行事に続き、人民文化宮殿での食事会に出席。豪勢な朝鮮料理だけでなくローストサーモンなどが振る舞われた。26日には、報道陣は当局の随行付きながら、平壌市内の地下鉄や学校なども観光した。
 いずれの米メディアも北朝鮮の歓待ぶりを詳しく報じたが、核問題や人権問題をめぐる北朝鮮の対応に言及することも忘れていない。

 ワシントン・ポスト紙(電子版)は「米国を悪魔呼ばわりする政府に敬意を表したくない」という声が楽団内にあることを紹介。ロサンゼルス・タイムズ紙も訪朝計画が持ち上がった当初、「訪朝前に人権問題が多少改善されるべきだ」といった声が出たことを指摘している。
 また多くのメディアは、米朝関係の先行きを必ずしも楽観視していない。ウォールストリート・ジャーナル紙記者のブログは「ホテルの窓から見る平壌市内の景色はすばらしかった。夜遅くに部屋に戻ると首都は真っ暗。街の周りの明かりは視界から消えてしまった」。北朝鮮は実際のところ、何も変わっていないことを伝えている。
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