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誘拐で「よど号」妻2人に逮捕状請求…北で拉致成功談

 1980年にスペインで消息を絶った石岡亨さん(当時22歳)と松木薫さん(同26歳)の拉致事件で、警視庁公安部は13日、結婚目的誘拐容疑で、「よど号」乗っ取りグループのリーダー田宮高麿容疑者(95年11月死亡)の妻で、北朝鮮在住の森順子(よりこ)容疑者(54)ら2人の逮捕状を請求した。
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 森容疑者は、よど号グループの会議の席で「2人の男性を旅行に誘ったら、うまくいった」などと発言していたことも判明。公安部では、森容疑者らが石岡さんと松木さんに狙いをつけて北朝鮮に連れ去ったことを裏付ける事実とみている。

 同じく逮捕状が請求されたのは、若林(旧姓・黒田)佐喜子容疑者(52)。公安部は逮捕状の取得後、2人を国際手配する方針で、国内の関連先約30か所の捜索にも踏み切る。

 調べによると、森、若林両容疑者は80年6月ごろ、スペイン・マドリードで、旅行中の石岡さんと語学留学中だった松木さんに「ウィーンに行こう」などと持ち掛けて旅行に誘い出し、北朝鮮に拉致した疑い。

 森容疑者を巡っては、公安部が、日本にすでに帰国したグループの元妻(51)を事情聴取したところ、「グループの会議の席上、『2人の男性を旅行に誘ったら、うまくいった』という発表があった」などと供述し、発表したのが森容疑者だったとも打ち明けていた。

 この際、森容疑者は、男性2人の氏名や拉致の詳しい経緯などについては触れなかったが、「1人は背が高く、1人は体が小さい」「1人は語学が堪能」と説明するなど、2人の特徴を明らかにしていたという。

 元妻が、この発表を聞いたのは、グループが集まって暮らす平壌郊外の「日本革命村」で開かれた会議の席上で、石岡さんと松木さんが、スペインからウィーンを経て北朝鮮に拉致され、平壌市内の招待所で思想教育を受けていた80年7月から約1年ほどの間の時期とみられている。

 元妻は「日本に帰国後、この時の男性2人が、石岡さんと松木さんに間違いないと確信した」と公安部に説明しているという。

 よど号グループは80年代を通じ、勢力維持を目的に欧州各地で日本人獲得工作を進めていたことが明らかになっており、森容疑者はその“成功事例” を語ったものとみられる。公安部は、グループと北朝鮮で行動をともにし、今月5日に帰国した赤木邦弥容疑者(52)(旅券法違反容疑で逮捕)も、同じような話を見聞きした可能性が高いとみて、今後、赤木容疑者についても追及する。

 北朝鮮に拉致された石岡さんと松木さんは、83年7月に拉致された有本恵子さんとともに、よど号グループとは別の場所で暮らしていたとみられる。3人について北朝鮮はこれまで、「石岡さんと有本さん、それに娘の3人は88年11月、ガス中毒で死亡。松木さんは96年8月に交通事故死した」と日本政府に説明していた。
(2007年6月13日16時29分 読売新聞)

誘拐で「よど号」妻2人に逮捕状請求…北で拉致成功談 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

「よど号」妻:頻繁にウィーンに 誘拐容疑で逮捕状請求

 欧州から松木薫さん(失跡当時26歳)と石岡亨さん(同22歳)が拉致された事件で、2人が失跡した80年代に日航機「よど号」乗っ取り事件の実行犯メンバーや妻、北朝鮮工作員が中立国であるオーストリアの首都ウィーンに頻繁に出入りしていたことが分かった。警視庁公安部は13日、2人に対する結婚目的誘拐容疑でメンバーの妻の森順子(54)、黒田(現姓・若林)佐喜子(52)の両容疑者の逮捕状を請求した。他に拉致にかかわったメンバーや工作員がいないか解明を図る。

 「マドリードで出会った人と鉄道で東欧を回り一緒にウィーンにいる。これから4人でモスクワに行こうと思う」

 石岡さんは80年6月3日の消印で、ウィーンから北海道に住む親族らに便りを出したのを最後に消息を絶った。

 公安部は石岡さんが絵はがきに記した4人は自分自身と松木さん、森、黒田両容疑者で、森容疑者がマドリードで知り合った石岡さんと松木さんを「ウィーンで婚約者に会わないか」と誘ったと見ている。

 北朝鮮工作員らは80年代当時、ウィーンの北朝鮮大使館などで旅券を持ち替えて東西を行き来していたとされる。両容疑者も北朝鮮と西側諸国を結ぶ玄関口の役割を果たしていたウィーンに2人を連れ込み、北朝鮮に渡った疑いが強い。

 北朝鮮は04年、松木さんら2人を「スペイン、ユーゴスラビア、旧ソ連を経由し80年6月7日に連れてきた」と日本側に説明。石岡さんのハガキは「マドリードで書いた手紙を工作員がウィーンで投かんした」と報告した。

 これに対し捜査幹部は「ウィーンでの活動が表面化するのを恐れた末の弁明だ」と指摘。「それだけ当時のウィーンには北朝鮮にとって重要な工作拠点があったはずだ」としている。

 ウィーンには北朝鮮に渡航してグループに合流し、6月5日に旅券法違反(渡航制限)容疑で逮捕された赤木邦弥容疑者(52)が82年9月から85年後半まで滞在。同時期には岡本武(既に死亡)、魚本(旧姓・安部)公博(59)両容疑者=ともに国際手配=がいたことも分かっている。80年代後半にはメンバーの妻が住民登録をしたり、北朝鮮の外交旅券で滞在するなどしていた。

 ◇「一歩前進した」松木さんの姉会見

 拉致された松木薫さんの姉、斉藤文代さん(61)=熊本県菊陽町=は13日、県庁で会見した。この日は松木さんの54歳の誕生日。斉藤さんは「時間がかかったが、一歩前進した気持ち。薫の誕生日に合わせて配慮していただけたのかと思う。『また頑張ろう』という気持ちになった」と話した。逮捕状が請求された2容疑者に対しては「日本で罪を償い、何もかも話して認めてほしい」と訴えた。【谷本仁美】

毎日新聞 2007年6月13日 15時00分

「よど号」妻:頻繁にウィーンに 誘拐容疑で逮捕状請求-事件:MSN毎日インタラクティブ

「よど号」妻2人に逮捕状~警視庁公安部

 北朝鮮による拉致事件で、「よど号」ハイジャック事件のメンバーの妻2人が拉致被害者・石岡亨さんと松木薫さんをオーストリアから連れ出していた時期が80年6月上旬であることがわかった。警視庁公安部は13日午後、2人の逮捕状を取った。

 結婚目的誘拐の疑いで逮捕状が出たのは、現在、北朝鮮に住む「よど号」ハイジャック事件のメンバーの妻で、旅券法違反容疑で国際手配中の森順子容疑者と若林佐喜子容疑者。調べによると、森容疑者らは、故金日成主席からの「代を継いだ日本革命」の教えを実行するため、石岡さんと松木さんをスペインで旅行に誘い、オーストリア・ウイーンから北朝鮮に拉致した疑いが持たれている。

 また、関係者の供述から、拉致された時期は80年6月上旬であることが新たにわかった。

 警視庁公安部は13日午後、2人の逮捕状を取った。

日テレNEWS24